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「朝生」を視ていたときも思ったが、日本の教育現場できちんと説明できずにうやむやにしてきたことがたくさんあって、それに代表される「尊重されるは常に個人」という個人主義が教育の現場に蔓延したことが、「できない」状況を生んだのではないかと思う。 ◆小学校で~ 先生「おはしをきちんと持ちましょうね」児童「どうして?」先生「きちんと持った方が食べやすいし、見た目もいいでしょう?」児童「ううん。ボクはこの方が食べやすいし、見た目なんか気にしない。ボクがいいんだから、いいじゃん。だれにも迷惑かけてないし」先生「……」 ◆中学校で~ 先生「校則を守りましょう」生徒「なんで、詰め襟のホックをとめないといけないんですか?」先生「きちんとしていた方が中学生らしいでしょう?」生徒「“中学生らしい”って何ですか?」先生「校則を守ることも中学生らしいという条件の一つです」生徒「人が思う“らしい”なんて、それぞれ違うでしょう? ボクはホックをはずしてても、中学生らしいと思います」先生「……」 ◆高校で~先生「校則を守りましょう」生徒「なんで?」先生「校則を守れないような人はきちんとした大人にはなれません」生徒「じゃ、校則さえ守ってれば、きちんとした大人になれんの?」先生「校則を守るのが学生の務めです」生徒「学生の務めは勉強することじゃないの?」先生「そ、そうよ。きちんと勉強しましょう」生徒「なんで?」先生「いい成績を取らないといけないからよ」生徒「なんでいい成績を取らないといけないの?」先生「いい成績を取らないといい大学に行けないでしょう? いい大学に行かないと、いい会社に就職できないわよ」生徒「いい成績を取ったら、必ずいい会社に就職できるんだね。できなかったらどうしてくれる?」先生「そ、それは…」生徒「校則守って、いい成績を取ったら、オレにはバラ色の人生が待ってんだろうな! え?」先生「……」 親に対しても同様な物言いをする子どもが多いと感じる。だれを見習って、そんな言い方をするのか…。 この議論の手法は、ある種の共産主義者の得意技。相手の意見や主張に対して、それが必要(にして)十分(な)条件でなければならないかのような反論をする。反市長派「何で教員が国歌を起立斉唱しなければならないんですか?」市長「大阪は犯罪率が高い。ルールを守らない大人がルールを守れ(犯罪を犯すな)と子どもに言っても聞くわけがない」反市長派「じゃ、教員が国歌を起立斉唱したら、犯罪がなくなるんですか? 犯罪がなくなるというエビデンスは?」 まさしく「屁理屈」というものだが、教育者は児童・生徒・学生を一蹴も、説得も、論破もできなかった。そして子どもは、大人を、社会をなめるようになった。 国会では……総理大臣がボコボコにされている。過去の言質の揚げ足を取られ、失言をやり玉に挙げられ、無能だ、存在価値なしだ、去れ、などとケチョンケチョンにやられる。国家の最高権力者がだ。それを子どもが見ていて、尊敬や尊重、謙虚、謙譲といった精神が芽生えるわけがないし、引いては、そういう精神が礎となる「秩序」「モラル」「ルール」への認識が正常になるはずがない。 日本の教育制度は、行政から独立している、という体裁を保っているが、 その理念が形骸化し、崩壊の実態を露呈してしまっている。そして国民にとって行政は「最も信用できないもの」となり果て、「未来」も「幸福」も「夢」も「安定」も「安心」も奪い取ってなおその醜態をさらしている。 やはり、「政治」が悪い。 そして、「政治」をそうしてしまった、利権構造とそれにかかわった人が悪い。 さらに、そんな悪い人が驚くほど多く、問題が顕在化したいまでもこれまでのことを自戒し、態度を改めるどころか、握った利権を逃すまいと、汲々としている。それが、日本国民であり、どうしても排除できないでいることは間違いない。 それらの巨大なバケモノの存在を知りながら自ら立ち上がらず、そのバケモノのせいにして「できない」ことを正当化する国民が最も悪い。
2012.01.31
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きのう、同タイトルの日記を書きました。辛抱していました。個人攻撃はいけないし、自分の信条に合わないので。が、どうしても書きたい。面白過ぎる人々の記憶をいま一度残しておきたい。神様、こんな下賎な私をお許しください。 ※「感想」に登場する識者たちのお言葉は、概ね意味が同じ、という程度のものです。細かな表現の相違はご容赦ください。 ◆反橋下派のパネラー香山リカ(精神科医、立教大学教授、「橋下主義を許すな!」共著者) 山下芳生(日本共産党・参議院議員) 柳本顕(自民党・大阪市会議員)薬師院仁志(帝塚山学院大学教授、大阪市民、「橋下主義を許すな!」共著者) 池田知隆(元大阪市教育委員長、ジャーナリスト、「どうなる!大阪の教育」編集・著者) 吉富有治(ジャーナリスト、「橋下徹 改革者か壊し屋か」著者) 東浩紀(批評家、早稲田大学教授) ~感想~香山リカさん:リカちゃん人形のリカちゃんと同姓同名の精神科医……。 この方は、反論の方向がおかしい。すべてに「必要十分条件」を 求める。 リカ「何で教員が国歌を起立斉唱しなければならないんですか?」 市長「大阪は犯罪率が高い。ルールを守らない大人が ルールを守れ(犯罪を犯すな)と子どもに言っても聞くわけがない」 リカ「じゃ、教員が国歌を起立斉唱したら、犯罪がなくなるんですか? 犯罪がなくなるというエビデンスは?」 う~む。 医師「糖尿病予防のために、適度な運動をしてください」 患者「適度な運動をしていれば、必ず糖尿病が防げるんですね。 保証してくださいよ!」 同じことのような…。何度かこういう場面があった。 山下芳生さん:国会議員らしく、松竹新喜劇の役者よろしく演技力がある。 きちんとした(共産党らしい)身なりに、意味ありげな視線と表情、 意見を言うときの身振り手振り、おしつけがましい言い口と 耳障りな声。番組中での発言は、かわいそうなくらい意味がなかった。 しかし、市長が数字や根拠を出して反論し、それが正論だったとき、 顔がワナワナして負けがはっきりわかるから、きっと正直な人だと 思った。リカちゃんのように、無様に食い下がって話を混乱させる 邪魔な存在になる一歩手前で食いとどまってくれた。 柳本顕さん:最初から市長と対立する気持ちはなかったようだ(支持率の高い 市長とは対立しづらいだろう。市議という立場では)。 市長の話に矛盾があったり、破綻を見つけたりしたときには、 そこに突っ込んでいこうと思っていたかもしれないが、 市長の話の明解さと情報量の多さに「かなわない」と思ったのか、 早々に戦線離脱。せめて、自民・民主・共産が手を組むという 節操のない選挙戦になってしまったことへの自戒の念は表明して ほしかったが。 薬師院仁志さん:大学の教授とは思えない風貌と目つきにオーラを感じた。 彼が意見を言い始めた途端、私の予感は大当たり。 声がハイトーンの一本調子、挙動がたどたどしく、 興奮の余りか、手や声が震えていて、目が泳ぐ。 そして、その様子にぴったりな意見の内容。 何度か意見を述べられたが、そのたびに突っ込みを入れ、 深夜であるにもかかわらず、大変笑わせてもらった。 一つ不思議に思ったことがある。番組中にiPadを持ち出して 画面を見ていたが、何を確認したかったのだろう??? その後、すごいキメネタが炸裂するかと思いきや、 ヤク「大阪の人口が一番多かったときがいつか知ってますか!?」 市長「大正時代です」 ヤク「そ、そうです」 ドヤ顔で質問したものの、市長にあっさり答えられて……。 ネットでえらい人気者になっているようで、今後の活躍が 期待されるところ。 池田知隆さん :元大阪市の教育委員長だそうだが、そうだから、大阪の教育は 荒廃したのだと理解できた。 職員が卒業式の際に国歌を起立・斉唱しないことを 「そんなに気にすることじゃない」 とのたまった。ある意味、勇気のある人だと思う。 こういう感性や認識が、教育者の間に蔓延しているのは確実だし、 それでまともな教育現場になろうはずがない。 大阪の教育界を代表してのこの意見、市長が推し進める教育改革 (中身をもっと強化する必要があるかもしれないが)を 後押しせねばと痛感した。 他のお二人は、まともなことをおっしゃっていたし、議論になっていました。彼らの質問が情報不足の上に発せられたものだったら、市長が行政の現場のこと、法律のことなどを補足して説明すると納得されていたので、ここでは取り上げるまでもないと思います。 ちょっと、誹謗中傷に近いことも書いてしまいましたが、閲覧者がほとんどいない、ローカルブログゆえお許しを。 しかし……笑えた。。。ばかばかしさは、駆け出し芸人のコント以上の質の高さで……。
2012.01.30
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※橋下市長以下、列記した方々の敬称を省略するとともに、その方々の言動についての表記に丁寧語・尊敬語は使用しないことは、個人的見解を勝手に書くブログゆえお許しいただきたいということと、他意は全くないことを表明いたします。 金曜深夜(正しくは土曜未明)に、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」を見た。田原総一郎氏を司会に、橋下大阪市長と、反橋下派と言われる論客7名(下記)が一堂に会して議論を交わした。 香山リカ(精神科医、立教大学教授、「橋下主義を許すな!」共著者) 山下芳生(日本共産党・参議院議員) 柳本顕(自民党・大阪市会議員)薬師院仁志(帝塚山学院大学教授、大阪市民、「橋下主義を許すな!」共著者) 池田知隆(元大阪市教育委員長、ジャーナリスト、「どうなる!大阪の教育」編集・著者) 吉富有治(ジャーナリスト、「橋下徹 改革者か壊し屋か」著者) 東浩紀(批評家、早稲田大学教授) 橋下市長は、Twitterで常々大学教授やテレビのパネラーの発言を「無責任で意味のないもの」と定義していて、Twitter上で田原さんに「論戦をさせてほしい」と言っていた。多分、田原さんがテレビ朝日に持ち込んだ企画だろう。2週間ほど前、「報道ステーション サンデー」で、北大の山口教授と橋下市長が直接対決したのも、田原さんのお膳立てがあったからだと理解している。 そのときも思ったが、今回も痛感した。反橋下派と言われる人々の「反」の根源を。政策や、政策実現のための戦略や、政治家としての理念、地域政党の代表としての活動等々、橋下氏の「やること」「言うこと」ではなく、「言い方(言葉遣い含む)」「やり方」が「嫌い」ということだ。 東氏と吉富氏が政策について言及しようとしたのに対し、他の4人は「そういうことではなく」「それはわからない」「そんなことを言っているのではない」と、すべてかわしてしまう。最初は、なぜ? と疑問を持った。 同番組が「論戦」と銘打って政治家を呼んだときは、国会や、予算委員会や、新聞では露出しないような裏事情や個人的信条、地元有権者の反応といったものを披瀝した上で、自分がやろうとしていることを縷々説明し、賛同を得ようとし、論客はそれにことごとく反論するという形式を取る。もちろん、論拠をしっかりと持つ強者が集まる。 番組としては、その舞台づくりを前提としているというか、番組意義としていると理解していた。 が、今回の朝生にそれは存在しなかった。橋下市長が常々「反対するなら、対案を出せ」と言っていたが、対案どころか、「反」の根拠さえ明確に表明できない。維新の会のチラシを出してきて、一つの表現をとやかく言ったり、選挙カーでの戦術を非難したりしていたが、「だから?」「それがどう?」という、重要な部分への言及は皆無。 それどころか、田原さんから「大阪都構想の、何が問題?」と聞かれると、「わからない」と。 いや、経緯を説明するまでもなく、結論は出ている。この人たちは、「橋下さんが嫌い」 なのだ。「橋下」→「独裁」→「ファシズム」という、意味不明な連想の元、これまた意味不明な嫌悪感や焦燥感を感じながら、「生理的にいや」という類の感情論を展開するしかない。もっとも、昔のように確たる思想を持った左の人々なら、「意味不明」の正体を言葉にできただろうが。 長い時間をかけて獲得した「権利」を大切にするのは尊いことだ。教育の政治からの独立、組合の存立、イデオロギー……それを手放したくない余り、政治と深く結びつきその弊害ばかりが目立つ存在になってしまった。もはや、純粋な思想信条ではなく「利権」を包括した利己主義的経済集団と化した。4名の論客たちは、この集団に取り込まれ(利用しようとした人もいたかもしれない。ミイラ取りがミイラになった)、政治活動に加担し、同化してしまった。 その経済集団の未来を橋下市長が左右しそうだという恐怖、こんな「下賎な民」(橋下市長のこと。ネガティブキャンペーンによりその視線が明確化)に運命を握られるなんて、プライドが許さないという嫌悪感、こんな奴は早く排除しなければならないという焦燥感……。 気持ち悪いだろう。不眠症に襲われているかもしれない。 こういう人々をさらに不幸にしているのは、自らだ。彼らの脳は驚くほど硬い。目も首も全く回らないほど脳が硬直している。言葉もたくさん知っていて、一定の分野なら知識が豊富だし、学歴も高い。が、その情報をうまく活用することができない。しかも、常に上から目線だ。橋下市長に対しても、常に上から目線の話し方だった。視聴者には大変反感を買ったようだ。 凝り固まった思想とプライドが身も心も雁字搦めにする。 「橋下さんが嫌い」 自由に言ってもらえばいい。左翼だろうが、右翼だろうが、人の好き嫌いはある。が、それを思想と結びつけて、テレビや書籍でわけのわからぬ理論を流布しようとするのはやめてもらいたい。わけのわからぬ理論であっても、心を傷つけられたり、妄信的に信じ込んでしまったり、持たなくてもいいいやな感情を持ってしまったする人があらわれないとも限らない。 ……そんな心配は無用かもしれない。今回の朝生に関しては、反橋下派の人々が一度でも説得力のある発言をしたことが確認できなかった。 3時間、終始ブレず、わかりやすい表情をたたえながら、論客の言葉を一つ一つ丁寧に論破していった橋下市長は見事たっだ。と思わざるを得なかった。ゆえに、論客(少なくとも4名)は、橋下市長あるいは維新の会が仕込んだ役者なのかも、と思ってしまった。 もっとも、仕込んだにしては、芝居が下手過ぎたし、早々と勝敗がつき過ぎたが。ギリギリの論戦をし、それに打ち勝った方が橋下氏側には効果的なプロモーションになったはずだから。 橋下市長にも弱点がある。その一端が垣間見えた場面もあった。そこをバシッと突いてくれる論客の登場を願いたい。東京都の猪瀬副知事のような、思想家,識者である上、政治の実務経験のある人、海外の政治や企業の改革で実績を上げた人、橋下市長より知識も経験も豊富な人が出現して論戦を交えてほしい。 つまらぬ朝生はもういい……が、久しぶりに何度も笑えて、わずかながらだが、ストレス解消ができたかもしれない。。
2012.01.29
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きのう、「言葉」について書きました。最近のテレビ番組や広告はひどい、マスメディアでありながら、正しい言葉遣いができなくなっていると。 敷衍して、日本人全体に目を向けると、言葉遣いだけはなく、 「箸」の持ち方、「文章」の書き方、「文字」の書き方、にも。 つまり、箸が持てない、満足な文章が書けない、文字が下手ということ。 加えて、特に気になっているのは、「歩き方」や「走り方」。筋力が落ちているのか、要領がわからないのか、ひどいことになっています。それは、歩くと走るに限ったことではない。 簡単に言えば、運動能力の低い人が多くなっているように思います。 そして、 「料理」「工作」「家事」といった、生活に不可欠な知識や能力がどんどん低下・欠落していっているのではないかと。 ところが、できる人はとことんできる。専門的に「習う」ということをすれば、少し前とは比べ物にならないくらい高い能力を身につけることができ、それは、知識や技術だけではなく、土台となる肉体をも自在につくり上げることができるのです。 筋肉から脳まで。日本人の十八番だった、頭脳の分野から近年ではスポーツ分野まで、日本人の世界での活躍は、ものすごいものがあります。 もちろん、下手になった、できなくなったことばかりではなく、昔よりうまくなったこと、能力が向上したことはたくさんあります。パソコンを使うようになったことで、たくさんの情報を収集できるようになり、絵を描いたり、音楽やゲームをつくったり、学習をしたり、買物をしたり、人とコミュニケーションしたりできるようになりました。また、 人殺しの方法を入手して実行したり、違法なものを売買したり、素人が簡単に詐欺行為ができるようになりました。 原因は何でしょう? 「教育」「マスコミ」「食べ物」「親」…… すべてが原因になり得ると思いますが、本当の原因はもっと違うところにある。それは、 「政治」 だと思います。 自分の利益だけに目がくらみ、国や国民の利益を無視してきた余りにも無責任な政治が、だれも責任を取らない官僚のやる行政が、いまの若者を、日本をこんなふうにしてしまったのだと。 実に恐ろしいことです。 が、国民一人一人にも問題はある。政治や行政を信じ切り、官僚任せにして、自分の幸せや将来を真剣に考えてこなかった国民がふざけた政治を野放しにし、官僚に食いつぶされるような国にしてしまったのです。鍛錬すること、努力すること、探求することを放棄し、「楽」を取ったのです。 詐欺師と被害者の関係。「だます方も悪いが、だまされる方も悪い」の論理。うまい話にのっかってしまった結果です。 それが、 笑うに笑えない日本の実態です。 これから、苦しい時代がやってきます。0からのスタートならまだいい。とてつもない負債を抱えた、マイナスからのスタート。ぬるま湯に慣れた日本人にできるのでしょうか。裏表のある世界が、既得権益の存在が、タブーを打ち崩せないことが、当たり前だとスルーしてしまう政治家やマスコミがその務めを果たすことができるのでしょうか。 うむむむむ……つづく。
2012.01.26
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久々にムク先生のご登場! 新シリーズにリニューアルして いろんな疑問・難問をムク先生に解説していただきます。 助手「ムクせんせーい!!」 ムク先生「ふぁ~、ねむいのぉ~」 助手「ムク先生、ご無沙汰しております! お元気そうで何よりです。今年もよろしお願いいたします」 ムク先生「なんじゃぃ、いきなり。しばらくお呼びがかからんと思っておったら、また突然じゃなぁ」 助手「済みません。カレー屋やったり、パパが亡くなったり、膵炎やってしまったりして忙しかったものですから」 ムク先生「ん? 何か知らんが支離滅裂じゃのう。ま、いい。で、きょうは何を聞きたいんじゃ」 助手「近頃、日本人の日本語がおかしいような気がして仕方ないんです」 ムク先生「ああ。日本語が怪しくなって久しいが、どうもここ1~2年でよりひどくなっているな」 助手「特にどこが? 先生がお気づきの点を教えてください!」 ムク先生「いわゆる『てにをは』が無茶苦茶じゃ。 ●きょうは皆様がお越しいただきましたので~。●先生がほめてもらえるのでうれしい。 ●大好きなケーキが持っていく。 格助詞がすべて「が」になってしまう、つまり、「が、の、を、に、へ、と、より、から、で、や」の使い分けができないので、最も使われる「が」が多用されるようじゃ。 これでは、主語と述語がバラバラ。「きょうは皆様にお越しいただきました~」が正しい。「が」を使いたいなら、「皆様がお越しくださった」とせねば。「先生が~」は、だれかに先生がほめてもらったことになっているが、言っている人間は「先生にほめてもらった」から「うれしい」となるわけで、これじゃ脈絡がおかしい。「大好きな~」は言うまでもなく「を」じゃ。「が」を使いたいなら、「ケーキが持っていける」「ケーキが手みやげ」などになる」 助手「そう、そう! 何か変なんですよ。丁寧語、尊敬語もおかしな感じで……」 ムク先生「ん、全く区別ができとらんな。●さあ皆さん、私のお土産をいただいてください。●(目上の人に)もうこの本、拝見されました?● お母さんが先生のお菓子を召し上がっていました。 正しくは、「さあ皆さん、私の土産(語感がきついので「手みやげ」でも)を召し上がってください」「もうこの本(ご本)、ご覧になりました?」「母が先生のお菓子をいただいておりました」 「お」「ご」は丁寧語、「ご覧になる」「召し上がる」は尊敬語、「拝見」「いただく」は謙譲語じゃ。また、「ご覧になられる」など、「お、ご」をつけながら「なられる」をつけるのもよく聞く言葉じゃが、「ご覧になる」が正しい。「ご覧」「なられる」という二つの敬語をつなげるのは二重敬語で慇懃無礼になるのじゃ。それから、いい大人が自分の親のことを「お母さん」「お父さん」と言っているのを聞くと悲しくなる。真央ちゃん、そこだけは直してほしいよ、ワシは。あ、“パパ”なんて言ってる奴はさらに幼稚じゃ!」 助手「す、すみません……。でも昔は、いまほどの違和感を感じたこと、なかったのに…。どうしてこんなにおかしな日本語がまかり通るようになったんでしょう」 ムク先生「テレビの影響が大きいだろうな。 新聞や週刊誌といった活字媒体には、こういうおかしな日本語はまだ見当たらない。 が、テレビはひどいもんじゃ。つまらん芸人たちが集まってワイワイやるバラエティなら目をつぶることができるが、情報ワイドやニュースまでおかしい。第一、アナウンサーがまともな日本語をしゃべることができないんじゃから。「きのう、富士山まで行けることができました」(「行ける」「できる」はどちらも【可能】を表す。「行くことができました」「行けました」が正しい)なんて、平気で言っとるからな。 その上、スーパー(いわゆるテロップ)が無茶苦茶じゃ。さらに、地上デジタル放送になってから、受像機側に変なスーパーがリアルタイムに挿入されるが、これがまた無茶苦茶じゃ。トリプルパンチで無茶苦茶じゃ」 助手「ムク先生! このままでは、日本語が崩壊するんじゃ…」 ムク先生「そうじゃのう…。 『教育』が決め手になるじゃろうな。そもそも、テレビがおかしくなったのは、きちんとした日本語教育を受けなかった人間が番組をつくっとるからじゃ。すぐにでも、ちゃんとした教育をスタートさせるべきじゃな」 助手「でも先生、きちんとした教育を受けた子どもが大人になるまで、変な日本語を野放しにするんですか?」 ムク先生「ム……、ムムムム……、そうじゃ! 日本語教育を受けた外国人にテレビ界を仕切ってもらおう!母国で日本語教育を受けて来日した外国人は美しい日本語を使うぞ!!」 助手「えーっ、外国人にテレビを任せるっていうんですか?それはダメです。日本語がおかしいだけで、日本人の意識や暮らしに大きな影響を与えるマスコミを外国人になんて!」 ムク「う……うるさい! ワシは眠い! もう寝る!後はお前が考えとけ!」 助手「先生! …もう! 無責任な。でも、マスコミ、特にテレビについては、何らかのガイドラインの制定やチェック機構の設置が必要じゃないかと思います。いまのままじゃ、正常なコミュニケーションができなくなって、社会生活がおかしくなるばかりか、そのうち、「契約」「裁判」「法律」など言葉(日本語)が絶対的な意味を持つ世界を確立できなくなってしまいます。 少し大袈裟なように聞こえますが、でも、日本語というか、日本語を使ったコミュニケーションは危険水域に達していると感じている人は多いように思います。皆さんはいかがですか?」
2012.01.25
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膵臓はどの消化器より目立たなくて、働きどころか、存在すらほとんど知られていなくて、でも、急性症状の強さ、つらさはどの臓器よりぬきんでていて…。 男性の中で、たくさんアルコールを飲む人なら、一度や二度は、「みぞおちのあたりが重い」「圧迫感がある」なんていう症状を経験しているはず。 今回は、そんな症状に気づいたときの対処法を飲食の面から考えてみます。症状のきっかけは、「油ものをたくさん食べた」「アルコールを大量に摂取した」「刺激物を過剰に摂取した」などということが考えられます。 まず、注意したい症状から。「肩が痛い」から始まることが多いようです。そのうち、背中(みぞおちの裏側)が痛くなり、みぞおちがキリキリと痛くなり、お腹全体(特におへその左右)、腰へと広がっていきます。順番は人によって違いますが、痛くなる場所は大体同じ。痛みが強い場合は救急車を呼ぶか、タクシーで総合病院に行くべき。(急性膵炎は、重症化すると致死率が20~30%とかなり高い怖い病気) 痛みがごく弱い場合や、上記のどこかに痛みを感じ、それが膵臓ではないかと疑われるときは、次のことを厳守! 1.経口での飲食を控える2.絶対禁煙3.安静にする これで落ち着くようなら、様子を見て消化器科を受診しましょう。 病院に行くまでの間の飲食で注意すべきことは、 1.NG食を避ける NG食…脂質・タンパク質、香辛料、食物繊維、味の濃いもの、酸味など2.咀嚼が必要なものを避ける(流動食を摂る)3.NG飲料を避ける NG飲料…酒、牛乳、乳製品、コーヒー、紅茶、炭酸飲料、冷たいもの、 熱いもの、酸っぱいものなど4.少しずつ飲食する 何かを口にしたとき、痛い部分があるとか、吐き気を催したなど変調がある場合はただちに飲食を停止しましょう。理想的には、体温に近い温度に調整した野菜ジュースや水でまる1日過ごして様子をみるのが一番。 「下痢をしている」「緑色の液体を吐いた」「発熱」「冷や汗がとまらない」などの明らかな症状があるときも飲食を中止して病院へ。 ちょっとした間違いが命取りになりかねない大変恐ろしい病気ですから、用心するに越したことはありません。 40歳を過ぎた男性で、アルコールを飲む人、気になることがあったら、参考にしてください。 *大量飲酒する男性の1%が膵炎患者で、言い換えれば、大量飲酒が即膵炎に結びつくものではないということ。が、膵炎にアルコールが悪いことはわかっているので、膵炎が心配な人は、禁酒、節酒を心がけた方がいいようです。
2012.01.24
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昨夜、ベッドに入る前に「ん? 腰が痛いなぁ。今度は腎臓かぁ?」と思っていたので、ベッドに入ってゴソゴソ腰のあたりを触ったら、「い、痛い!」しかも、プツプツとした発疹も指に当たって…。 いやな予感が背筋を寒くしました 朝になっても痛みは治まらず。明日から病院はお休み。とりあえず行っておかねば いやな予感は「多分、そうでしょう。でも、まだ症状が十分出ていないので、来週もう一度来てください」 というお医者さまの言葉で肯定されましたそれにしても、症状が出るのがいやなので、そそくさと病院に行ったのに、症状が出るまで待てと聞こえるような言い方。 「抗ウィルス薬はいただけるんでしょうか」「はいはい。出しておきますよ。塗り薬もね」「ぬ、塗り薬? 出ますか? 疱疹」「飲み薬だけで効く場合もありますけど、すべての症状を抑えるのは難しいですね」 ゲゲゲッ!!! 痛いですよ。今だって、服がすれただけで結構な痛みがあるのに、疱疹が出てしまったら、動くのもつらい あ、昨日の検査結果……とりあえず緩解。普通の生活に(徐々に)戻していこうと思っています。その上で、1~2ヵ月後に検査して、どういう状態になっているかを確認し、再び治療方針を立てるとのお達し。ご心配をおかけしましたが、ひとまず、です。 さらになのは、薬が異常に高い!!膵炎の薬も大抵高い薬でしたが、ヘルペスの抗ウィルス薬は薬価にして6倍近い。社会保険でも、4日分で4,000円ほどします。 去年、厄払いできたと思ったのは、大きな錯覚でした。 薬剤師さんが「十分休養してくださいね」って。いつまで休養すればいいんだ!(膵炎のときはあんまり休養できていませんでしたが) どなたか、動かずにできる仕事、下さぁい!!!
2012.01.20
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キリンの首は、「長くなれ、長くなれ、と願い続けたから、何万年もかけて長くなった」と言う人がいます。それは、違います。 その昔、キリンの首は短かった。時がたち、草食動物が増えてきて、木の葉の取り合いになった。低木の木の葉を食い尽くした動物たちは、高木へと争いの場を変える。キリンも、木の葉を取り合う草食動物の一員だった。 餌を獲得できない種は絶滅の憂き目に。ある日、キリンの中に突然首の長い赤ちゃんが誕生した。キリンとも言えない首長キリンは、高いところの木の葉が食べられるので、生存競争に勝てる。やがて、首の短いキリンは滅び、首長キリンが現代まで生き残った。 進化の歴史はそういうことです。つまり、「突然変異」の繰り返しによって、その時代に最も有効な機能や能力を備えた新種が生き伸び、現代に存在しているのです。 「突然変異」は、生物の遺伝子に備わった機能であり、種を環境や天敵に対して有効な形に変えていく(進化)原動力です。 突然変異は、人間を含め、すべての生物に起こり得ること。色や形や大きさといった外形から、体内の機能や能力まで、あらゆる生物が日々変異して、新種を生み出し続けています。 人間の世界では、「下戸」や「白人」、「ブルーの目」など数々の変異を生み出し、 いまでは“当たり前”と受け入れられるに至っています。が、受け入れられない突然変異がたくさんあるのも事実。 「障害者」として何もかもを包括しようとする現代人(専門家を除く一般人)は、自分が属す多数派を“当たり前”と勘違いしています。やがて、その“当たり前”が当たり前でなくなるときがやってくるでしょう。そうやって、人類は進化してきたのです。 そのことを知れば、遺伝子の先天性異常を持つ障害者の中には「進化」を担って地球上に生まれてきてくれたと言える、貴重な、貴重な存在も多いのです。 事実、障害の中には、特殊な能力が確認できる例が多数あります。凡人にとっては、得ようとして得られる能力ではない。遺伝子レベルの変異がなければ人類が獲得できない能力……しかし、凡人はそれさえも受け入れられず、「障害」として片付ける。もっと悪いのは、差別や侮蔑の姿勢を公然と表明する人間が存在すること。愚かなことです。 遺伝子の変異は、いま0.1%~1%の確率で起こるのだとか(自然突然変異率は、1遺伝子あたり10万分の1~100万分の1)。人類の進化を担ってこの世に生まれ出る尊い命に感謝して、供に生きる社会にすることは、当然にして多数派の義務とも言えるのではないでしょうか。 人類が進化しようとする遺伝子レベルの働きをだれかがどうにかすることはできません。 「多数派」が愚かな種に、有効な進化はあり得ない。愚かさに気づかなければ、早晩、絶滅危惧種になるのです。 情報もたくさんあり、教育も受けている現代人が無益な差別や根拠のない侮蔑を排除できないなんて、もしかしたら、人類史上最も愚かな種なのかもしれない。 そう思えてならないのですが……。 唐突なブログになりましたが、ProteaMamaさんのブログで紹介されていた動画サイトを見て、考えたことを書きました。 ※「障害」の文字使いを気にする方がいらっしゃると思いますが、統一された見解を確認することができませんでしたので、「障害」にしました。 ※文中に示した数字に確たる根拠はありません。ご存じの方はご教示ください。
2012.01.16
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先週の土曜から日曜にかけて、所用で東京に行きました。時間の都合があり、夜行バスで行って、そそくさと用を済ませたら、すぐさま新幹線で帰阪。18時過ぎに自宅に戻り、簡単な夕食を済ませたら、眠気が襲ってきたので、一旦眠ることに。2時間ほど眠ったら、自然に目覚めるだろうと。 21時過ぎにベッドに入り……次に気がついたとき、状況が理解できずにキョトンとしました。朝の7時になりなんとしていたからです。9時間以上眠ったなんて、何年、いえ、十何年ぶりというくらい、久しく経験しなかった状況です。 きのう、えべっさんに行ってきました。寒いし、願い事も定かじゃないので、今年は参拝するつもりではなかったのですが、天六のオフィスにいる友人が誘ってくれたので、行く気になり……。 人でごった返していました。古い笹を奉納する人、笹を買い求める人、参拝する人と、幾つかの人の流れができていて、拝殿への流れに途中から割り込む形で人が入ってくるので、スムーズに前に進めない。 境内に入ってから、賽銭を投げ入れて参拝するまでに30分近くかかったでしょうか。 多分疲れていると思ったので、昨夜も早めに床につきました。 朝はいつもどおり6時過ぎには起きたのですが、昼過ぎから眠くて眠くて……。しかも、食事をすると、胸が詰まるような感じです。消化器の働きが低下しているのでしょう。夕飯は消化しやすいようにと、雑炊にしました。 ちょっとしたことで疲れるのだと、改めて実感しました。それもそのはず。いま、療養中です。食事制限をしているのですから、できる限り動かないようにするべき。 と、後で気がつきました。 あと1週間で検査です。いい結果が出るよう、体にいい生活をしなければ。 きょうも早く休みます。 自重
2012.01.11
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事務所の東に2棟のビルが近接しています。どちらのビルも、裏側の姿を当事務所に向けていて、非常階段がすぐ近くに見えます。 左(北)のビルは、当事務所のわずかに下の階(当ビルのうちの階と階下とのちょうど間の高さくらい)の非常ドアが、右(南)のビルは、当事務所のわずかに上の階(当ビルのうちの階と上階とのちょうど間の高さくらい)の非常ドアが、 開放状態になっています。 左のビルの非常ドアからは、朝9時前後、正午前後、17時前後に一人の男性があらわれます。タバコを吸うため。真夏や真冬は、空調の加減があるのか、タバコ男があらわれるとき以外は、ドアは閉められています。 が、右のドアは年がら年じゅう開放しています。ドアの向こうはエレベーターホールになっているよう。当該階に入居している企業の業種は定かではないのですが、とにかく人の出入りが多く、非常ドアの近くには絶えず人影が見えます。そして、実にたくさんの人が、タバコを吸うためにドアの外に出てきます。朝から晩まで、ひっきりなし。特に、16時以降は「仕事をやってるのか!」と思うくらい頻繁に人が出入りし、タバコに火をつけて、長らく休憩しているようです。 しかも、毎晩21時過ぎまでその調子。ひどいときは、23時くらいまでタバコ攻撃があります。さらに、「休業日がないのか!」と驚くほど連日開放状態。土曜も日曜も、G.W.もお盆休みもないようです。 困るのは、夜になると、向こうから当事務所内がシースルーになってしまうこと。当事務所の窓は、ブラインドが取付けられない構造になっています。カーテンならつけられるのですが、事務所にカーテンというがのいやで、いまだ取り付けていません。意識しているのかいないのか知りませんが、向こうの視線が当事務所に注がれているのは確か。ストレスです。暗くなるころに目隠しをしますが、何か理不尽なものを感じます。3年前にこの企業が引っ越してくる以前は、そのドアが開けられることはなかった。 ゆえに、仕事中に変な視線を気にする必要はなかった。すこぶる気分が悪い。 最も問題なのは、東側の窓が開けられないこと。以前、春先にうっかり北側の窓を開けていたら、ものすごい勢いでタバコの匂いが室内に入ってきました。南側の窓を開けたときも同じ。隣のビルの非常階段に人影が見える限り、当事務所の窓は一切開けられないのです。 せっかく、外の爽快な空気を入れたいと思っても、ついぞその願いはかなえられないのです。 これは理不尽です。「ビル内禁煙」のビルが、隣接するビル(入居者)に確実に公害をもたらしています。“自分さえよければいい”という発想が、周辺の事務所や住民や商店など、全くの赤の他人に実害を与えているという事実を、ビル関係者(オーナー、運営会社、管理会社)は考えたことがあるのでしょうか。 理不尽なことです。この理不尽にして腹の立つ状況を解決する方法はあるのでしょうか。 最も簡単な解決法は、喫煙者が自重するということでしょう。隣のビルに、喫煙者がいなければ、「理不尽」など影も形もないわけです。 が、無理でしょう。そのことに気づくような人は、タバコを吸わない、つまり、人に迷惑をかけていることに無神経になれる人がタバコを吸うということ。 隣のビルの当該企業が早期退去するのを願うしかない…。 ……ストレスです。 膵臓を傷めた原因が、ここにもあるような気が……。 撃沈
2012.01.10
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2012年がスタートしました。と、はや3が日が過ぎようとしています。気温が低いものの、晴れ間の見える、穏やかな3日間でした。皆さんは、どんなお正月を過ごされたでしょうか。願わくは、天候のように穏やかで幸せなお正月であらんことを。 3が日はほぼ母と過ごすことになりましたが、穏やかな年始でよかったと、つくづく思っています。 今週末は所用で東京に行き、来週は十日戎に続き、できるだけ新年の挨拶関係をこなし、再来週は母が長年お参りしている神社への参詣と実家の片付け、20日前後の検査は、何としてもクリアしたい!月末は法要の準備、そして、2月初めは父の一周忌と、仕事以外にやるべきことが目白押しですが、その間に仕事もきちんとこなしつつ、新たな動きをスタートさせなければ。 池上彰の番組を見ながら、ついさっき、「新年だ」と思ったばかりなのに、もう3日が過ぎようとしている。この早さを自覚して、スピードに乗るには相当心しないと。 そんなこんなで、今年は私らしく過ごしたいと思っていますので、本年もよろしくお願いいたします。
2012.01.03
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