物欲☆あんず雨

物欲☆あんず雨

時節到来



[時節到来]
だんだん無邪気に観られなくなって来た気がいたしまする…。
ストーリーが本格忍者物の様相を呈して来るにつれ、つらい描写も出て参ります。

いつ幸村からの指令を受けても動けるように、才蔵は伊賀で鍛練し、時折京に行っては情報収集という日々。
佐助と共に『時節到来』の日を待ち続ける才蔵。
時流はどんどん動いて行き、豊臣・徳川間の緊張は日増しに高まって行くようです。

幕府の、キリシタンへの弾圧も強まり、明石掃部にも罠が…。隠岐殿の機転で事無きを得たものの、間近にまで及んで来た徳川の脅威。
(名だたる武将のわりに隠岐殿やお国に守られる明石さまって…)(それはともかく、隠岐殿の立ち回りが素敵でござりまする♪)

京での伊賀者の拠点・分銅屋では、表家業の口入れ屋の仕事を覚えてテキパキ働く耳次のせいで、ムリヤリ楽隠居状態の孫八の鬱憤が爆発。
たとえ耳次が仕事を覚えようと、京の伊賀者を束ねる仕事は孫八にしか出来ない…と、慰める才蔵の優しさに心打たれます。

家康死亡の噂を耳にした才蔵は、久しぶりに大納言家を訪れ、真偽を確認に。(大納言さま~、ご寝所に侍らせておいでの女性はいったい~~??)
噂を打ち消すような、家康の大々的な長寿祝いが6月に行われるということを大納言から教えられたあと、深夜ゆえ青子の寝顔だけ見て帰る才蔵。

九度山にもその知らせは届き、ついに幸村は家康暗殺決行を決意。
長寿祝いのその 6月18日、その死をうやむやにされぬよう衆人環視の中で、殺すのだと宣言する幸村。
(家康死亡の噂、実は幸村が命じて流したもの)
才蔵は、佐助と、 幸村からの指令をもたらした晴海入道と、あと一人、お国を伴っての駿府行きを決めます。(知らせを受けた才蔵が、分銅屋から飛び出すシーンにかかる軽快なBGM、『キュー○ー3分クッキング』の曲を思い出しました♪)

大御所の長寿祝いの席で三河漫才の競演があると知った才蔵、何事かを発案。
佐助共々三河言葉を覚え、伊賀の武器職人・松助にある依頼をしたよう。松助の手には『鼓』が…。

お国、俊岳に才蔵らの旅に同道する旨を報告。
亡父の墓前にお国を呼び出し、彼女にとっての祖父の墓参りをさせる俊岳さまの気遣いにグッと来まする。

青子のところへ旅立ちの挨拶をしに行く才蔵。
今回の『青子・萌えアイテム』は葉っぱ。お金に見立てて、有り金(有り葉っぱ)をはたいて才蔵を『買う』シーン、照れる才蔵も含め、可愛さ炸裂。

才蔵の目的が駿府にあると察した孫八、昔忍び入って熟知している駿府城の見取り図を渡します。
可愛い孫のような才蔵のために、思い出し思い出し夜なべして描いた絵図面…。
その苦労を思いやるようにそれを受け取る才蔵。
あたたかな雰囲気が漂う、いいシーンでござりまする。

孫八から、旅の途路に父親の墓参りをして行くよう勧められた才蔵、お国を伴って伊賀へ。(佐助と入道とはあとで合流)
墓参のあと、ちょうど『鼓』の礼金を届けに来ている小若に会いに、松助の家へ。
ところが、そこに繰り広げられていたのは凄惨な地獄絵図…。
松助や小若から、才蔵の目的を聞き出そうとする獅子王院らは二人を拷問、惨殺。(小若は、口止めしようとする松助に息の根を止められる…という悲惨さ…。忍びの世界の非情さが痛感されまする…)
小若の亡骸を前に、大声で佐助の名を呼び、詫びる才蔵。

風雲の先触れは、佐助が純情な想いを寄せていた小若を無惨な死に追いやってしまいました。
天真爛漫に風雲を望んでいた才蔵の試練は、その幕開けを迎えたばかり…。

風神の門 第壱集 風神の門 第壱集 風神の門 第弐集 風神の門 第弐集


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: