もしも願いが叶うなら

2008.10.05
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「これでいいかな?」
湧はつぶやいた。
プリントした手紙を読み返してみる。

「半分本当で、半分嘘になっちゃうかもしれないけど。」



前略
トム。出そうか出すまいか迷いました。
でも、今、あなたが読んでるということは。
着いちゃったんですね?

最初に言います。
わたしは仁戸さんとは違いますから。

同じ役割を求められても迷惑です。
というか、私に何を求めていますか?

私は彼女の代わりにはなれないし、なりたくない。

たしかに色々助けていただいたり、愚痴を聞いていただいたり
したことには、感謝しています。

でも、それはそれ、これからここをまかされて
今、いろいろやらなくてはいけない事が山積です。
掃除からですよ。本当に。はあ。

それがすんで心が落ち着いたとしても気持ちが、
あなたに向く事は無いと思います。

あなたは仁戸さんがいなくなってからも忠犬ハチ公のようにここへ来てた。

それが、なんとなく可哀想な感じがして、同情してしまったのかも
しれません。その分、他の人より、優しく接したかもしれませんね。
誤解させちゃいましたね。その点はお詫びします。

あなたは今まで通りに仁戸さんを好きでいてあげて下さい。
そういうあなたが私には好ましいです。
尊敬も出来ます。
でも。↑(「最初に言います」に戻ります)


本当はというか、ここへ来た当初は少しはあなた自身に興味は
ありました。でも、あなたの心は私のそばには無かった。
それははっきり感じました。

私に、ホムペの存在を教えた時
あなた自身がホムペを読んで欲しかったんですよね?
仁戸さんに対するあなたの気持ち痛いほどわかりました。

その時に私はあきらめたんです。
だから掘り返さないで下さい。その気持ちは埋めちゃったんです。

お仕事がんばってください。
これからも感動を届けてあげて下さい。
でも、女の子を勘違いさせちゃ駄目ですよ?
そういうのを不良って言うんだから



最後に 手書きで名前を書いた。
kishimotoyou

埋めた深さが何メートルって書けなかった。
5000mだったら核廃棄物並みだし。
掘ってるうちに別のものが吹き出しそう。






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Last updated  2008.10.10 20:49:44


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