ラビット物語特別読切り篇・後編


 ひょんな事から海ちゃんとみっつとラビが海ちゃん家に集合した。
 目的は三国一の無双になるためである。
 しかし現実は…

「ラビット物語特別読切り篇・後編」


 すでに時刻は朝方6時に差しかかろうとしていた。
 三人は眠気を押さえながらも、罰ゲームかのごとくゲームに心酔していた。
海ちゃん「う…僕はそろそろ限界にきた…」
みっつ「実は俺もなんだよね…」
ラビ「おいおいどうした二人とも!もっと頑張ろうぜ」
 いつになく元気なラビを尻目に、海ちゃんとみっつは徐々に夢の世界へ入り込んでいた。
海ちゃん「………うおっ、一瞬時が止まった…」
ラビ「は?どうしたんだい海ちゃん?」
みっつ「俺も意識が飛びそうだよ…」
 もう二人は限界を超えており、グロッキー状態であった。
海ちゃん「ねぇ、もう寝ようか?」
みっつ「そうだね」
ラビ「え~もう寝るの?」
海ちゃん「このアホが!もう眠いんだよ!」
みっつ「海ちゃん、こんなアホはほっといて、俺達は寝ようか」
海ちゃん「そうだね」
ラビ「コラコラ、しょうがないな~。俺ももう寝るよ」
 そういって海ちゃんが軽く布団をひき、雑魚寝のように寝っ転がった。
ラビ「う~ん…急に眠くなってきた…じゃ、お休み…」
海ちゃん「おいおい随分早いな。まぁいいや、みっつ君ももう寝ましょ」
みっつ「そうだね」
 そういって深い眠りに尽きそうなった時だった。
 それは突然起こった。
「ぐぎゃごぇぇぇぇす!!」
 身の毛もよだつような奇怪な声が隣から聞こえてきた。
海ちゃん・みっつ「うおっ!」
 さすがの海ちゃんもみっつもビックリして起き上がった。
ラビ「ぐぎゃごえぇぇぇぇす!!」
海ちゃん「ぐあっ!ラビットめ、なんという声だ!耳が張り裂けそうだ!」
みっつ「頑張ってラビットの目を覚まして!お願い海ちゃん!」
 そう、ラビがこの世のものとは思えないいびきをし始めたのだ。
海ちゃん「くそ…この外道はろくな存在じゃないな」
みっつ「海ちゃん、なんとか処分しないと、こっちが冥界に呼ばれている気がするよ」
海ちゃん「まかせて!」
 といって、海ちゃんは洗濯バサミを取り出した。
 そしてそのままラビの鼻に付けると…
ラビ「ぐおっ!ぐごごごっ!!ぐ…ぐ…おっ…」
海ちゃん「ぶはっはっはっはっは!」
みっつ「あっはっは、海ちゃん、こんな事をして大丈夫なの?」
海ちゃん「大丈夫大丈夫」
 すると、ラビがバッコバッコ体を動かし、
ラビ「ぶははぁぁぁーーーーー」
 と、飛び起きた。
海ちゃん・みっつ「ぎゃっっはっはっは!!」
ラビ「おい!何をしたんだ!」
海ちゃん「バカヤローお前のいびきがうるさいからこっちが迷惑しとったんじゃ」
ラビ「だからって起こし方があるだろよ!」
海ちゃん「ま、過ぎた事よ」

そして長い1日が再び始まる…

                 {完}

[原作]海ちゃん
[制作協力]みっつ・ぺ
[スペシャルサンクス]ぺ


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