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赤鵙

赤鵙

Aug 23, 2010
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カテゴリ: 親父
暑いですね~・・・
さすがの夏大好き男の自分も完全にへばってます。。
家にエアコンないんですが、除湿冷風機の力じゃさすがに
最近限界を感じています。

盆に久々に家族を連れて実家に戻ったんですが、
親父の精神状態はすごく悪い方向に流れていました。

詳しくは書きませんが、
心の中に溜まった不安や悔しさ虚しさ、
全ての感情が爆発寸前まで膨らんでしまっていて
おふくろが数日前に会話の中で吐いた不用意な一言で
ほころびが出来ていたようです。

無論、その矛先はおふくろに向いていたんですが
口を挟んだ妹にもかなり激しい言葉をかける親父を見て
これはどうにかせにゃ・・・と思い、
普段思っていたいろんな事を謝ってみました。

予想通り、流れのままの激しい言葉が返ってきて
とっとと見捨てろ!とか構ってもらわんでいい!、
心配なんぞ迷惑や!などさんざ言われました。


そんな問答が続き、
務めて心の中だけは冷静を保ちつつ、
ついに自分は初めて親父に喧嘩を売りました。

「なんなら俺が喧嘩売った方がいいんね!?」

「売れや!ボロボロのじじいをボコボコにせぃや!」

「んなもんやなかろうもん!
 口でも腕でも俺は死ぬまでかなわん思っとるさ。
 しかしなんぼ親父やろが間違ったり腐ったりしとりゃ
 喧嘩売るぜ俺は!」

「貴様らに分かるもんか俺の気持ちなんざ!」

「おぉ、わからんさ!やから皆考えるし心配もするんやろも!」

「そんな心配なんざいりゃぁせんわ!」

「心配するなって言われてもそりゃみんな無理さ!」

「やから何も考えてもらわんでいいって言いよろうが!」

「それ考えもせんなら親子じゃなかろうもん!」

「簡単な話たい!親子の縁切れや!」

「切れるわけなかろうもん!」

「じゃぁこっちから切ってやるわ!」

「それならしゃぁないさ。父さんが切るなら俺ぁ従うわ・・・」


・・・と短くまとめりゃこんな感じですかね・・・。


そこから親父は溜めていたであろう心の中身を話しだしました。

頑張ってきてようやく子供達も独り立ちして今からというのに
何だこりゃ?という思い・・・

自分でいかんなぁ・・と思っているのにコントロールできない
もどかしさ。

見えてきている「死」というものへの抵抗の思い。

妹も子がお腹の中にいるのに・・
生まれてくる孫といっぱい接したいのに・・・
まだまだやることはいくらでもあるのに・・・


無念の思いの告白に妹もおふくろも泣いていました。


「すまんな・・、自分が悪いのは分かっとる。
 たまたま今日この瞬間に爆発してしまったわな。
 今日は勘弁しちゃらんや・・」


「よかくさ・・全然気にしとらん・・・」

「あいつら(嫁子)呼んでメロンでも食え」

「うん、せっかくやからいただくよ」


メロンを食べている間、子供達にもすまんかったなと
親父は謝っていました。

帰り際、さーちゃんは

「早くじいちゃんよくなってね」

と親父に声を掛けていました。
ちょっとびっくりしました。さーちゃんもずっと言おうと
思っていたんだろうな・・。

親父は少しは吐き出してラクになれたんだろうか?とか
俺はやりすぎたのかな・・とかいろんな思いがありますが、
正直自分にゃ正解が分かりません。

考えてみりゃぁ人生のいろんな事で正解か不正解か分からない
事ばかりなんですよね。。

投げやりな言葉やわがまま三昧な罵詈雑言を吐きつつ
最後には思いを漏らした親父・・・。

でも、想像を絶する闘病をしてるんです・・
強い親父がゆえに今までの毎日は強く見せすぎなんです。
それは周りに対する優しい気づかいなんです。
だからたまにゃ我慢せんでいいんです・・



親父、少しでも前向きになれてたらいいな・・。






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Last updated  Aug 23, 2010 04:12:30 PM
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