奇跡と偶然は紙一重。てか、槍投げるか!

奇跡と偶然は紙一重。てか、槍投げるか!

5分間の記憶

もし自分の大切な人のことを
5分間しか覚えていられなかったら、どうしますか?
このあいだ見たニュースで、
こんな男の人のドキュメントを紹介していた。
彼は24才のときの喘息の症状悪化による
脳への後遺症が残ってしまい、日常の生活はできるのだが、
ひとつ違うのは、彼は5分前の記憶が
すぐに消え去ってしまうというものでした。
彼には長年付き合ってきた最愛の彼女がいて、
この状態になってからも彼女の献身的な介護で
ちょっとずつ日常の生活を送れるようになっていきました。
しかしその生活も長くは続かなかったのです。
なぜか・・・?
それは彼をずっとそばで支え続けてきた恋人である
彼女が、突然の病気で、亡くなってしまったのです。
ここで皆さんに質問です、
「大切な人の死は、知りたいですか?それとも知りたくないですか?」
実は後者は健常者の人では無理なことです。
普通は、その人の死を知って、
泪が出てきてしまうはずです。
しかし、この話の彼は親から
最愛の人の死をずっと告げられていなかったのです。
そして番組内で彼女の死を告げました。
しかし・・・
その5分後には。記憶から消えていたのです。
この話をきいてあなたはどうおもいますか?
知らないほうが彼は幸せだったのでしょうか?
でも、俺が考えることは、
彼は恋人の彼女を、大好きだったことでさえも
忘れてしまったこと。
これが一番辛いことだと思う。
本人は気づいていないからとは言えるけど、
だけど、もしその感情を心の奥底から
外へ出せないでいるのでは・・?
と、考えると、いたたまれない気持ちになる。
死を伝えたすぐあとの彼の、彼女の写真を見せて
「この人、誰?」
という言葉を見たときは、
心が揺れた。どうしようもなかった。
みんなはどう考えますか?
彼は心の底から、最高に好きだった人との思い出を
記憶からなくすことによって、
彼女の死というこれもすごく
悲惨な現実と直面することは、なくなった。
大好きな人との思い出と、
大好きな人との別れ、
記憶があったら、別れはとてつもなく悲しい。
記憶がなくても、好きだったことがなくなってしまう。
どっちも悲しいよな。
こういうことを、
たまに考えてみると、
いいと思います。
みんなは、どう思いますか?


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