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心が温かくなるような
12月を迎えたいものです。
ホオノキ
全国各地の日当たりの良い山野、山林などで自生する
モクレン科の落葉高木で日本特産
別名 ホオガシワ、ホオバノキ、キツネノカラカサ
万葉のころにホオガシワと呼ばれ、
本草和名(918)には保々加之波乃岐(ほほがしわのき)
と記述されているようです。
ホホとは、冬芽のほほむ(含む)形から
呼ばれるようになったらしい。
ホオノキは強い ※
他感作用(アレロパシー)
を
持っているそうです。
なので
この樹木の下で他の植物が生えることは難しいようです。
※
他の植物の生長を抑える物質(アレロケミカル)を放出したり
動物や微生物を防いだり、引き寄せたりする効果の総称。
薬 用
夏の土用のころに樹皮を採取し日干しにします。
生薬名 厚朴(和厚朴)こうぼく
成 分
アルカロイド類のマグノクラリン
精油成分のマキロール、マグノロール など
■
咳・つわり・神経性胃炎に
生薬処方で「半夏厚朴湯」に使用されます。
気分が優れず、のどや食道部がつまるような時や
動悸、めまいなどを伴う時に。
便秘に
生薬処方で「小承気湯」に使用されます。
頑丈体質で腹部が膨満しているタイプに。
ホオノキの果実を乾燥したもは「和厚朴実」といい
芳香があります。
「厚朴」と同様に用いることができるそうです。
食 用
春につぼみを採取して 花酒
を作ります。
水洗いして水気をきったつぼみに
3倍量のホワイトリカーを注ぎ3ヶ月程度熟成させます。
飛騨高山の郷土料理に
「ほおばみそ」がありますよね。
ホオノキの葉を乾燥させたものに
味噌をのせて焼き
刻みネギ、椎茸、おかかなどを混ぜていただくようですが
ホオバ焼き、ホオバすし など
日本人には、なじみがあると思います。
ホオバ焼きは
葉の香りが移りおいしくなる上に
葉に味噌が焦げてはりつくこともないとか。
ホオノキの木は
生長が早く材質は緻密で柔らかいため
様々な用途に用いられています。
家具や指物をはじめ、ピアノなどのキーや箱物
版木、刀鞘、マッチの軸木、鉛筆材、下駄の歯など
様々です。
また
木炭の朴炭(ほおずみ)は柔らかいので
金銀器などの研磨に使用されたり
昔は鍋のこげ落としに使われたらしいです。
若い葉は、おにぎりやすし、餅などを包むと
良い香りが移るので好まれるようですね。
(参考)山野草カラー百科
樹高が20m以上になるらしく、その枝先に花がつくので
なかなか花を眺めるチャンスはないかもしれませんが
花は大型で美しいですね。
昔から恩恵もたくさんいただいているわけで
感謝です。^^
では、また。
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