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さざえん
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2006年09月20日
カテゴリ： 漫画
最近映画化になったりアニメ化になったりと話題の「ハチクロ」だったので友人に借りて全巻読んでみました。ポップな絵柄と 登場人物全員が片思いという切ないストーリー（旦那に言わせれば嫌な設定だと言っていた） で人気が出たのもわかるなぁと思いました。
ストーリーは６畳に台所３畳フロなし築２５年のアパートに住んでいる大学２年の竹本、面倒見がいい大学４年の真山、ふらりと出かけては大金を稼いで帰ってくる大学６年の森田。ある日花本教授のところに遊びに来ていた竹本と真山は教授のいとこの娘のはぐみと出会う。愛らしいはぐみに竹本は恋に落ち…。
てな話だったんですけどね、いろいろな人が主役級になっていき一人一人にエピソードがあって ほんと読み終えるまで誰が主人公だっけ？群集劇風な漫画なのかしら？と考えざるを得なかったです（笑）
それぞれの恋愛もなんか主旨があるような恋愛でしたな。
例えば真山→理花→亡くなった旦那
月９あたりのお洒落系ドラマがやってそうなちょっと苦しい恋。しかもトレンディとかって言葉が流れていた頃のドラマ
山田→真山
（８０年代から９０年代の）高校生あたりをターゲットにした切ない学生の恋
竹本→はぐ
中学生向き（笑）の恋愛
森田→はぐ
小学生向きの恋愛
野宮→山田
アタックの仕方はドラマ風。悩んでいるところは中学生（笑）
てな感じなんですけど違いますか？
ちなみに私が好きなキャラクターはなんだかんだと破天荒な森田です。あと、読んでいる読者も嫌いな人はいないであろう ローマイヤ先輩（笑）ああ、あとなんでも着こなしちゃう山崎は捨てがたい…！
ちなみに私が吹き出したシーンは地獄のツイスターゲームで森田の体がブリッジ状態になっている時でした。あと森田とはぐのパン対決でオーブンからゴロリと生首のようなパンが出来上がったシーンは腹筋が痛かった…
■これからネタばれのため未読の方注意■
キャラクターも設定も詩のようなナレーションも絵本のような背景も素敵だったのに…ラストのハチミツとクローバーのサンドイッチを泣きながら食べている竹本のエンディングもめちゃくちゃ良かったのに… あのはぐと先生のくっつき方はなんですか？
なんだかどうしても「犠牲」という言葉が纏わりつきどう考えても後々後悔しそうなくっつき方だったんですけど。
つうか、いつ先生ははぐちゃんのことをそういう目で見ていたの？（笑）
くっついても全然幸せそうに見えないのは何故？
くっついてもいいさ、そりゃ金はあっても地に足がついていない森田とこれまた足がついていないはぐちゃんがくっつくよりは懐広く社会人でありしっかりと支えてくれる花本先生の方が確かにいいとは思う。 ただあまりにも唐突過ぎね？ 熱が出てうなされるぐらい好きだった森田を最後の方は花本先生と両天秤掛けるほども考えていなかったよね？ 最終巻で番外編や短編を入れるくらいなら同じページ数でどういう心理状態かキッチリ書いた方が良かったんじゃないかと思うんですけどね。
森田があまりにも酷い扱い（笑）最初のマフラーチュウやブローチエピソードはなんだったんだ？竹本は最後のシーンを見て あ、竹本君が主人公だったんだと思い出しましたよ（笑）
せめて真山と理花の話を盛り込むとか…キッチリ終わってるのは竹本、山田と野宮のエピソードくらいじゃないか？
読者に想像させる終わり方にしたつもりかもしれないが 映画じゃないんだからキッチリ終わらせてくれよ、特に恋愛物は～
キャラクターと８巻くらいまでがストーリー、展開が良かっただけに唐突過ぎる展開の９、１０巻にアッパーカットを食らった感じでした～
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