鎌倉日記(極上生活のすすめ)

亜細亜的トラブル対処法


問題の核心には触れず、天気の話だとか、相手の家族の状態だとかをだらだらと話すということだ。結局、トラブルの内容には触れず、その日は終わり、翌日もまた、だらだらと茶飲み話を繰り返されるという。そういうことを、うんざりするほど繰り返しながら、やっと問題の核心に入るということだ。
これは昔かたぎの日本人なら、なんとなくわかる。欧米流の民主主義が入ってくるまえの日本人は、そんな感じだった。個人の意見を押しつけることは避けていた。相手をねじ伏せてまで自己主張することは下品とされた。

タイ人の口癖のように言う言葉で、「マイペンラーイ」というのがある。日本語に訳すと、「かまいません。」だ。
同じような意味合いの言葉に、中国人は「メイクワンシー」。インド人なら「ノープロブレム。」を多様する。
どの国も体がぶつかったり、意見が食い違ったりするときに、この言葉を使い、トラブルを避ける。
人と人が集まれば、必ず意見の対立がある。それを、対処する方法には、文化の背景があるというわけだ。それも、大きくわけて、アジアと欧米。

欧米流の力ずくの自己主張とアジア流の粘り強い交渉力は、ベトナム戦争のやり方にも現れていた。はたして、イラクでは・・・・と思う。


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