中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2006.11.30
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カテゴリ: お茶
最近、仕事が忙しく、とても疲れ気味。
そういう時は、身体は正直なもので、お茶のセレクトが甘さを求めるように自然と変わっていきます。
不思議~。

というわけで、本日のお茶は、この前、台湾で買ってきた 意翔村茶業 の蜜香烏龍茶。
別名を貴妃茶ともいいます。

このお茶、

東方美人の親戚

といえば、一番分かりやすいかもしれません。

そう、ウンカによって作り出される、独特の香気と味を持ったお茶なのです。

<ウンカの話>
ウンカ(= チャノミドリヒメヨコバイ 等)は、台湾の茶園であれば、ほとんどの場所にいる害虫で、 芒種 を過ぎた夏の暑い時期に発生します。
ウンカやヨコバイの種類は非常に多く、日本でもイネの害虫として知られています。

さて、このウンカは茶畑に飛来し、茶葉に付着して、茶葉の汁を吸います (咬む、という表現はどうも間違いらしいです)
その時、同時に、ウンカの持つ分泌液が茶葉に入るのですが(蚊に吸われると、かゆみ成分が体内に入るのと同じですね)、そうなると茶葉は黄緑色に変色し、さらに丸まり、縮んでしまいます。

こうなったお茶を普通のやり方で製茶しても、色の変色した茶水になってしまうため、販売できなくなってしまいます。

つまり、夏にウンカの大群が茶畑にやってきてしまうと、基本的には

茶畑、全滅

というのが、今までの常識だったわけです。これは、はっきり言って、農家の死活問題です。だから、害虫なんですね。
そこで農薬を散布して、その害をなくす、ということをしていました。


ところが、ウンカに吸われた茶を、「勿体無い」と感じた客家の人たちが、重発酵・軽焙煎の方法で作り上げたのが、いわゆる東方美人茶です。
この独特の製法の研究を進めていくうちに、ウンカに吸われた茶葉のプラスの面を茶業改良場が注目するようになってきました。

それは、

ウンカに吸われても、そのお茶を美味しく製茶できるのであれば、農薬使わなくていいじゃん

という、人にも農家にも自然にもやさしい、逆転の発想です。

こうした研究を受けて、各地でウンカの働きを積極的に活かした茶作りが広がっています。

それが、この蜜香烏龍茶であり、花蓮縣や台東縣で生産されている蜜香緑茶、蜜香紅茶です。
さらには、 梨山茶 標高1000m以上で採れる高山茶をウンカに吸わせた(何という贅沢・・・)、 自然之味 の典蔵黒金なんていうお茶もあります。
#今、私の中で、飲んでみたいお茶No.1です♪

(訂正)梨山の工場で作っているのですが、梨山茶というわけではないようです。大変失礼致しました・・・


<蜜香烏龍茶のこと>
このお茶が出てきたのは、1999年の台湾中部地震以降のことです。
この地震で、凍頂烏龍茶の主産地である南投縣の鹿谷地区なども、大きな打撃を受けました。

土砂崩れなどで、メタメタの状態になった茶園を復興するとともに、建て直しの為にも、

(=高く売れるお茶) が必要だ

ということで、製法の研究を進めて作られたのが、このお茶なのです。

2002年には、凍頂貴妃茶という名前で正式に登録され、2005年には台湾の農業界では最高の栄誉となる「神農賞」を受賞しています。
そういう意味では、このお茶は、農家の執念のお茶といっても良いのかもしれません。

製法としては、東方美人は、重発酵・軽焙煎でしたが、このお茶は、発酵度は25~30%。焙煎は4~6分火ということですので、軽発酵・重焙煎のお茶といえると思います。

凍頂烏龍茶と東方美人の良いところ取りのお茶

というのがこのお茶の売り文句だそうです。

さーて、難しい話はこれぐらいにして、早速飲んでみましょう♪


まずは、茶葉。

蜜香烏龍茶葉

こんな感じで小ぶりですが、シッカリと焙煎を施されています。
木柵鉄観音みたいな茶葉ですが、色が少し浅いので、発酵度は少し低めなのかなぁと思ってみたり。

温めた蓋碗に入れてみると、ふわりと果物系の香りが(^o^)丿


そして茶水。

蜜香烏龍茶水

色は少し深めの色合いですが、少し発酵の高い凍頂程度の色です。

しかし、何より、香りが素晴らしい~。
鳳凰単叢とかにありそうな果物系の香りです。

口に含むと、フワーッと香りが口の中に広がります。
喉に落ちても、香りがフワンフワンしてます(^^♪

でも、案外、味はさっぱり系。この辺、さすがに凍頂です。
ちょっと冷まして飲むと、甘い甘い♪

なかなか楽しませてくれるお茶です(^o^)丿

蜜香烏龍茶底

古典美人よりも、少しあっさりした口当りですが、香りが濃厚という不思議なお茶でした。
これは夜に飲むとリラックスできるお茶になりそうです(^^♪

今日のお茶:祁紅-禮茶(遊茶)、蜜香烏龍茶(意翔村茶業)

(参考文献)『台湾找茶』呉徳亮・著/撮影


↑楽天では、唯一、華泰さんだけ取り扱いがあるみたいです。






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Last updated  2006.12.01 00:50:22
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Re:害虫のちから-蜜香烏龍茶(11/30)  
あの震災から立て直すために出来たお茶なんて
台湾人の底力を感じさせるすごいお茶ですね~!
子供が寝た後でないと寛げないので
夜に飲むとリラックスできるお茶は我が家には必要なんです~。
意翔村茶業にはあるきちさんの旅行記ブログを読んで
行く予定になっています、
蜜香烏龍茶、買ってきますね~!楽しみです♪


(2006.12.01 02:01:00)

Re:害虫のちから-蜜香烏龍茶(11/30)  
ミキ52  さん
これも初めて名前を聞くお茶ですが
「凍頂烏龍茶と東方美人の良いところ取りのお茶」ですか~。
なんて素敵なお茶!!

そういえば最近、凍頂烏龍茶よりも東方美人の方が飲みたくなるのは
体が甘さを求めているからなのかな?!
そう思うと面白いですね!
(2006.12.01 04:39:21)

疲れてると  
boomie さん
甘いお茶飲みたくなりますよね~。
美味しいお茶で頑張って乗り切って下さいp(^^)q

ところで、本題の蜜香烏龍茶も飲んでみたいなーと
読んで思ったのですが、それよりも何よりも、
典蔵黒金!!??
なんて贅沢なのー?!
ものすごーーーく気になります!!
もし飲まれたら、是非感想聞かせて下さい!
(2006.12.01 20:11:56)

ぽっくんママさんへ  
ホントですよね~。一番の被害にあった地域ですから、並大抵のものではなかったかと。
もう一説には、あまりに被害がひどくて、茶畑をかまう事ができず、ウンカの害に遭ってしまったのを何とかしようとしてできた、という説もあります。
でも、あの自身が生んだお茶であることは間違いないみたいです。

是非、意翔村茶業さんに行ってみてくださいね(^^♪
(2006.12.02 01:17:32)

ミキ52さんへ  
まだまだ、新しいお茶ですから、知っているだけでちょっとツウっぽいかも(笑)

やっぱり、お茶は季節や体調によって、旬・飲み時のお茶があると思いますよ~。寒くなると、甘いものやほっこりしたお茶にどうしても手が伸びますね(^^♪
(2006.12.02 01:19:28)

boomieさんへ  
あっ!
boomieさんに言われて、変だなと思って調べてみたら、典蔵黒金は梨山じゃなくて、1000m以上の高山茶を加工したものでした。。。
#梨山は高地すぎて、ウンカが発生しないんだったかも・・・

ここの会社、梨山に工場があるもので、てっきり勘違いをしておりました(^_^;)

それでも贅沢なお茶ですよねぇ(^^♪
年始に台湾に行った時に、直営のお店で買って来ようと思っています♪

日本でもリーフルさんが代理店なので、少し置いているみたいですよ。
(2006.12.02 01:24:21)

典蔵黒金のサンプル  
ぬぬ さん
あるきちさん、こんばんわ。
台湾お茶旅行記を読ませてもらいましたが、
何軒も同じ店、廻ってますね。。。。
上園では似たような試練、いや、体験もして、
ついでにラッセルホブスのポットも愛用しております。

典蔵黒金は台北の「自然之味」がなくなってしまって
買いにくくなってしまったし、
日本で買うとかなり高い。。。
と思っていたら、ヤフーショッピングの店で

http://store.yahoo.co.jp/waza-taiwansanpin/
サンプルもらっちゃいました。
1回分ずつの茶葉がはいった袋を5種類ほど送ってくれて
その中に典蔵黒金、入ってました!
で、早速飲んでみましたが…値段ほどの味ではないような気が…
せっかく期待して飲んだのに…(;_;)
いいお茶だ、という感じはしましたが、
蜜香はそんなにありませんでした。
華泰茶荘で買った貴妃茶の方が蜜香ありました。
(あれもけっこう高かったですけど)

サンプルは先着100名となっていますので
(ずっと前からそのまんまですが)
何はともあれ申し込んで見たらいかがですか?

ちなみに上記の店では典蔵黒金、
ツボ入りで100g60795円で売っています(@_@) (2006.12.02 02:16:21)

Re:害虫のちから-蜜香烏龍茶(11/30)  
boomie さん
あれだけ標高あると、ウンカもいないんですねー。
やっぱり梨山ってすごいんですね^^

でも梨山じゃなかったにしても、ほんと贅沢!
来年、感想楽しみにしてますね^^

そういえばもう長いことリーフルのサイトって
お邪魔してないんですが、リーフルでも扱ってるの
ですね♪
(2006.12.02 12:48:30)

ぬぬさんへ  
やっぱり、お店重なってましたか。。。
年始はさらに新規開拓する予定です(^^ゞ
上園にも、また試練を受けに行ってきます(笑)

なんと!台北の直営店、無くなってしまったのですか?
うーん、これは予想外。卸に専念になったのですかねぇ。

サンプルの情報、ありがとうございます!
早速、申し込んでみました~。なんだか、アレレ・・・のようですが、ちょっと試してみます(^^♪

しかし、ここのお店、価格設定と説明書きにヤル気を感じないのは気のせいでしょうか?(^_^;)
良い物だったら、もう少し思いが伝わってきて欲しいのですが。。。
(2006.12.02 21:09:04)

boomieさんへ  
しかも、有機茶だそうですので、茶葉自体にもお金がかかっているみたいですね~。

ただ、高くても好みに合わないということがあるので、中国茶・台湾茶の何ともいえないところがあるんですが(^_^;)
(2006.12.02 21:10:40)

Re:ぬぬさんへ(11/30)  
ぬぬ さん
>やっぱり、お店重なってましたか。。。

今年5月に仕事で台湾に行ったときに、
林華泰茶行、紫藤廬、沁園、竹里館には行ったんですが、
9月にお茶メインで3泊4日で遊びに行ってきました。
リストアップした茶荘、茶藝館は30軒くらいあったんですが、
結局行けたのは
・上園茶荘
・恵美壽名茶
・新純香
・廣方園
・王徳傳
・嶢陽茶行
・意翔村
・冶堂
・回留
・茗泉堂
・徳也茶喫
・王端珍茶行
・縁続縁(猫空)
だけでした。。。。
まだ制覇してない店がたくさん…。

来年正月明けの飛行機代が安くなった頃の再上陸を
狙っています(^o^) (2006.12.05 00:20:22)

ぬぬさんへ  
ひゃー、それはスゴイ!
私も、そのルート真似ましょうかね(笑)

今回は、焙煎茶好きとしては、茗心坊さんには行こうと思っているのですが、天気がよければ九イ分にも行きたいし、鶯歌にも行きたいし、でまだ絞れ切れてません(^^ゞ
今回は茶産地旅行じゃなくて、茶飲み旅行になりそうです♪
(2006.12.06 00:40:37)

ウンカのはなし  
高橋銀針  さん
ウンカのはなし。咬む、という表現はどうも間違いらしいです、ということを初めて知りました。
 そうなんですか、チュウチュウ吸って、分泌している液なんですか。 学びます。 (2006.12.18 13:05:14)

高橋銀針さんへ  
そうなんです。「かむ」というのが、「蚊にかまれる」と同じ用法だったらいいんですが、おそらく、途中で、
「ウンカには鋭い歯があって、それに噛まれると…」
みたいな与太話になりかねないですよね(^^ゞ
やっぱり現地の専門書は参考になります。 (2006.12.18 22:52:07)

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