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私の子育て

私は、大阪で、5歳上の姉と3歳上の兄のいる末っ子として生まれました。
私の両親は、商売をしていて、3歳になる頃には2つのお店をしていたので、
母も一人で店をしながら、３人の子どもと住み込みで働いていた従業員の
世話、店の経理ととても忙しかったと思います。

母には時間的にも精神的にもゆとりはありませんでした。
運動会にもお店があったので来てくれませんでした。

母のやさしさとして残っているのは、耳掃除の時の膝まくらと、
病気で学校を休んでいる時のお昼にネクターと食事を
持って来てくれた事ぐらいで、父と住み込みのお兄ちゃんは
私を可愛がってくれましたが、母の愛情をあまり感じないで育ちました。

【結婚そして第一子誕生】

家を早く出て、温かい家庭を持ちたいと思っていた私は、
21歳で結婚して、友達も親戚もだれもいない、
千葉県浦安市で新しい家族をスタートさせました。

１年半後　待望の男の子誕生、いいお母さんになりたい。
と夢と希望をふくらませていました。たくさんの育児書を読み、
一生懸命子育てをしていたのですが、現実は、厳しかった。

泣き止まないわが子に何をしていいのか分からず、
一緒に泣いたことも多々ありました。

一生懸命作った、離乳食を遊んでぐちゃぐちゃに投げるわが子・・・。
歩けるようになると、食事の時も遊んで食べてはくれず、
泣き出すと止まらない。寝るのは、いつも抱っこで泣き続け、
疲れたら寝るという状態でした。

夜泣きもひどく、立って抱っこして、寝てからも私が寝た状態で
胸の上で抱っこしながら寝ていた息子。

【妹誕生】

息子が１歳３ヶ月の時に妹が誕生しました。
その頃までには、夜泣きはだんだんと少なくなっていました。

妹は、よく寝てくれる子でした。上の子の時はよく泣く子だったので、
母乳が足りない気がしたのと、人前で母乳をあげる事にも抵抗があったので、
初めから母乳とミルクで育てましたが、妹は母乳だけで　
あまり泣かない手のかからない子でした。

【ゆとりのなかった子育て時代　一生懸命でカラ回りしていた自分】

下の子を産んだ時が24歳でした。　
ヤンママという言葉が流行った時期でもあり、
ヤンキーママではありませんでしたが、
｢やっぱり　若いお母さんは駄目ね。｣と言われたくなかった私は、
子ども達のしつけにも厳しく、それでいて、いいお母さんを目指し、
手をかけ、目をかけ、一生懸命子育てをしていました。

ここでも現実は厳しく、思い通りにならない子ども達にイライラして、
それをぶつけていたことが多かった気がします。
手をあげる事もよくありました。

ある時、子どもを叱った時に、私がたたくのを避けるように、
長男が頭を抱え、小さくなる姿を見たときに、ハッと気が付き、
子どもをたたくのをやめようと思いました。

それでも、感情的に怒った時には、大声で、怒鳴りつけたり、
言葉での暴力をしていたと思います。

今思うと、危なっかしい子育てで、本当に未熟なお母さんでした。

しかし、私が子どもの頃にやりたかったことや、
子どもの笑顔を見るために、色んな工夫をしながら、
一緒に楽しんだ時期でもありました。

楽しかった想い出と辛かった事　かなり極端だったかもしれません。

【私の転機　初めて自分のためにした事】

下の子が小学校に入り、子育て時期もそろそろ一息ついた頃、
気がつきました。
子育てが終わったら、私には何も残らない、
仕事のキャリアもなく、何もない！！
そう思った私は、何かしないと！！と焦りました。

手に職をつけるとか、色々考えたけれど、
私の為に興味のある事をしようと思い、
アロマセラピーの通信講座を受けることにしました。

しばらくすると独立開業支援コースが出来ました。と
案内がきたのです。アロマサロンの開業コース、
値段は高かったけど、今まで、内職とフリーマーケット、
パートでの収入をすべてコツコツ貯めていた私名義のお金があったので、
夫には相談もせず、入学することにしました。

これが、転機になりました。

授業は、渋谷で、夜の授業も多く、私には、すべてが新しい世界です。
子どもに関する事以外での私の為の時間です。

見るもの、聴くもの全てが新しく、興味はドンドン広がります。
本を読むのは好きだったので、アロマ以外にもたくさんの本を読んだり
学校を卒業してからも興味のある講座に出かけたり、
色々な学びをしていました。

癒しを提供する側だと思っていたのに、気がついたら、
たくさんの癒しを受けながら自分の過去を癒していた時期でもありました。

【あの一言】

その頃は東京の江戸川区に移っていましたが、
浦安に住んでいた時の友達と時々会っていました、
その友達が私に言ってくれた言葉がありました。

｢西村さんと会った日は、心が穏やかになって、
やさしい気持ちになれて、子ども達にもやさしく接する事ができて、
全然イライラしたりしないのよ！｣
その時は、嬉しかったけど、そうなんだ。と思っただけでした。

【本当にしたい事】

神楽坂に友人と共同経営で出したサロン、
豪華なマンションのオーナーさんのご好意があり出せたサロンでしたが、
初めの半年は無給、それからは、パートで働くより薄給料でしたが、
自分の技術を磨きながら、充実した日々を過ごしていました。

サロンも少しずつ起動に乗り、ゆとりが出来はじめ、
よく考えてみると、そこは、私のやりたいことができる場所ではなく、
友人のやりたい事にはぴったりの場所だったのです。

自信のなかったマッサージの技術やレイキのティーチャー
としての仕事も自信を持ってすることができるようになっていましたので、
そろそろ次のステップだと思い巣立つ事にしました。

自信もついたし、さあ、これからどうしようか・・・

そのときに思い出したのが、友人のあの一言でした。

私の子育ては、良いものではなかったけれど、　
そんな私だからわかる事、言えることもあるはず！！　
私と話をすることで、お母さんの心にゆとりが生まれる。
そう言ってくれる人がいるなら、それをしよう！

実は、息子と娘に対する懺悔のような気持ちもあったような気がします。

【想いの詰まったサロン】

●がんばっている人の息抜きの場になりたい。
●もっと肩の力を抜いても大丈夫。と言ってあげたい。
●いっぱい背負い込んでいる人の荷物を下ろすのを手伝ってあげたい。

そんな想いで、ゆっくりして頂ける自宅サロンを始めました。

今では、子育て中のお母さんが大半をしめますが、
そうではない人も、変化の時に来ている人はサロンに来て下さいます。

私には、変化を起こさせ、背中を押す役目があるようです。

話をするうちに、どんどん目が輝いてくる人を見るのはとても嬉しい事です。
目からうろこが落ちる瞬間を見る事もよくあります。
変わる事を促している訳ではありませんが、自分の中にある何かを見つけ、
変化していく人を見て、私も元気と勇気をもらっています。

心も身体も軽くなって帰ってほしい。いつもそんな気持ちでいます。

【私の子育ては、間違ってなかった！？】

私自身、思春期の子どもとのやり取りに、
今でも悩みながら過ごしている普通の母親です。

喜んで頂けることが嬉しくて、今の仕事には満足しています。

こんな素敵な仕事をさせてもらえるのは、
私の母とそして、子ども達がいたからです。
そして、夫は、何も言わず協力してくれています。

心から感謝しています。ありがとう。

娘は、家にいる時に、子どもが来ると遊んでくれています。
そして、｢お母さんの仕事って良いね、一緒に仕事したいな。｣と
言ってくれました。今、一番の理解者は娘です。

息子とは、ぶつかることも多く、私の期待が大きいことが原因
だということは分かっているのですが、まだまだ修行が必要なようです。
しかし、周りの人の評価は良い息子です。

後悔することも多かった私の子育てでしたが、
今となっては、それが、私にとってのベストだったのだと思えます。

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