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Apr 2, 2005
テーマ： 最近、読んだ本を教えて！(24297)
カテゴリ： 読書感想
私と藤本氏の本との出会いは古くて、まだ藤本氏がコバルト文庫などで少女小説を書いていた頃にまで遡る。（何故、論文調？←自分に対してのツッコミ）
藤本氏の小説といえば、何せ唯美主義で、眉目秀麗、バイリンガルなんて当たり前で何ヶ国語も自由に操り、やたらと専門知識があり、IQは最低でも135以上で、上は269(どんなんや)というキャラがわんさこ出てきて、たまに「もうおなかいっぱ～い(；-_-)=3」状態になってしまう、ある意味恐ろしい作品が多いと思います。（今は歴史書を書かれていることが多いので、こんな極端なキャラはそんなに出てこないと思いますが…）
たまに学校にもロクに行ってない不良キャラが出てきたと思ったら、何故かその人物も博識だったり……。な～ぜ～…(「まさかのミステリー」風に)
でもなんか読んじゃうんですよねって、ファンなんですよ。
私が本格的に小説を書きたいって思うようになったのも、藤本氏作品を読んでからですし…。
それに文中に書かれているとても詳しい専門知識は、知恵袋(?)として重宝しますよ～。
で、この作品ですが、タイトルの通り、「変態的性交渉」オン・パレード(そんなに激しくはないかなぁ？)で、一見、官能小説かと思ってしまいますが、読んでいくと、エロティックさの方はさほど気にならなくなってきて、主人公の内面的な変化に引き込まれていきます。
多分それは、私自身がこの主人公に近いからかなぁって思いますけどね。はみ出して生きることは絶対の悪であるというように雁字搦めに育てられたところは通じるものがありますね。それで私自身も今だ中学ぐらいで自分の中の時間が止まってしまってるんです。それはそれで、今は色々考えて、まぁいいかって開き直っていますけどね。（親のプレッシャーは尚キツイけど…）
この作品の「変態」は表面上に書かれている所謂『ヘンタイ』を指してるかに見せかけ、実は母親に縛られている主人公が、自我を見つけて本来の自分を見つけていく…そんなカタルシス的な「変態」を、蚕の「変態」とともに重ねて表現いています。
一番好きなシーンは物語の後半、家族を顧みず、自分の事しか考えていない夫に、それまで逆らったことのない主人公が初めて立ち向かう場面です。夫の利益のための頼みごとを断ると、初めて反抗的な態度を見せた主人公に夫が「どうして僕に合わせられないんだ」と詰め寄ります。それに対し主人公は「それはあなたが私に合わせてくれたことがないからよ」と言います。
確かに、この夫婦の関係は一方的に夫の方だけが悪いって言うわけではなくて、そういう男と一緒にならなくてはならなかった主人公に、結局自我がなかったという方が原因として大きいと思うのですが、どうでしょう…？
だけど、この主人公の言葉はスカッとしました。私も誰かに、何かにそう言いたいのかなぁ。
一気に読んでしまいましたが、オススメは……？ こういう性描写に（生々しくは書かれていませんが、行為の内容はかなり過激なので…）嫌悪感を抱かれる方はダメかも知れませんね。でも、前に進みたいのに進めないっていう女性の方には、何かのヒントになるかも……デス
藤本氏の小説といえば、何せ唯美主義で、眉目秀麗、バイリンガルなんて当たり前で何ヶ国語も自由に操り、やたらと専門知識があり、IQは最低でも135以上で、上は269(どんなんや)というキャラがわんさこ出てきて、たまに「もうおなかいっぱ～い(；-_-)=3」状態になってしまう、ある意味恐ろしい作品が多いと思います。（今は歴史書を書かれていることが多いので、こんな極端なキャラはそんなに出てこないと思いますが…）
たまに学校にもロクに行ってない不良キャラが出てきたと思ったら、何故かその人物も博識だったり……。な～ぜ～…(「まさかのミステリー」風に)
でもなんか読んじゃうんですよねって、ファンなんですよ。
私が本格的に小説を書きたいって思うようになったのも、藤本氏作品を読んでからですし…。
それに文中に書かれているとても詳しい専門知識は、知恵袋(?)として重宝しますよ～。
で、この作品ですが、タイトルの通り、「変態的性交渉」オン・パレード(そんなに激しくはないかなぁ？)で、一見、官能小説かと思ってしまいますが、読んでいくと、エロティックさの方はさほど気にならなくなってきて、主人公の内面的な変化に引き込まれていきます。
多分それは、私自身がこの主人公に近いからかなぁって思いますけどね。はみ出して生きることは絶対の悪であるというように雁字搦めに育てられたところは通じるものがありますね。それで私自身も今だ中学ぐらいで自分の中の時間が止まってしまってるんです。それはそれで、今は色々考えて、まぁいいかって開き直っていますけどね。（親のプレッシャーは尚キツイけど…）
この作品の「変態」は表面上に書かれている所謂『ヘンタイ』を指してるかに見せかけ、実は母親に縛られている主人公が、自我を見つけて本来の自分を見つけていく…そんなカタルシス的な「変態」を、蚕の「変態」とともに重ねて表現いています。
一番好きなシーンは物語の後半、家族を顧みず、自分の事しか考えていない夫に、それまで逆らったことのない主人公が初めて立ち向かう場面です。夫の利益のための頼みごとを断ると、初めて反抗的な態度を見せた主人公に夫が「どうして僕に合わせられないんだ」と詰め寄ります。それに対し主人公は「それはあなたが私に合わせてくれたことがないからよ」と言います。
確かに、この夫婦の関係は一方的に夫の方だけが悪いって言うわけではなくて、そういう男と一緒にならなくてはならなかった主人公に、結局自我がなかったという方が原因として大きいと思うのですが、どうでしょう…？
だけど、この主人公の言葉はスカッとしました。私も誰かに、何かにそう言いたいのかなぁ。
一気に読んでしまいましたが、オススメは……？ こういう性描写に（生々しくは書かれていませんが、行為の内容はかなり過激なので…）嫌悪感を抱かれる方はダメかも知れませんね。でも、前に進みたいのに進めないっていう女性の方には、何かのヒントになるかも……デス
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