大切な人
育ててくれた
抱きしめてくれた
お風呂入れてくれた
オムツ交換してくれた
撫でてくれた
怒ってくれた
たまには殴ってくれた
ショベルカーに乗せてくれた
遊園地に連れてってくれた
誕生日プレゼントくれた
それが今はもう出来ない
悲しかった
顔を撫でてあげた
涙が止まらなかった
一晩明けた
車に乗った
親父が大きな旗を一生懸命振って
車は止まった
大きな機械に入った
しばらく経った
小さな部屋に入った
運ばれてきた
とても小さくなっていた
また涙が止まらなかった
その「小さくなった」人を
小さな箱の中へ
抱きかかえた
箱の分だけ重かった
親父が初めて泣いた
家に帰った
「やっと帰れたね」
お疲れ様
おやすみ
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