奇跡と偶然は紙一重。てか、槍投げるか!

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自閉症

先日、教職課程の体験授業
のひとつとして、ある養護学校に介護体験を
させてもらいに行ってきました。
数学科の友達も多く、私は、なんかとても中途半端な
気持ちのまま、体験の日を迎えていました。
そこで出会ったのが、ある子どもでした。
名前はM。私は中学部3年のクラスに配属されました。
そこにはダウン症やその他の障害をもって生きている子ども達が、
明るくそして、楽しく生活していました。
そのクラスにいたのが、Mちゃんです。
自閉症という障害を彼女は持っていました。
みなさんも一度は聞いたことはあるとは思うのですが、
この自閉症というものの本当の部分を、
私は知ることになるのでした。
朝、運動の時間が終わったあと、クラスで、卒業式の
練習を行うことになりました。
その時、いきなり彼女が手を握ってきたのです。
私は普通に持っていた先入観から、自閉症の子は
あまり人と触れ合うのが苦手なのかなと思っていたから、
この行動にびっくりしました。
一緒に踊りたいというような仕草をしてきて、
少しのあいだ、彼女と遊んでいました。
「槍人先生!彼女とは遊ばないでください!!
 一緒になって遊んだり、かまったりしないでください!」
と、担当の先生に言われてしまいました。
「なぜ?彼女は心を開いてくれたんじゃないのか?」
と、思いました。
あとで先生に言われたのは、
「自閉症という障害のもいろいろあって、彼女は、楽しい時と真面目にするときの区別がつかないの。だから一緒になって楽しんでしまうと、それが当たり前になってしまって、規律のある生活ができないの。それは彼女の将来のためにもよくないことなのよ、だからわかってあげて。」
言葉が出なかった。
ただうなづいていた。
そしてまた先生は彼女に注意する時も、とても厳しく、そして怒鳴りつけるように注意していた。なんかなぐってします寸前のようにさえ、感じた。
これについても、「この子はきつく言わないと、まったく心に届かないの。
やさしく言ったとしても、逆効果になってしまうのよ。これが彼女には最もよい、対応の仕方なのよ。」
こういわれた。
自分としては、とてもつらかった。
彼女は楽しみたい、けど、そうはさせてはいけない。
一緒になって他の子どもと遊んでいるときも、彼女とはかかわってはいけないといわれる。
なんかとても理不尽に感じた。
けどそれは自閉症という障害についての教養が自分になかったことからくる自分だけの心の葛藤に過ぎないのかなと思った。
自閉症にもいろいろあって、楽しんで接してあげる子どももいるとのことでした。
「みんなそれぞれ個性があるんだな。」
そう思った。
障害の人たちと何にも変わらないことなのかもなって思った。
でも他に一緒になって楽しい時間を過ごした子どもだちにも感謝をしたい。
とても大切な”非日常”を体験できてよかったよ。
Aちゃん、Dくん、Kちゃん、Kくん、そしてMちゃん、
本当にありがとう。


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