10657940

ホーム | 日記 | プロフィール

【フォローする】【ログイン】

【不眠症カフェ】　Insomnia Cafe

< 新しい記事

新着記事一覧(全9182件)

過去の記事 >

2005.07.27

にじよじ

(12)

テーマ：考えたこと　想い出したこと　読んだ本(439)

カテゴリ： 🔴 Ｍ【メモ・サブノート】

　　　　　　　～～～～～～～～

私としては、杉浦日向子ダンディズムという視点で書いてみよう。
彼女の著書『ソバ屋で憩う』には、「昼の酒」についての一文がある。引用してみる。
東京のソバ屋のいいところは、昼下がり、女ひとりふらりと入って、席に着くや開口一番、「お酒冷やで一本」といっても、「ハーイ」と、しごく当たり前に、つきだしと徳利が気持ち良く目前にあらわれることだ。
（中略）
ソバ屋で憩う、昼酒の楽しみを知ってしまうと、すっかり暮れてから外で飲むのが淋しくなる。暗い夜道を、酔って帰宅するなんて、まったく億劫だ。いまだ明るいうちに、ほろ酔いかげんで八百屋や総菜屋を巡って、翌日のめしの仕入れをしながら着く家路は、今日をたしかに過ごした張り合いがある。
「にじよじ」という言葉を広めたのも彼女である。2時から 4時までの都会の時間帯。「昼食の喧騒が去り、夕刻すぎの呑み屋状態になる前の、ぽっかりとした昼下がり」のことを言う。
この時間帯に、ソバ屋で昼酒を飲むのを、彼女は淡々と楽しんでいたように思われる。だから、3時頃に「準備中」の札のかかるソバ屋が多いことを残念がっていた。私も勤め人を辞めてから、初めてそれがとても共感されるようになった。

　　　　　　　～～～～～～～～

うん、この感覚はよくわかる。
ぽっかり開いた、時間の迷子のような時間だ。

Lazy afternoon というジャズの曲がある。
ヘレン・メリルの嫋々たるバラードで聞くと実にいい。
ちょっとけだるい、アンニュイな中途半端な午後の時間。

そんな時間に、蕎麦屋で冷や酒を一杯・・・なんてのは江戸っ子の世界だろうな。
私は今までの人生のほとんどを東京で過ごしたが、生まれと育ちが大阪だから、蕎麦屋で一杯ということは今までやったことがない。
蕎麦と酒という組み合わせに、あまりなじめないのだ。
それに蕎麦は、なに蕎麦を注文したらいいんだろう。

といいながら、昔、千代田区神田淡路町の古い蕎麦屋「かんだやぶそば」で、昼間、父と酒を飲んだことを思いだした。

今日は母親の歯医者への通院だった。
歩行不自由の母を車いすに乗せて、遠路、阪急今津線の沿線まで出かけた。
とても腕のいい、優しい先生がいて、以前の入れ歯もそこで作ったので、安心して任せることが出来るということで遠征しているのである。
娘も付き添ってくれた。
今日は義歯ができあがって一安心。
まだ試用してみての調整もあるが。

帰宅して、娘と近所の寿司屋に行った。
この、「にじよじ」の時間だ。
この古い寿司屋は広々として、寿司だねもいいのでお気に入りなのだ。
以前は母も含めて（父はこの種のイベント？に参加しない人だ）この寿司屋に来たものだが、今の母は、店での食事はまともに出来ない。

蕎麦屋ではなくて寿司屋だったが、一杯やった。
冷酒ではなくて、ビール中ジョッキとあとは焼酎のロックで。

娘といろんな話をした。
にじからよじまでの二じかん。

娘はニーチェにはまっているという。
哲学科だからよく知っている。
私ハニーチェについては、ほとんどなにも知らない。
「超人」とは「理想像としての人間」だろう？と聞くとそうだという。
ナチスドイツとの関係イメージで見られ勝ちだが、明るい考え方だという。
ナチスドイツに利用されたといえば、シュペングラーもそうで、それだから彼の評価が欧州でもうひとつなのだろう。
（さっそく近所の本屋で「ニーチェ入門」を買った）
（いつ読めるのかは保証の限りではないが）

意見が一致したのは、近代精神の、特に民主主義はロックの思想からはじまったということ。

娘は「お父さんは日本人じゃない　なんでも論理的でないと受け付けない、英国人の様な性格だ　私は逆に日本人だけれど」という。

私の韓国バーのママさんとのデートのことに話題が飛ぶと、「お父さんの方がよっぽど青春してるね　私なんか全然だわ」という。
私が「もうＢまで行っちゃったもんね　でも、次のＣが怖いし、Ｄになると本当に怖い　Ｄっていうのが、あるのかどうか知らないけれど、結婚なのかな？」という。

「それにしても、ＢとＣはよく分かっているけれど，Ａってのは何なんだ？」と日頃の疑問？を聞いてみると、「実は私もよく知らないのよ　仲間内でも『Ａってなんなんだろね？』と言ってるよ」とのこと。

Ａが何をさすのか？知っている人は教えてください。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

最終更新日 2005.07.28 01:55:45
コメント(12) | コメントを書く

[🔴 Ｍ【メモ・サブノート】] カテゴリの最新記事

■コメント

Re:にじよじ(07/27)

Q2000 さん

大昔のことですが
A：キス
B：ぺってぃんぐ（胸を触ることですね）
C：セックス
だったですが、それと同じ文脈でしょうか。

沖田浩之という、残念ながら自殺した元アイドルの歌で、いい気持ちというのがあります。
「急に綺麗になったあの子に、
キャンパスの噂広がる。
Aまでいったとー
あ　ああ　ああん　あー」
そのあと、Bまでスムーズとか続きます
という歌ですが、知ってる人いるかな？ (2005.07.28 03:40:05)

返事を書く

Re[1]:にじよじ(07/27)

alex99 さん

Q2000さん
＞大昔のことですが
＞A：キス
＞B：ぺってぃんぐ（胸を触ることですね）
＞C：セックス
＞だったですが、それと同じ文脈でしょうか。
＞
＞沖田浩之という、残念ながら自殺した元アイドルの歌で、いい気持ちというのがあります。
＞「急に綺麗になったあの子に、
＞キャンパスの噂広がる。
＞Aまでいったとー
＞あ　ああ　ああん　あー」
＞そのあと、Bまでスムーズとか続きます
＞という歌ですが、知ってる人いるかな？
-----
そうなんですか？

私はＢがキス、Ｃがセックスと、単純に思いこんでしまっていました。

(2005.07.28 04:17:13)

返事を書く

Re:にじよじ(07/27)

alex99 さん

沖田浩之の同性愛のパートナーだったおじさんが、今、生活に困っているという記事を夕刊紙で読みました。
女性は腐っても鯛（失礼！）と言うか、ホームレスに女性はいないそうですが、オカマはだめなんでしょうかね～？

(2005.07.28 04:47:00)

返事を書く

Re:にじよじ(07/27)

alex99 さん

50年代、60年代のアメリカだと思いますが、車でデートする若い男女の間で、ペッティングまではいいが、ヘヴィー・ペッティングはだめということが書かれていました。

正確な定義は分かりませんが、おそらく、ペッティングとは上半身、ヘヴィー・ペッティングとは下半身のものだろうと推測していました。

ちょっと映画「アメリカン・グラフィディティー」の世界を想い出しました。
私は幼児期、米国の進駐軍将校の住宅街の近くで育った者で、あの年代の映画を観ると、あの古き良き豊かなアメリカの社会が脳裏によみがえります。

(2005.07.28 04:56:36)

返事を書く

Re[1]:にじよじ(07/27)

Q2000 さん

alex99さん
＞沖田浩之の同性愛のパートナーだったおじさんが、今、生活に困っているという記事を夕刊紙で読みました。
＞女性は腐っても鯛（失礼！）と言うか、ホームレスに女性はいないそうですが、オカマはだめなんでしょうかね～？
-----
おきたひろゆきは、山本陽子という女優さんとつきあっていたりしました。
おほもさんは、沖雅也のことだと思います。
「おやじ、涅槃で待つ」
と言葉を残して1983年 6月28日京王プラザから（たぶん）飛び降りた俳優さん

沖田浩之
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
沖田浩之（おきたひろゆき、1963年1月7日-1999年3月27日、）は神奈川県出身の元アイドル。青山学院大学中退。スターダストプロモーションに入る前は竹の子族として活躍していた。その当時TBSテレビ系列のテレビドラマ『3年B組金八先生』に出演し、人気を博した。1981年には『E気持ち（イーきもち）』がヒットした。1999年3月27日自宅で首吊り自殺を図り、救急車で搬送中に死去。享年36。

(2005.07.28 05:17:45)

返事を書く

Re[2]:にじよじ(07/27)

alex99 さん

Q2000さん
＞alex99さん
＞＞沖田浩之の同性愛のパートナーだったおじさんが、今、生活に困っているという記事を夕刊紙で読みました。
＞＞女性は腐っても鯛（失礼！）と言うか、ホームレスに女性はいないそうですが、オカマはだめなんでしょうかね～？
＞-----
＞おきたひろゆきは、山本陽子という女優さんとつきあっていたりしました。
＞おほもさんは、沖雅也のことだと思います。
＞「おやじ、涅槃で待つ」
＞と言葉を残して1983年 6月28日京王プラザから（たぶん）飛び降りた俳優さん
＞
＞沖田浩之
＞出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
＞沖田浩之（おきたひろゆき、1963年1月7日-1999年3月27日、）は神奈川県出身の元アイドル。青山学院大学中退。スターダストプロモーションに入る前は竹の子族として活躍していた。その当時TBSテレビ系列のテレビドラマ『3年B組金八先生』に出演し、人気を博した。1981年には『E気持ち（イーきもち）』がヒットした。1999年3月27日自宅で首吊り自殺を図り、救急車で搬送中に死去。享年36。
-----
たはっ！

そうでした。
私の政治的に重大な誤りを正していただいて、ありがとさん。

私もヤキがまわったか？

(2005.07.28 05:34:23)

返事を書く

Re:にじよじ(07/27)

ばあチャルさん

「にじよじ」いい響きですね。
杉浦日向子さんのマンガ気に入ってました。買ったのにだれかにあげてしまった。惜しいです。こんど古本でさがしてみようと思います。

横レスですが。
沖田浩之さんが自殺していたのにはびっくり！うといですね。先日TVで山本陽子さんがいい年を重ねたいい言葉を「旅」の番組でおっしゃっててて、年令が近いせいか私の高感度でした。そのときふと彼（雑誌で話題になっていたのは知っていたので）はどうしたのかなーなんて思ったのでした。 (2005.07.28 09:43:49)

返事を書く

Re[1]:にじよじ(07/27)

alex99 さん

ばあチャルさん
＞「にじよじ」いい響きですね。
＞杉浦日向子さんのマンガ気に入ってました。買ったのにだれかにあげてしまった。惜しいです。こんど古本でさがしてみようと思います。
＞
＞横レスですが。
＞沖田浩之さんが自殺していたのにはびっくり！うといですね。先日TVで山本陽子さんがいい年を重ねたいい言葉を「旅」の番組でおっしゃっててて、年令が近いせいか私の高感度でした。そのときふと彼（雑誌で話題になっていたのは知っていたので）はどうしたのかなーなんて思ったのでした。
-----
彼女の漫画、ヘタウマの様な、独特の味がありましたね。

(2005.07.28 10:32:23)

返事を書く

Re:にじよじ(07/27)

Mドングリさん

＞「にじよじ」という言葉を広めたのも彼女である。2時から 4時までの都会の時間帯。「昼食の喧騒が去り、夕刻すぎの呑み屋状態になる前の、ぽっかりとした昼下がり」のことを言う。

＜“お江戸でござる”で彼女を見てましたが、杉浦日向子ダンディズムが良かったですね。
最近は金満ヒルズという言葉で表されるように東京にはあまりいいイメージがなかったけど、彼女は別で本当の都会人でした。
蕎麦屋で一杯ということは私もやったことがないが、大阪でそれに近いのは何でしょうね？ (2005.07.28 21:04:42)

返事を書く

Re[1]:にじよじ(07/27)

alex99 さん

Mドングリさん
＞＞「にじよじ」という言葉を広めたのも彼女である。2時から 4時までの都会の時間帯。「昼食の喧騒が去り、夕刻すぎの呑み屋状態になる前の、ぽっかりとした昼下がり」のことを言う。
＞
＞＜“お江戸でござる”で彼女を見てましたが、杉浦日向子ダンディズムが良かったですね。
＞最近は金満ヒルズという言葉で表されるように東京にはあまりいいイメージがなかったけど、彼女は別で本当の都会人でした。
＞蕎麦屋で一杯ということは私もやったことがないが、大阪でそれに近いのは何でしょうね？
-----
串カツにビールかな？

(2005.07.28 21:30:24)

返事を書く

Re:にじよじ(07/27)

楓。。さん

こんばんは。

娘さん、親コーラーとしては大合格です。
父親とすし屋（しかも行きつけの店）に行くのは
「親孝行寿司」と言われており、上級者のプレイであります。

だがしかーし！
パパったら！

だめですよー、娘とエロ話なんかしちゃー。
エロ話していいのは息子とだけです。

父親と娘がここまでのエロ話をしてしまうのは
ちょっとまずいと思います。

父親は娘にとって男であってはならないし
娘は父親にとって女であってはならない。

駄目です。

娘さんが物分りが良すぎるというか
男性気質というか・・・。

とにかく、もう一度、考えてみてください。
(2005.07.28 23:51:05)

返事を書く

まいったな・・・知らないから恥ずかしい・・デス

【亞】さん

杉浦日向子を知らなかった。
お江戸でござる、という番組があったことは知ってたが、見たことがない。
ふだん、ほとんどテレビを見ないから。

ああ、だけど、杉浦日向子の「にじよじ」は若かった不良時代（３０～４０代）によくやりました。

この良さはとてもよくわかります。

＞蕎麦と酒という組み合わせ

蕎麦だけじゃなくて、旨い蕎麦屋は他にも酒に合う肴がいっぱいあることが多いのです。

酒と合う蕎麦は、やはり“盛り”に唐辛子かな。
(2005.07.29 00:20:58)

返事を書く