詩と映画と日記

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バベル

監督
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ

出演
ブラッド・ピット
ケイト・ブランシェット
ガエル・ガルシア・ベルナル
役所広司
菊地凛子 (アカデミー賞の助演女優賞にノミネート)
エル・ファニング (ダコタ・ファニングの妹)


遠い昔、言葉はひとつだった
神に近づこうと
人間たちは天まで届く塔を建てようとした
神は怒り、言われた
"言葉を乱し、世界をバラバラにしよう"
やがて、その街は、バベルと呼ばれた
(旧約聖書 創世記11章から)





イメージ 1.jpg


一丁の猟銃が元となって
アメリカ、メキシコ、モロッコ、日本の
それぞれの家族を巻き込みながら
惨劇が起こっていきます

バベルの謂れの 「言葉を乱し」
家族のコミュニケーションをおろそかにして
人々が愚かだった為に
信頼が損なわれていくようすや
悪事を働いたわけでもないのに
事件が起きていく有様に
表わされているように思いました

絶体絶命の苦しみを味わった後に
救われるのは愛によってでした

ブラッド・ピットも
ケイト・ブランシェットも
菊地凛子も良かったですし
メッセージが聞こえてくる
良い作品だとは思いましたが

もし、銃撃を受けて怪我をしたのが
アメリカ人でなかったならと考えると
割り切れないものも少し残りました





ご参考までに
「旧約聖書」 とは
十戒によって神とヘブライ人(代表はモーゼ)の間に
結ばれた約束の書

「新約聖書」 とは
イエスの言葉や使徒の書簡を集めたもので
ユダヤ人(ヘブライ人と同じ)と神との古い約束を破棄して
新しい約束が成されたという意味かと
私は理解しています



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