December 30, 2004
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今年も残り明日のみとなりました。年の最後になって、頑張って書いております(笑)。少しお付き合い下さい。

正月といえば、雑煮です。雑煮といえば、味付け云々は別として、「餅」が縁起物ですが、アレルギー・アトピーっ子&授乳中のママにとっては、天敵になることも少なくありません。

思い起こせば、4年前の元旦。餅はおっぱいには良くないと聞いていたので、餅そのものを食べるつもりはありませんでしたが、餅を煮た雑煮の汁くらいなら大丈夫だろうと口にしました。餅の影響は頭で考えるよりはるかに大きく、すぐにしこりができ、元旦早々、乳腺炎で発熱(約40度)、意識朦朧としながらも授乳していた記憶があります。もちろん、餅を食べても大丈夫という方も多いのかもしれませんが、知らず知らず乳腺細胞近くで詰り(ごりごり)ができていることをお忘れなく… これは餅米のみならず、雑穀系のもち種でできたお餅(きびもち、あわもち)でも同様です。正月早々の乳腺炎は病院・助産院の多くは休んでいるので、私のように苦い思い出としないで下さいね。

ところで、餅系はアレルギー・アトピーっ子にとっても発症の原因となる場合があります。特に、穀物アレルギーもしくはその疑いがある場合です。東京医大方式食物抗原強弱表では、餅米は抗原度が最も高い医師の指示で試すもの(抗原度5)、もちきび・もち粟は抗原度4です(稗の餅種はありません)。個人差は多いものの、うるち系に比べると、症状が出やすい傾向にあります。

また、餅は乳幼児では喉に詰まらせる原因ともなりかねませんので、できるならば、消化能力がしっかりとしてくる3歳頃まで控えてみると良いかもしれません。3歳頃になると、自分の食べれる大きさの判断、もしくはカミカミなどがかなり発達してきていますので、喉を詰まらせず、かつ、アレルギー・アトピー予防となる食べ方になるのでは?と思います。

元旦には餅を食べて過ごしたいという方は、抗原度が少し低いもちきびからできたお餅があります。できれば、年末年始の休みに入る前に、食べさせて症状がでないことを確認しておく必要性があります。発症してもすぐに病院で診てもらえるとは限らないので…

もちきび100%で作られたお餅【コジマフーズ】 きび100% きびもち

上記もちきび100%でできていますが、他の「あわもち」として販売されている商品のほとんどは餅米や玄米との混合ですから、ご注意下さい。残念ながら、授乳中の方は上記でもおっぱいトラブルの生じる可能性が多大です。その代用に、じゃが餅や上新粉でできた団子がありますので、レシピを紹介します。

<じゃがもち>
1.ジャガイモをゆでします。
2.そのまますりこぎで潰しても良いし、粉ふき芋を作って潰してもOKです。
3.塩、タピオカ粉をくわえて混ぜ、粗熱が取れたら、適当な大きさに丸めます。
4.これをオーブンもしくは油を使わなくても良いセラミックなどのフライパンで焼きます。
5.そのまま食べる場合は、醤油や黄粉(大豆が駄目な場合、キヌア焙煎粉+てんさい糖)などで味付けをして、または味噌汁や澄ましに入れると、雑煮の代用となります。

<上新粉団子>
1.上新粉にタピオカ粉を混ぜ、少しずつ水を入れ、耳たぶくらいの硬さになるまで生地をこねます。
2.約20分蒸し器で蒸すか、沸騰したお湯でゆでます。ゆでる場合、ドーナツ状のものを作ってゆで、浮き上がってきたらできあがりです。
3.すり鉢に入れ、すり棒でとんとんします。時々、水で濡らし、最後は手で粘りが出るまでこねます。
4.お好みの大きさに丸めます。
5.食べる直前に焼いて、醤油や黄粉(代用:キヌア焙煎粉+てんさい糖)で味付けをして、またはお味噌汁や澄まし汁に入れると、雑煮の代用になります。

これでおっぱいにも、アレルギー・アトピーにもやさしい雑煮やお餅で正月を迎えられるのでは?と思います。それでは、良いお年をお迎え下さい!


追記ですが、アレルギー・アトピー用として作られたものではありませんが、米のタンパク量を約1/5に減らしたお餅があります。レトルトご飯で有名な「さとう」から販売されております。

さとうの切り餅ひかりもち
さとうの切り餅ひかりもち





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Last updated  December 30, 2008 10:23:14 PM
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