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面白かった本は何度でも読み直したいと思うけど…
それが長編のシリーズ物になると、二の足を踏んでしまってなかなか読み直せないんだけど…
今回は挑戦してみました!
『月の影 影の海』から始まり『華胥の幽夢(ゆめ)』まで…
ちゃんとスピンオフで書かれた『魔性の子』も間に挟んで読みました。
まず、家でも学校でも常に周りの目を気にしながらおどおどと暮らしている一人の女子高生が、いきなり王に選ばれ異世界へ連れて行かれる。
一見ありがちな設定なんだけど、のっけから凄まじい妖魔たちの襲撃、襲撃、襲撃…
しかも王に選ばれたという自覚もないまま、その妖魔の襲撃から異世界へ一人放り込まれてしまう女子高生。
そこで彼女は本当に生きるということに目覚めていくのだけど…
全くコチラの世界と理(ことわり)の違う異世界。
ちょっと中国風だけど、全くの別世界で、子供…全ての生きるものは木の実になって生まれる世界で、12の国に12の王がいて、その王は麒麟という神獣によってのみ選ばれ、王が道を外すと王に付いているキリンが病に倒れ、やがては王も命を落とすという単純であり、また容赦のない全てが道理の上に成り立っているという世界。
物語は過酷であり、時に残酷で容赦がない。
ある人が言っていたけど、ファンタジーにはドロドロとした、またオドロオドロシイ場面も必要なんだと…
そういう場面がないとファンタジーとは言えないと...
そういうところがあって、初めて綺麗な場面がより鮮明に浮かび上がってくるってことかなぁ?
そういえばファンタジーの超大作でもある『ロード・オブ・ザ・リング』も、『ハリー・ポッター』もそういうシーンは多い。
言われて初めて気が付いたけど、そういうものか…
それを知ったのもごく最近で、再読し始めてかなり冊数を数えてからのことで…
やっぱり最初の過酷さといったら、目を覆いたくなるような…
それでもめげずに読んでいたんだけど…
何が言いたいかって言うとね、巻が進んでいくとね、不思議なことに気が付くの。
全く別の異世界の話なんだけど、いろんな意味でコチラの世界のこととリンクするのね。
物の考え方とか、「ああ、そういう時はこう考えればいいんだ!」とか、色々ヒントになるようなことが書いてある。
向こうの世界の王様の物の考え方なのに、私たちが生きていく上で、とても必要な考え方だなぁって思える。
そこがグッと読む人間の心を掴んでしまう所以なのかなぁ~って再読してみて思いました。
ホント、これはティーンズ・ノベルの枠から外れていますね!
アニメにもなりましたが、アニメのまとめ方もよかったと思いますが、やっぱり本質は小説の中にあると思います。
でもこれも中途半端なところで止まっているんですよね~。。
続き、もう書かれないのかしら…(-_-;)
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