【亞】の玉手箱2

【亞】の玉手箱2

ことば


わたしには地図もいらない
一里塚もいらない
月は蒼穹のランプであり眼鏡であり
生命は神の磁石と電池であるから
いつでも明るい方向を自由に撰んで行く
           <佐藤惣之助>


志なくして始めた学問は進めば進むほど、その幣は大きい。
真理を軽んずるばかりか、無識の者を惑わせるし、
大事にのぞんでは、進退をあやまり、節操を欠き、権力と利欲の前に屈する。

                           吉田松陰


発心(ほっしん)正しからざれば、万業(行)空し

                   道元



 いかなる所へ行っても、牢獄へ入れられても、
 島流しにあっても、悠然として
 ふだんと変わらないようになるのには、
 よほど自分を作らなければならない。
 そういう意味では、不遇・逆境というものは
 自己を練る最もいい場所だ。

           安岡正篤




「知り合いの靴屋から靴を買うなら負けてもらうな。正価で買え」
「知り合いのラーメン屋でただ食いするな」。
浅ましい付き合いをしていると、結局、いやな仲になるという。

「欲をかくなら八分目でいいと思え」。
こうも言われた。

八という字は、ふつう「末広がり」と言って喜ぶが、実際は違う。
八という字はトメの意味を持っている。
八百八町も八百八橋もこれだけ多い、
いわばマクシマムという意味で、使われている。

「欲深き人の心と降る雪は積もり積もって道を失う」

         永田雅一(映画会社大映社長)



「 私たちは 知性を計量するとき、
 その人が 自分の知っていることを
 どれくらい疑っているか、
 自分の見たものを どれくらい信じていないか、
 自分の善意に紛れ込んでいる欲望を
 どれくらい意識化できるか、を基準にして判断する。

 私たちは 知性を検証する場合に、
 ふつう「自己批判能力」を基準にする。
 自分の無知、偏見、イデオロギー性、邪悪さ、
 そういったものを
 勘定に入れて ものを考えることが
 できているかどうかを 物差しにして、
 私たちは 他人の知性を計量する。」

       内田 樹「ためらいの倫理学」より




「いつまでも俺は下手だと思っているが良し。
一生いつまでも下手だと思うが良し、
俺は上手だと思うと、もうそれきりなり。」

  市川団十郎 江戸の歌舞伎役者



「仏道を習ふといふは、自己を習ふ也。
自己を習ふといふは、自己を忘るるなり。
自己を忘るるといふは、万法に証せらるるなり。」

    道元「正法眼蔵・現成公案」より




「簡単に占いをすると
考えることを捨てることになります。
すべての物事は逡巡するときに
その意味することが浮かび上がって見えてくる。

“君子占わず”
簡単に占いに逃げては
何もつかめないでしょう。」
              竹村亞希子



いま自分の置かれた時を知り、その通塞を知ることが大切です。
亨る時は「治にありて乱を忘れず」の気持ちを持ちながら果敢に進み、
節にありては止まりてそれを悠然と楽しむ。

              竹村亞希子



母:ごめん、脳性マヒで産んじゃって

ららら:お母さん,

  10年経ったから
   時効ダヨ!


娘の名前は「ららら」より



『じまん』

     寺本ららら
    小平市立第三小学校4の1


足がわるいんだぞ
脳性マヒなんだぞ
友達がいるんだぞ
いっぱいいるんだぞ
私のクラスは こわいたんにんがいるんだぞ
しらがのたんにんがいるんだぞ
いいだろう

国語は得意なんだぞ
算数は苦手なんだぞ
算数はいつも60点だぞ
理科はキライだぞ
実験がめんどくさいからだぞ
いいだろう

ついでに すきな人もいるんだぞ
いいだろう




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