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Sep 4, 2005
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カテゴリ: 読書感想
-6%



いやぁ~、実際には昨日読んだ本なんだけど…
今日は雑用で出かけてたし…
夏休み中に借りていた本…後1冊が読めてなかった。。
50ページまでをトロトロと読みかけてたんだけど…
さすがにそろそろ返却しなければ…
と言うわけで…
バイトの合間に残り300ページ一気読みしました!

夜のピクニック


この方の作品と言えば、NHKで以前放送されていた鈴木杏ちゃん主演のドラマ「六番目の小夜子」の原作(同タイトル)。。

六番目の小夜子

ドラマしか見てないけど、ファンタジーサスペンスとでもいうのかなぁ~?
そういう作品だったので…
今回のこの作品もそういう系統かと思ってた。
タイトルも「夜のピクニック」だし…

でも全然違ってた…
読まれた方が、口をそろえて「ノスタルジック」という表現を使われていたけど…
まぁ一言で表すならこれほどピッタリな言葉は無いかな~


ストーリーはとある晴れた秋の日の朝から始まる。
その日は「鍛錬歩行祭」という、年に一度の北高のハードな行事が行われる日の朝…
「鍛錬歩行祭」とは朝の8時から翌日の朝の8時まで、わずかな休憩と仮眠を取りつつ24時間ただ歩き続けると言う最低最悪の行事。
二人の3年生になる男の子と女の子を中心に、色んな人間の思考が絡み合う時間。。
そしてその最低最悪の行事は、少年少女たちの大切な思い出として心の奥深くに刻み込まれることになる…



全体を読み終わって最初に感じたのは…
心理描写がなんと細かいことか!!

この物語は、この歩行祭の24時間を時間を追いながらストーリが展開していくんだけど…
歩き始めて、「このくらいの時間が経つとこんな状態で、こんな話をし始める」とか「この位の時間になると、こういう心理状態に陥る」とか、まるで今まさに体感しているんじゃないかって言うくらい詳細に描かれている。

恩田さん、24時間、実際に歩きながら書いたのかなぁ?(笑)

冗談はともかく…
arshaの高校ではマラソン大会の変わりに、24kmほどの山道を登って下って学校に帰ってくるという ウォーキング が毎年あった。
それも時速4kmとやや早めで歩き、チェックポイントから次のチェックポイントまでを決められた時間で歩くと区間賞が貰えた(と言っても賞状だけ…(>_<")
このウォーキング…一部の運動部を除き、決して走ってはいけないと言うルールがあった。
多分、早く帰って学校が終わる時間より早くに町をウロウロされてはかなわないと言う先生方の思惑があったのかも…

まぁ何が言いたいかと言うと…
このウォーキングで感じたことが、そのまま本になってるって感じ?
もちろんそれはこの本の一部分に過ぎないけど…

私のこのウォーキングの思い出といえば…
あんまり記憶にない…
所々、「あんなところ歩いたな~」とか「友達とあんなことしたなぁ~」とか、断片的に1枚ずつの風景画のように記憶に残ってるだけ…
今思い出そうとしても、それは流れとしてはつながらず、かなり途切れたコマ送りでしか蘇ってこない。。

だけど、この本を読んでると、それがつながって再生できてくるような感覚におそわれる。

人間っておそらく考えてない時間ってそうそうないと思う。。
「無心」と言う言葉があるけど、それこそ「座禅」でも「ヨガ」でも鍛錬しなければなかなかこういう状態にはなれない。
そのくらい考えるのをやめるというのは難しい…

長く時間が出来ると、人の脳は本当にどうでもいいようなくだらないことを考え始める。
それは時にとても突飛だったり…
当たり前の時なら、「なに考えてるんだ自分は…」って赤面してしまいそうなことでも考えてしまう...
そういう部分に共感してしまったり…


歩いている時は辛く長く永遠に続くんじゃないかって感じるけど、終わってみると人生の中でのホンのひとコマでしかないこの時間…
それは不思議な時間であり空間であり…
夢なのか現実なのかもわからなくなりそうな時間…

そんな中で、少年少女たちは色々考え、何かを感じ取って大人になるための足がかりをそれぞれが手にしていく…
そこにあるのはみんなで感じる不確かな一体感と、一種共犯者めいた秘められたそれぞれの想い…自分の内面とじっくり向き合う時間の共感…
パラドクス的だけど、それぞれが向き合うのは個人だけど、それを一斉にみんなが行っていると言う共通感とでも言えばいいのかなぁ~?

夜が明け、再びゴールの学校に戻ってきた時、 何か を乗り越えた壮年少女たちの頬を輝かせているのは、朝日の光のせいだけではないだろう…
読み終わって、そういう登場人物たちの姿が目の前に見えたような気がした。。



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Last updated  Sep 4, 2005 11:31:36 PM
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