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2005.01.17
テーマ： お金のハナシ(2476)
カテゴリ： カテゴリ未分類
父が明日から前立腺癌治療のため5週間入院します。
治療方法は手術ではなくて
放射線医学総合研究所 の
重粒子放射線治療 です。
保険が効かない高度医療でかかる費用は314万円。
入院費は3割負担で約50万円だそうです。
この金額をきいて
「ガンと診断されたら一括300万円！」
がうたい文句のガン保険が頭によぎりました。
といっても父の場合は昔から高血圧など持病があるため、
比較的新しい商品であるガン保険に加入しておく、
というのは不可能でしたが。
ガン保険だけだと保障の内容がガンにしぼられるため
比較的安い保険料で手厚い保障が受けられます。
あくまでもガンになった場合のみですが・・。
以前私は某外資系生命保険会社でオペレーターをしていましたが
やはりガン保険は人気商品でしたね。
その頃は日本の生命保険会社はまだこういった商品を扱えませんでしたから（規制があったため）
通信販売のガン保険の場合、加入基準が普通の入院保険（病気もケガも保障する）よりもゆるいし、
職業による加入制限もないです。
（＊普通の病気・ケガ入院保険は、
タクシードライバー・トラックの運転手・カーレーサー・相撲取りなど
加入できない職業が結構あります）
告知書（申し込み書に健康状態を告知するもの）には
もちろん、過去にガンになったことがある方は加入不可ですが
それ以外は＜５年以内＞のことをきかれているので
＜５年以内＞に何か病気をしていなければ
それ以前に病気をしたことがあって完治していればOK！なんです。
保険会社によって作り方は多少違うのですが
例えばガンと診断されたらガン診断給付金３００万円というのは２口加入のことです。
１口が死亡保障１０万円ガン診断給付金１５０万円手術１０・２０・４０万円という主契約で
それにガンによる入院特約１日１口１０００円を１０口、
通院特約１口１０００円を３口・・
などといった具合です。
（＊特約はこのほかいろいろあって組み合わせられますが、主契約の口数によって不可できる特約の口数の上限があります）
つまり宣伝しているのは２口なので、１口の保障内容でも本当は加入できるんです。
ただそういうパンフレットを作っていないだけ。
加入年齢が若くて月々の保険料支払いが安すぎると年払いにすればOKです。
そうそう、「広告媒体」によっては
ガン診断給付金が３口の４５０万円、４口の６００万円！というパンフレットもあります。
例えば、アメックスのカードを持っている人に
アメックスのかーど明細書と一緒にその４口のパンフレットを同封してもらうんです。
以前、私がガン保険金の請求を受けて、印象に残っている女性がいます。
その女性はまだ若くてそれもガン保険に加入して１年もたっていない時期でした。
たまたまアメックスだかダイナースだかのカードの明細書と一緒にパンフレットがきていたので
‘あまり深く考えずに’申し込んでおいた・・・そうで、
４口も加入しているので月々の保険料支払いもそれなりなのですが、その方にとっては、痛くも痒くもない値段だったみたいです。
幸い早期発見の子宮頚ガンだったので実際の治療費もそんなにかかるわけでもなく
でも一気に診断給付金６００万円！入院費１日４万円×入院日数がおりるのです。
このとき
「あ～～・・お金のある人のところには更にお金がよってくるんだな～～」てしみじみ思ったものです。
というのは、大きな声ではいえないのですが・・・・
あまりお金がなくて保険料が家計の負担だからといって
解約してしまった後にガンになってしまった、とか
保険料未納で＜失効＞してしまったのを知らずに
ガンになったからと請求の電話をかけてきたのに
失効のためお金は一銭もおりないわ、ガンになったからもうこれから先新たに保険に加入はできないわ、で
保険会社にくらいついてくる（クレームをつける、）お客様も結構いたものです。
でもね、私達夫婦の場合、ちょっと加入が無理ーー；
というのは、私は子宮筋腫、ダーリンは胃にポリープを持っているからです。
（＊実は、筋腫の場合は、筋腫ができてから最低２年以上大きさが大きくなっていなければＯＫです）
医学的にポリープがガンに発展する可能性があるわけではないのですが
だめなものはだめなんですよね・・・・。
ちなみに＜部位不担保＞といって
すでに病気に罹ってしまっている臓器の部分は、保険がおりませんよ、という契約も、
主に主契約が死亡保障の大きな生命保険なら可能な保険会社もありますが。
（その場合はだいたい通信販売でなくて医者へ出向いて健康診断する必要あり）
ガン保険で宣伝しているのは
だいたい１０年更新型なので契約してからの１０年はいいのですが、その後１０年、さらに１０年後と保険料が倍倍くらいにはねあがりますのでご注意を。
保険料がずっと変わらないタイプもありますが、こういう商品の場合、途中でもっと良い商品が出たり、乗り換える場合に損になってしまうことも。
また、うちはガン保険に入っているから安心だよね～と言う方。
ガン保険も今と昔のタイプではかなり内容が違って、
CMで宣伝しているのでガンと診断されたら即３００万円おりると思っていたら
実は自分のところが入っていたガン保険は古いタイプのもので
ガンと診断されてから‘継続２０日以上入院’してはじめてガン給付金がおり、しかも入院や通院特約はなしだった、
とか
昔のタイプで、もし１０年更新時に無事故だったら（保険をつかわなかったら＝ガンにならなかったら）ボーナス２０万円が戻ります、なんてついていて
本人にガン告知しないで隠していたのに、
出るはずのボーナスが出ないのでおかしいと思って問い合わせたら実は自分の病気は本当はガンで家族が請求していた、なんてことも。。。
（＊現在このタイプにまだ加入しつづけている人は少ないと思います）
ま、ガン保険に入っていても入っていなくても
ガンになるのは嫌ですね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
a-wawaさんからコメントをいただいて付けたしです。
電話で給付金請求を受けたとき、ガン保険に限らずたいていの人が
「あ～～♪保険に入っていて本当に良かった」と
すごく嬉しがるのですが
私はいつも電話で受け答えとPCで処理をしながら
頭の中で、その方の今まで払ってきた保険料合計と
今回支払われるであろう（たいてい退院してから、または長期入院の場合は入院途中で電話をかけてくる人が多いです）保険金額を計算して
「・・・・・・・・・・保険料のほうが多いけどねーー」と思っていました＾＾；
また、そのとき保険金がおりても、退院した後は
保険料は払い続けなければいけないですからね。
（＊状況（夫の死亡や高度障害など）によっては保険料免除になる場合がありますがこれはまれなので割愛させていただきます）
ちなみに若い方で今万が一のときのお金がない、
でも保障がほしい、
でも保険料もそんなに払えない、
と相談してきたかたには
私はいつも
「万が一のときのお金を保険で全部まかなおうと思わずに、
加入しようと思っている保険の保険料の半分を貯蓄にまわしたほうがいいですよ」とアドバイスしていました。
「ただ、途中で増額するのは健康上の理由で無理になってしまう場合もあるので、ある程度貯金ができるまではこの内容の保険に入っておいて、余裕ができたら、減額するということもできますよ。減額はいつでも簡単にできますから」
という＜セールストーク＞も忘れませんでしたけどネ＾＾/
治療方法は手術ではなくて
放射線医学総合研究所 の
重粒子放射線治療 です。
保険が効かない高度医療でかかる費用は314万円。
入院費は3割負担で約50万円だそうです。
この金額をきいて
「ガンと診断されたら一括300万円！」
がうたい文句のガン保険が頭によぎりました。
といっても父の場合は昔から高血圧など持病があるため、
比較的新しい商品であるガン保険に加入しておく、
というのは不可能でしたが。
ガン保険だけだと保障の内容がガンにしぼられるため
比較的安い保険料で手厚い保障が受けられます。
あくまでもガンになった場合のみですが・・。
以前私は某外資系生命保険会社でオペレーターをしていましたが
やはりガン保険は人気商品でしたね。
その頃は日本の生命保険会社はまだこういった商品を扱えませんでしたから（規制があったため）
通信販売のガン保険の場合、加入基準が普通の入院保険（病気もケガも保障する）よりもゆるいし、
職業による加入制限もないです。
（＊普通の病気・ケガ入院保険は、
タクシードライバー・トラックの運転手・カーレーサー・相撲取りなど
加入できない職業が結構あります）
告知書（申し込み書に健康状態を告知するもの）には
もちろん、過去にガンになったことがある方は加入不可ですが
それ以外は＜５年以内＞のことをきかれているので
＜５年以内＞に何か病気をしていなければ
それ以前に病気をしたことがあって完治していればOK！なんです。
保険会社によって作り方は多少違うのですが
例えばガンと診断されたらガン診断給付金３００万円というのは２口加入のことです。
１口が死亡保障１０万円ガン診断給付金１５０万円手術１０・２０・４０万円という主契約で
それにガンによる入院特約１日１口１０００円を１０口、
通院特約１口１０００円を３口・・
などといった具合です。
（＊特約はこのほかいろいろあって組み合わせられますが、主契約の口数によって不可できる特約の口数の上限があります）
つまり宣伝しているのは２口なので、１口の保障内容でも本当は加入できるんです。
ただそういうパンフレットを作っていないだけ。
加入年齢が若くて月々の保険料支払いが安すぎると年払いにすればOKです。
そうそう、「広告媒体」によっては
ガン診断給付金が３口の４５０万円、４口の６００万円！というパンフレットもあります。
例えば、アメックスのカードを持っている人に
アメックスのかーど明細書と一緒にその４口のパンフレットを同封してもらうんです。
以前、私がガン保険金の請求を受けて、印象に残っている女性がいます。
その女性はまだ若くてそれもガン保険に加入して１年もたっていない時期でした。
たまたまアメックスだかダイナースだかのカードの明細書と一緒にパンフレットがきていたので
‘あまり深く考えずに’申し込んでおいた・・・そうで、
４口も加入しているので月々の保険料支払いもそれなりなのですが、その方にとっては、痛くも痒くもない値段だったみたいです。
幸い早期発見の子宮頚ガンだったので実際の治療費もそんなにかかるわけでもなく
でも一気に診断給付金６００万円！入院費１日４万円×入院日数がおりるのです。
このとき
「あ～～・・お金のある人のところには更にお金がよってくるんだな～～」てしみじみ思ったものです。
というのは、大きな声ではいえないのですが・・・・
あまりお金がなくて保険料が家計の負担だからといって
解約してしまった後にガンになってしまった、とか
保険料未納で＜失効＞してしまったのを知らずに
ガンになったからと請求の電話をかけてきたのに
失効のためお金は一銭もおりないわ、ガンになったからもうこれから先新たに保険に加入はできないわ、で
保険会社にくらいついてくる（クレームをつける、）お客様も結構いたものです。
でもね、私達夫婦の場合、ちょっと加入が無理ーー；
というのは、私は子宮筋腫、ダーリンは胃にポリープを持っているからです。
（＊実は、筋腫の場合は、筋腫ができてから最低２年以上大きさが大きくなっていなければＯＫです）
医学的にポリープがガンに発展する可能性があるわけではないのですが
だめなものはだめなんですよね・・・・。
ちなみに＜部位不担保＞といって
すでに病気に罹ってしまっている臓器の部分は、保険がおりませんよ、という契約も、
主に主契約が死亡保障の大きな生命保険なら可能な保険会社もありますが。
（その場合はだいたい通信販売でなくて医者へ出向いて健康診断する必要あり）
ガン保険で宣伝しているのは
だいたい１０年更新型なので契約してからの１０年はいいのですが、その後１０年、さらに１０年後と保険料が倍倍くらいにはねあがりますのでご注意を。
保険料がずっと変わらないタイプもありますが、こういう商品の場合、途中でもっと良い商品が出たり、乗り換える場合に損になってしまうことも。
また、うちはガン保険に入っているから安心だよね～と言う方。
ガン保険も今と昔のタイプではかなり内容が違って、
CMで宣伝しているのでガンと診断されたら即３００万円おりると思っていたら
実は自分のところが入っていたガン保険は古いタイプのもので
ガンと診断されてから‘継続２０日以上入院’してはじめてガン給付金がおり、しかも入院や通院特約はなしだった、
とか
昔のタイプで、もし１０年更新時に無事故だったら（保険をつかわなかったら＝ガンにならなかったら）ボーナス２０万円が戻ります、なんてついていて
本人にガン告知しないで隠していたのに、
出るはずのボーナスが出ないのでおかしいと思って問い合わせたら実は自分の病気は本当はガンで家族が請求していた、なんてことも。。。
（＊現在このタイプにまだ加入しつづけている人は少ないと思います）
ま、ガン保険に入っていても入っていなくても
ガンになるのは嫌ですね。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
a-wawaさんからコメントをいただいて付けたしです。
電話で給付金請求を受けたとき、ガン保険に限らずたいていの人が
「あ～～♪保険に入っていて本当に良かった」と
すごく嬉しがるのですが
私はいつも電話で受け答えとPCで処理をしながら
頭の中で、その方の今まで払ってきた保険料合計と
今回支払われるであろう（たいてい退院してから、または長期入院の場合は入院途中で電話をかけてくる人が多いです）保険金額を計算して
「・・・・・・・・・・保険料のほうが多いけどねーー」と思っていました＾＾；
また、そのとき保険金がおりても、退院した後は
保険料は払い続けなければいけないですからね。
（＊状況（夫の死亡や高度障害など）によっては保険料免除になる場合がありますがこれはまれなので割愛させていただきます）
ちなみに若い方で今万が一のときのお金がない、
でも保障がほしい、
でも保険料もそんなに払えない、
と相談してきたかたには
私はいつも
「万が一のときのお金を保険で全部まかなおうと思わずに、
加入しようと思っている保険の保険料の半分を貯蓄にまわしたほうがいいですよ」とアドバイスしていました。
「ただ、途中で増額するのは健康上の理由で無理になってしまう場合もあるので、ある程度貯金ができるまではこの内容の保険に入っておいて、余裕ができたら、減額するということもできますよ。減額はいつでも簡単にできますから」
という＜セールストーク＞も忘れませんでしたけどネ＾＾/
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