【亞】の玉手箱2

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天災と人災の違い~无妄の災い

【天災と人災の違い】

天雷无妄(てんらいむぼう)の卦の3番目の辞に、
「无妄の災あり。あるいはこれが牛を繋ぐ。
 行人(こうじん)の得(え)るは、邑人(ゆうじん)の災いなり」


3番目は「无妄の災い」とあり、天災と人災の違いが書いてあります。
天災というのは、自然災害のほかに、突然降りかかってくる災難もふくみます。

この話は次のようなことです。

ある村で、ある男がちょっと牛をつないでそこを離れたところ、
その牛を通りすがりの人に盗まれてしまった。

これは人間がやったことが原因で、
それが災難になって我が身に降りかかってくる、いわば自業自得の人災です。

一方、そこに住む村人は男が牛を繋いだことも、
その牛が盗まれたことも知らないのですが、その男に罪を着せられます。

つまり、自分にはまったく関係ない問題や事件が突然身に降りかかって、
ひどい目に遭うのです。

ですから、これは 人災が引き起こした理不尽な天災 だといっているのです。

        『超訳・易経』 第五章より

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超訳・易経  自分らしく生きるためのヒント』
 増刷(3刷)感謝!

三省堂書店名古屋高島屋店の、新書・ビジネス書2部門において
平成24年5月27日、ベストセラー1位に。

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