BLUE SKY

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その4

だいぶ遠い。ここから また バスにのって・・・

その病院はちいさな 町のなかにあった。

院内は 明るく 妊婦が ものすごくたくさんいる。

受診室も5部屋もある。本に載っていた院長にあえるんだろうか。

また 不安になりつつも 呼ばれる順番を待つ。

呼ばれた。

カーテンでしきられた その中に その名医と呼ばれる先生はいた。

先生が女医という安心感もあって 今の病院でのことを全部聞いてもらった。

『大丈夫よ。うちでは 貴方より もっと大きな筋腫があるのに

双子 産んだ方もいらっしゃるから。その病院に行ってて不安なら

うちに通院してもいいけど やはり 出産の時には近くのほうがいいから

その病院にいきなさい』


不安でいっぱいだった 私に 『頑張る』って思わせてくれたのは

この先生のおかげだった。

本当に うれしかった。 また 真っ暗な部屋の中で一人泣いてた。

でも、今日のは いつもとちがう涙だった。

『絶対 産んでやる』っていう 誓いの涙だった。

一回 根性入ったら もうそれからは 違ってた。

検診にいって 同じ事を言われても めげなかった。

そんな あおい じゃないよ~

空を絶対この腕で抱っこするって 誓った。

妊娠 ○週目までは 流産っていうけど それ以降は 早産っていう境目がある。

その ○週目まで なんとか お腹にいれておけば

どんなに ちっちゃく生まれても

現代の医学だもの そのあとは なんとかなるでしょう

そこまでは 絶対 出血なんかするものか!

ね!空 ママとがんばろう!!

空にあうまで 頑張るよ☆彡







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