中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2007.10.08
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カテゴリ: 旅行
深夜の緊急ミーティング。
参加者全員、神妙な面持ち。

その雰囲気は、さながら

修学旅行で、消灯時間を過ぎても騒ぎすぎてしまい、先生の部屋に呼び出されたの図

に近いモノがあります((((((^^;

話は色々あったのですが、今回のポイントは2点あって、

1.揺青を仕掛けるタイミングが遅い
香りが落ち着くまで、ということを意識するがあまり、長く放って置きすぎだったようです。
その結果、茶葉が乾燥していってしまい、お茶としての味わいが弱くなってしまっているかもしれない、という指摘がありました。
清香系って言ってたのは、そういうことなんですね。

さらに、乾燥しすぎてしまうと、揺青をする時に苦労します。
乾いてしまった茶葉は、触るとちょっとトゲトゲするのですが、この状態で無理矢理引っかき回すと、茶葉が折れて、雑味が出てしまいます。ですので、しばらく茶葉を回して水分が茶葉の中に戻るのを待つのですが、この作業に余計に時間がかかることになります。
#私の4回目の揺青が、まさにその状態。

とまあ、仕掛けるタイミングが遅すぎるのも、問題であるという指摘でした。

2.力加減
1回目、2回目は青みを水分と一緒に飛ばすのが主目的で、3回目、4回目は発酵で香りを作っていくのが主目的です。
なので、力加減は変えないといけない、という話でした。


なるほど、と感心しつつも、

・・・どちらも、最初に教えて欲しかった(-_-;)

というのが本音です(苦笑)。でも、実際にやってみなければ分からないので、仕方ないのかもしれません。


ということで、自分の茶葉のところに戻ります。

揺青前の茶葉

乾燥は進んでいますが、少し香りが動いているので、もうちょっと待った方が良さそうですね。

先行して、4回目の揺青に入られた、みなさんの動きを見てみます。

4回目の揺青中

こんな感じで、残り1枚になったザルの上の茶葉を、丹念にひっくり返していきます。
これが実に時間がかかるのです。


私の茶葉も、香りが落ち着いてきたので、作業に入ります。
午後11時でした。


最初は、乾燥が大分進んでいたので、少しチクチクする茶葉。
しかし、しばらく攪拌をしているうちに、水分が戻ってきます。
そうなってから、少々強めに葉をこすり合わせるように揺すっていきます。

揺すり始めて、40分が経過。
多少は青い茶葉が少なくなってきましたが、まだまだ、

東方美人じゃないだろ、これ

という色なので、もう少し頑張ります。

と、ここで茶師の先生から直々にご指導。
まだまだ力の入れ方が甘いようで、かなり強めじゃないと、この青い茶葉は発酵していかないようです。やり過ぎると雑味が・・・ということで、手加減していたのですが、ちょっと強めにやることにしました。

特に青い茶葉を見つけては、それを集中的に攻撃。
こすり合わせることで、周りから徐々に色が変わっていくのがよく分かります。

さらに1時間ぐらいすると、大分茶葉の色も変わってきました。


再び、茶師の先生の巡回。

清香系だったら、これでいいんじゃない

と、一応のGOサインが出ます。


しかし、あるきち。

清香系は嫌

と、妙な職人魂を発揮して20分さらに延長。。。
#これは結果的に見ると、良い意味は全くなかった。


そして、午前1時。
香りを見ながら、もう十分と判断。
ザルの真ん中に茶葉を丸く固めて、4回目の揺青を終えます。

これで、人が手をかけて行う発酵作業は終了です。

このあと、明日の早朝5時には発酵を止める殺青(さっせい)の作業を行います。
それまでは、水分の乾燥を極力防ぐ目的もあり、このようなケージの中に入れておきます。

揺青完了茶葉をケージに入れる

この中で、茶葉たちは自然に発酵を進め、殺青を待つことになります。


しかし、開始から2時間。
休みなく茶葉をひっくり返していたので、さすがに疲れました。。。(-_-)

このあと、他の参加者の方の様子を見たり、片付けをしたり、茶葉の香りの変化を見たり、ということをしていると、時間はあっという間に2時を回っていました。
#眠いので、動きがスローモーだったのかも(苦笑)

私、

寝たら、絶対起きられない

というかなりの自信があったのですが、休憩用に準備された部屋で30分だけ仮眠。
これだけでも、大分すっきりしました。

しばらく、ぼーっとした後、早朝4時に作業場に戻ります。
いよいよ、殺青です。


続く。

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お茶作りは深夜まで。そして早朝から。





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Last updated  2007.10.08 14:20:09
コメント(8) | コメントを書く


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Re:台湾秋茶づくり旅行(8)-揺青完了!(10/08)  
深夜ミーティングの雰囲気、ものすごく伝わってきました(^m^)
たしかに、最初にちょっと言っておいてくれたらっていうのありますよね。
工程の意味合いを把握しておきたいというか。

しかし、しかし、
お茶は手間がかかるのですね。
こんなに大変な作業だとは・・・。

清香系は嫌っていうあるきちさんの職人魂!好きですじゃ~♪
でも結果的にはよくなかったんですか?
お茶の道は険しいのですね・・・。
(2007.10.08 15:56:29)

ひょ~え~~!!!(゜o゜;)  
ちび子113  さん
まさに職人的な働きぶり...お茶ってそんなに大変なものだった
のかと感心...お値段高いワケです。
それにしても、お茶って摘んでからも生きているものなんですねぇ。
本当に驚き...
これをさくさく作れる中国の人は素晴らしい技術をもった職人
なのですねぇ~。
恐れ入りましたm(__)m

あるきちさんもお茶の道を極めてね!!


(2007.10.08 21:02:21)

Re:台湾秋茶づくり旅行(8)-揺青完了!(10/08)  
すごい職人魂です、お茶づくりが始まると
おちおち寝ていられないのですね。
茶葉も水分のバランスが大切で
そのへんの調節がこんなに難しいとは~まさに職人技なんですね。 (2007.10.08 21:11:02)

Re:台湾秋茶づくり旅行(8)-揺青完了!(10/08)  
Sissi@管理人  さん
製茶はやっぱりハードですね。
ハードな製茶工程の描写の中に、あるきち101さんの性格も結構垣間見られ、面白く読ませていただいております(^^

いいお茶ができますように。 (2007.10.08 22:15:01)

金魚きんととさんへ  
あ、伝わりました?
いつもながら、くだらない表現ですみません(^^;)

なかなか工程の全体像をやる前から掴むのは難しいのかもしれません。覚えることが多すぎて(苦笑)

清香系を脱しようとムキになって揺すってみたのですが、それじゃあ清香系から濃香には変わらないみたいでして。。。
無駄なあがきだったようです(泣)
(2007.10.09 23:43:00)

ちび子113さんへ  
これが、プロの手にかかると全く別物なんですよ。
もう、できあがりの姿からして違います。
均一な発酵、均一な形。やっぱりプロは凄いなと再確認して帰ってきました(苦笑)
これは、台湾人の細かさがないと、中国の人にはちょっと無理かもー、と思いました。

しかし、私、茶作りは極められそうにありません(爆)
(2007.10.09 23:45:36)

ぽっくんママさんへ  
いえいえ、気持ちだけです(苦笑)

茶葉の水分のバランスが大事、ということは作ってみて始めて分かることでした。
確かに、自分の手についてくる感覚が違うので、こういうところまで見ながら製茶をするプロはやはり凄い!と感心したのでした。
(2007.10.09 23:47:22)

Sissi@管理人さんへ  
性格、バレちゃってますか (ノ∀`) アチャー

なかなかハードな作業ですが、それだけにプロの凄さを思い知らされました。
実は、このあと、自分の作った茶葉の不格好さにビックリ・・・なのです。。。
(2007.10.09 23:49:37)

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