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2007年10月12日
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カテゴリ: 映画

DVD ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

天才一家のちょっとおかしく切ない悲喜こもごもな家族の崩壊と再生の話。評判が良かったので前々から興味があってやっと見ました。

ストーリーは天才ファミリーのテネンバウム家。その家長でもあるロイヤル・テネンバウム(ジーン・ハックマン)は3人の天才少年少女を持つ父親で有能な法律家だったが、浪費家で浮気癖がある放蕩オヤジで妻子を捨てて家を出てしまう。
10代で不動産業、金融業で活躍した長男チャス(ベン・スティラー)、12歳で不条理劇を脚本し成功した養女で長女のマーゴ(グウィネス・パルトロウ)、17歳でテニス界の頂点に立った次男のリッチー(ルーク・ウィルソン)、3人は天才を捨てるも非凡な人間に育っていく、そんな3人を女手ひとつで育てた母のエセル(アンジェリカ・ヒューストン)。
 ある日、エセルは旧知の間柄、会計士のヘンリー(ダニー・グローヴァー)から求婚される。数々の求婚を断ってきたエセルはヘンリーにOKの返事を出し、それを知ったロイヤルは22年ぶりに家に戻ってくるが…。

 なんと言っていいか、いろんなところが妙に魅力的な作品。 なんと言っても目を見張るのは癖があるのに味がある一人一人のキャラクター。天才ってだけあって紙一重におかしいやつらばかり。 長男のチャスは妻を飛行機事故で亡くしてから異常に危険に敏感になり防災訓練が趣味となる。 アディダスのジャージを常に着用、2人の子供! 次女のマーゴは物語を書くのが好きだが、好きが高じて失踪し世界を旅してヒッピーになり、先住民族の仲間になり、 男性経験が豊富どころかレズビアン体験もしと自由気まま。 次男のリッチーは一番まともそうに見えて義姉のマーゴを密かに愛している。

 この作品では役者が実にみな嵌っていて生き生きしている。特にロイヤル役のジーン・ハックマンとマーゴ役のグウィネス・パルトロウ。ジーン・ハックマンは最低でわがままな父親を見事に演じていた。自分勝手で見ていてもムカつくのになぜか憎めず。 こういう父親ってそこらへんにいるよね~、やることなすこと最低で家族の中で浮いていて煙たがられている父親、なのに縁が切れない。 ロイヤルもそうだけどもう家族縁というよりはくされ縁に近いものがあるかも

 そして、今回新しい魅力を見せてくれたグウィネス・パルトロウ!いつもの儚げで薄幸美人役ではなく、メイクもファッションもイカれているアンニュイなマーゴ役を意外な演技力で見せてくれた。グウィネスには似たり寄ったりな美人役ではなくどんどんこういう役をやって欲しいな。


また子供たちが父親を嫌う細かいシーンもちゃんと描かれている。チャスは兄弟と父親と遊んでいた時に自分の味方のはずの父親にライフルで手の甲にBB弾を撃たれる「味方なのに何故?」と言っても「冗談さ」と面白がって笑う父。 ちょっとした父親の悪戯は手の傷以上に子供に深く心の傷を負わせた。 マーゴは自信のあった劇を家族に披露するが父の何気ない一言に憤慨 これまた些細な一言で父親が思っている以上に少女の心を傷つける。 ロイヤルの父親として最低な行いなのだが、子供と大人という理解し得ない者同士これまた多かれ少なかれ誰かしら経験しているのでは? 特に映画の彼らは凡人な大人の父親と天才の子供たちなのだから理解しあう方が難しい


 テネンバウム家の面々だけではなく、周りの人間も一癖、二癖ある奴らばっかり。ロイヤルと手を組んではスパイのような仕事をするテネンバウム家の執事パゴダ(クマール・パラーナ)、マーゴの旦那で神経学者のラレイ(ビル・マーレイ)、テネンバウム家に憧れる隣人イーライ(オーウェイン・ウィルソン) そしてラレイの研究対象のダドリー(スティーブン・リー・シェパード)お前は何者だ!!(笑) ラレイといつも一緒にいて、リッチーが自殺した時も待合室で一緒に待っていたり、家の中にも普通に入ってきたり、挙句の果てには葬式にまで!!謎だ…マーゴ以上に謎だ…。


 家族を取り戻すために奮闘する父親だが画策し空回りするロイヤルは逆にどんどん家族との不調和を増すばかり。けれども彼が家族を手放し他人となることで初めて家族との繋がりを持つというのがなんとも皮肉だが… これまた実際にありそうな家族だ…別れてから家族がうまくいくって話たまに聞くよね そう、この映画の家族達はハチャメチャであり得ない一家なのに 細かい家族描写がどこかの家にかならずありそうなのだ


 ロイヤルとマーゴとの最後まで理解し得ない親子関係や一番毛嫌いしていたはずのチャスがロイヤルを看取るところなど、やっぱりどこかの家族にあり得る話なのだ。ちなみにチャスとロイヤルの救急車シーン、さらりと描かれていましたが結構キタ。長々と描かれていたら多分号泣したと思う。


 家族ひとつに…と願ったロイヤルが自分の死により家族全員が集まった墓場シーンもまた皮肉で滑稽。自分勝手でわがまま、見栄っ張りだったロイヤルには最高の墓碑文が書かれていましたな。


なんともドライな家族話なのにどこかここかで家族愛を感じてしまう作品だった。

家の中の奇抜で派手なのにうるさくない配色は一見の価値あり。 まぁ、もっと見て欲しいのはイーライの部屋の2枚の壁画だけどね!

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ





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最終更新日  2007年10月13日 16時58分08秒
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