セミリアイア「晩年」日記

セミリアイア「晩年」日記

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

q蔵

q蔵

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

フリーページ

2024.11.29
XML
カテゴリ: 時評
昨日、授業の後、昼食を職場で食べて(普通は、4限で終わるので家で食べる。今回はカップラーメン)、それからワクチン注射のため、いつも通っている整形に。

今回は、国産のワクチンだそうで、今のところ左肩が痛いくらいで、熱も出ないし、たいした副作用はない。ただ、帰りがけやたら眠気が差し、途中で買い物をする予定をやめにして、家に直行。昼寝をしたら、1時間ほど熟睡した。それもあって、今朝はこんなに早く目が覚めてしまった。

今年からは有料で、3,000円くらい。これは65歳以上の「接種対象者」だからだそうで、今年度限りの措置だったのが、来年度も継続になるらしい。去年までのあのバカ騒ぎは一体何だったのかと今さらながら思う。「三密」が流行語になり、県外ナンバーの車などがあると、「自粛警察」が目の敵にする。毎日、感染者数を発表し、医師などがもっともらしいコメントを喋る。その中には芸能事務所と契約し、ちゃっかり、ワイドショーのコメンテーター常連に収まったのまでいる。今年と去年では、感染者数もそう変わらないし、死者数も同様だ。コロナは、次第に弱毒化し、もう恐ろしい病気とは言えなくなったのは、去年ではなく、一昨年からだった。

同級生で三代目の病院院長は、発熱外来をいち早く作り、噂では5億、いや10億くらい荒稼ぎをしたのだが、コロナ騒ぎが収束した途端に、急逝してしまった。彼も、コロナの犠牲者の一人かもしれない。

コロナが終わると、今度は「賃上げ」と「物価高」のラリーが始まり、年金生活者はそのどちらにも追いつけず、ひっそりと暮らし始めている。なぜ、そうなったのかは、財務省の言うことを聞けば分かる。GDPの1.3倍の国債発行残高は、結局、物価を上げて、その間に新規国債発行を「プライマリーバランス」至上主義で抑え込み、日銀に利上げを速いスピードではさせない、といった手段で金利の実質負担を減らすほかない。

文章についていけない人のためにもう少し分かりやすく言おうか。例えば物価が30%上がれば、税収もやはり30%上がる。だから国家予算も30%拡大せざるを得ない。そこで、新規国債発行を抑え込めば、国債発行残高のGDP比率は下がる。早い話が、誰かに1万円貸しても、返してもらうときに500円利子をつけてもらっても、物価が30%も上がっていれば、貸した方が実損になるだろう。その1万円の価値は、貸したときから見れば、7割方にしかないからだ。

いや、物価は2%、せいぜい5%くらいで、30%も上がってないという人もいるだろう。だが、スーパーで買い物をする人の実感は、週1回の買いだめで、今までは5,000円でお釣りが来たのに、今は10,000円で千円札2,3枚のお釣りしかこないのではないだろうか。まさに30%の物価高だ。フードバンクへの企業の寄付は極端に減り、子ども食堂などは運営の危機を迎えている。多少資産を持っていても、今までの生活レベルを維持しようとすれば、それを食い潰すしかないし、いや、将来に備えて貯金をと言っても、やっとゼロ金利が終わったくらいの金利しか付かないのだ。

それでも給与が上がれば、何とか生活は回る。悲惨なのは非正規労働者だ。あるいは、給与を上げたくても原資のない、中小零細企業の正規社員もそうだ。日本の成長率は、せいぜい2%くらい。それでも成長しているのは、高齢者の消費によるところが大きい、と自分は見ている。「資産を使い切って死ぬ」のがいい、という令和版「児孫のために美田を残さず」の風潮が出始めている。全員が75歳以上の後期高齢者となった団塊の世代は、まだ日本型雇用の逃げ切り組で、退職金も年金も高かった。また、退職時の金利もよかったから、安全に資産を増やせた。「失われた30年」というが、彼らの現役時代はその前に終わっていたのである。この世代が、本気でお金を使い出せば、GDPを2%くらい押し上げることになる。何しろGDPの6割は個人消費なのだ。

日本の国力が落ちていることは隠しきれない。今、千歳に次世代半導体の大工場が建っているが、本当に世界初の新しい半導体ができるとは思えない。なぜなら、優秀な研究開発者が報われないから、彼らはどんどん国外に行くからだ。たとえ、開発が出来たとしても、それはもう「世界初」ではないだろう。

今は、日米金利差という微細なところに神経質になり、多少円高になっているが、通貨が国力の反映である以上、円の価値はどんどん下がり、つまりは円安になり、それがさらなる物価高を招くことになる。

まあ、そんなことはどうでもいいのだが、そのまだしもマシな年齢層である65歳以上の高齢者に「接種対象者」などという誤解を招くような呼称(まるで65歳未満は接種無用と言うのと同じではないか!)をつけて、ケチ臭い割引などしない方がいいのではないか、というのが自分の意見である。もっとも、割引がなければ、1万円も払ってワクチン接種なんかしないのだが。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.11.29 05:33:29
[時評] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: