鎌倉日記(極上生活のすすめ)

夢の現実・現実の夢


それは、こんな夢だった。
階下で、大勢の人が泣いている声が聞こえる。階段を降りていくと、人はいなく、どの部屋にも、明かりがついている。家具は見覚えのあるものばかりだ。
泣き声が、どこから来るのか、確かめようと、いくつもの部屋をまわった。
すると、異様な光景に出会った。部屋の中央に遺体がある。それを、囲んで皆が、嘆き悲しんでいる。誰が死んだかと、訊ねると、大統領が暗殺されたという。
大声で泣き声がきこえる。
リンカーンは、そこで夢からさめる。

それから、10日後、フォード劇場で夫人とともに観劇中に暗殺される。
不吉な夢は現実になった。

近所の知人のおばさんが、にこにこしている。
宝くじにあったたという。
前の晩に、白い蛇の夢を見たという。白い蛇が夢に出てきたら、誰にも、そのことを話してはいけないと親から教えられていた。
金運の印だから、黙したまま、宝くじを買った。
それが、大当たりになったというのだ。

「すごいですね。」
「夢に白い蛇が現れたら、どんなにうれしくても、ぜったいに人に話してはだめよ。」
私は、おばさんから細かなレクチャーを受けた。

夢にも、いろいろルールが、あるようだ。


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