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ここ2〜3ヵ月の間に受けた怖い主治医の診察のとき、「私、あなたの友達ですか?」と聞きたくなるような、怖い主治医の言動が気になっていた。文字にすると伝わりにくいかもしれないが、できるだけわかるように書きたいと思う。●「自分でやるんやな?」虫けらの場合、抗がん剤治療は外来治療室で行うのだが、最後の点滴が46時間投与になっている。点滴投与だけ病院→自宅で点滴継続→2日目で終了。最初は病院に出向き、がん治療室専門の看護師さんに抜針してもらうのだが、虫けらはできるだけ早く「自分で抜針する」ということを申し出ていた。これは、虫けらが無理やり願い出たわけではなく、最初の抗がん剤治療が始まったとき(入院時)、怖い主治医から、怖「最初は病院で処置してもらいますが、 自分で針を抜くこともできます。 そうすれば、週末を気にする必要がなくなります」(土日は当直の看護師さんがいるが、難しいことには対応できないとのこと)と聞かされていたからだし、自分で抜針するのが標準だと思っていた。しかし、いざ「自分で抜く」と言うと、途端に、怖「えっ、次でテストして、自分で抜針するの?」虫「はい。前回、教えていただいたし、動画も撮りました。 大丈夫だと思います」怖「んー」虫「私には、できなさそうですか?」怖「いや、あなたは確実にできるとは思うけど、 通常、あと2〜3回はこっちでやるんやけどね」虫「大丈夫です」怖い主治医、少し無言で考え込む。横目で虫けらをちらりと見て、怖「自分でやるんやな」結構強いトーンの言葉。いつも穏やかな声色の怖い主治医の言葉とは思えない。虫「は、はい」少なくとも、虫けらはこのトーンの言葉を怖い主治医からは聞いたことがなかった。友達か、家族にかけるような声色だった。「自分でやるなら、責任を持てよ」「許してやるから、失敗するなよ」という恫喝も含まれているような…。●「抜くんやな」上記の次の診察のとき。この日は治療があるのだが、前回(前々回)の治療のときにテストをしていて、次回(前回。ややこしい)は自分で抜針するという段取りになっていた。テストの直後に怖い主治医から(依頼された看護師から)電話が治療室にかかってきた。次回(前回)の診察予約を金曜日にしていたのだが(金曜日に治療を開始すると、日曜日の抜針になる。自己抜針にして問題ないか、ということ)、それでいいかという確認だった。治療室の看護師は曖昧ながらOKと伝えてくれた。前回の診察室。怖「治療をやめてもいいという数値や」と、治療をするかしないかを虫けらに決めさせる姿勢だったが、虫「やります」怖「じゃ、やりましょか」という結論になった。で、自己抜針の話に。怖「日曜日に抜針やけど、大丈夫?」虫「はい」怖「抜くんやな」またしても、こちらを横目で見ながらえらく強いトーンで言う。「抜く」に違うことを連想しながらも、虫「はい。大丈夫です」怖「ふん。頑張って」「ふん」が微妙な言葉。バカにする感じではないが、気持ちを表す接続語のような。「そう」でもないし、「ふーん」でもないし、とにかく微妙なニュアンス。「へーそうなんか」を最小単位の言葉数にした感じとでも言えば理解できるだろうか。「頑張って」も、心がこもっておらず、とりあえず、言っておきます、的な。これって、患者にかける言葉としては、大変無礼な感じがするのは虫けらだけだろうか。虫けらにしかかけない言葉としか思えないのだが。(しかばかりですみません)●「できるとしてや」前回、虫けらは4回目の治療を強行したい旨、願い出た。数値的にはギリギリだが、たびたび休んでいては、なかなか検査にたどり着けない(これを言うと、必ず怖い主治医と意見の相違が出るので、できるだけ言わないようにしているが、このときはさすがに言葉にした)。かくして、怖い主治医から反対意見が出るものの、治療強行は許可してくれた。その次(今回)の診察。数値がさらに悪くなっていた。これは、虫けらが前回の診察で言っていた。虫「2回やって、1回休みのペースがいいです」2回やって、の2回目が前回。今回は「休み」の回になるということ。怖い主治医はなぜか笑っていたが、そうなることは自明の理だった。数値がギリギリだったのだから、治療を決行したらもっと数値が悪くなり、治療不可の状態になる。なのに今回、怖い主治医は怖「今回治療をやって、来週検査、と思ってたんですが 1週伸びますね」虫「え? 本当に今週治療ができると思われてました?」怖「できるとしてや!」これは、虫けらが初めて聞いた、怖い主治医の大きな声。虫けらの言ったことに、怒るほどのことはない。しかし、びっくりするほど大きな声で反論された。なぜに?実は、この日、怖い主治医は虫けらを誰かと間違えていたのではないかと思っている。言動がとにかくおかしかった。これまでの怖い主治医の診察では経験しなかった幾つかのことを虫けらの前で披露してくれた。変な一日だった。。ただ、ところどころで、虫けらと気づくようで、この「できるとしてや」も、虫けらが前回の診察で言った言葉を思い出したのだと思う。それを隠そうとしてか、被せるように威嚇(?)する。多分、こんな言動は虫けら以外にはしていないと思う。というか、虫けら以外でこんな言動に耐えられる人はいないと思う。と言うと大げさだが、少なくとも、医師が患者にかける言葉ではなかろう。「友達ですか?」である。友達との会話なら、あり得る。ただ、つらいのは、友達ならベースに存在する情報の共有や、積み上げてきた会話の数々、共通の言語、経験の中で築き上げた信頼関係といった、互いが持つものが、一切ないのだ。患者として怖い主治医を信頼する気持ちはある。しかし、怖い主治医が虫けらに持つ感情が存在しないのだから、友達関係のような互いにまたがる「何か」は存在しようがない。ということは、ただ単に、言葉遣いがぞんざいになったということか。あるいは、そういう言葉遣いをしてもいい相手だと認識されたということか。はたまた、単に、虫けらにイライラして、粗野な言葉を発しているということか。……いやな結論を導いてしまった。まぁいい。今週治療ができたら、来週検査。検査結果によっては、治療終了を考えている。そうすれば、怖い主治医と会うこともほとんどなくなる。こういう、どうでもいいようなことを考えて落ち込む必要もなくなるというもの。最初から「3ヵ月」をメドに治療をスタートさせた。計画どおりに進んでいるということ。ただ、これを怖い主治医に言うのが至難の技だ。すんなり通るわけがない。行き当たりばったりで行こう。……いや、これは、命がけの攻防だ。誰かの知恵を借りつつ、怖い主治医対策を練るとするか。 無 情
2024.10.30
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きのうは外来診察と治療の日だった。2週間前の治療は私が取った強行作戦だったのだが、これまでになく副作用が強く出たし、これまでにない副作用が出たし、数値もきっと悪くなっているだろうと予想していた。かくして、白血球と好中球が下がっているので、治療不可の裁定が怖い主治医から言い渡された。以後1週間は、とても気楽に過ごせることが確定し、虫けらはとてもリラックスしていた。そのせいか、細かなことに注意が向き、変なことをいろいろ発見できた。その一端を。。●怖い主治医がおかしい診察室に入り、主治医の第一声を聞いたときから、「ん? なんか変」と感じていた。怖「下痢はこの2週間でひどいとき、ましなとき、ありますか?」初っ端からこの質問。? である。これまで、自分から申告しないのに、怖い主治医から下痢について何かを聞かれることはなかった。しかも、問診票を見れば、これまでより下痢症状がとても軽かったことは確認できる。虫『誰かと間違えてないか?』と、訝しく思った。下痢については細かく申告し、話を終えた。問診票に追記事項として「皮膚の異常」と虫けらが書いていた。このことについての話に移ったが、虫けらの言うことに、主治医が言葉を被せてくることがとても気になった。虫けらの疑問や質問を全部言う前に、怖い主治医が見解を被せてくる。虫けらは、それ以上の質問を停止する。『わからないことは、自分で調べよう』と、諦める。首筋にカテーテルを埋め込むための手術痕がある。カテーテルが入っていない部分に「筋」のような硬い部分があるのが気になっていた。手術後は痛くて、首を動かすのに難儀した。このことは、手術直後に怖い主治医にも言っていた。怖「余り動かさん方がいいです」と当たり前のように進言されたので、手術した人皆に起こることだと思っていた。しかし、虫けらの「筋」は術後2ヵ月にもなるのに、一向に消滅しない。虫「先生、ずっと聞こうと思って聞くのを忘れてたんですが」と前置きして、このことを言った。怖「手術のときに、多分、筋肉か筋膜を傷つけたのかな」恐ろしい。虫「治らないんですか?」怖「冷やすとかしたら…痛みを和らげることができるかもしれへん」虫「痛みは今はないんです。手術のときはとても痛くて 『顎がちぎれます』と言ったんですが」怖「そう…」虫「2ヵ月経ってますから、何をどうしたら治るとも思えなくて」怖「申し訳ないです。普通は起こらないことが起きたようで」やっぱり解決策を教えてはもらえなかった。いつものようにモヤモヤしたが、自分で調べるか(ネット上に虫けらと同じような症例があるとは思えないが)と諦めた。ところが!血液検査の結果票を虫けらに渡す前に、胸ポケットからマーカーを取り出して、やおら幾つかの項目にマーキングをし出した怖い主治医。しかも、項目の欄外に日本語表記を記す。なぜに?これまで、そんなサービスはしてくれたことがなかった。1年5ヵ月の間、虫けらは自分で結果票を読み解いて怖い主治医に質問していたことは承知のはずだ(病院独特の全記号表記の血液検査結果票。虫けらは、すべてを読み解くことができる)。やっぱり誰かと間違えているのではないか?下痢の話といい、結果票といい、怖い主治医の脳内が混乱しているとしか思えない。あとでわかったのだが、虫けらの次の患者が、虫けらより若い女性(40代かな)だったので、虫けらの情報の一部がその患者さんの情報と被っていて、(その患者さんとは治療室で会ったことがあるので、彼女もがん患者と思われる)混同したのかもしれない。にしても、おかしな怖い主治医だった。診断ももこれまでになく強引な感じだったし、隙間がなかった(世間話的会話が全くできなかった)。今回は、初めての副作用があったこともあり、虫けらからたくさん質問をしたが、次回の診察では、自分からの発言は極力控えて怖い主治医の様子をよく観察し、より慎重に対峙しなければ、と思う。にしても、何があったのですか? 怖い主治医先生。人格が変わってしまったかのような雰囲気でしたよ。●とんかつ屋がおかしい治療がなかったので、自宅に戻ったのは10時くらい。治療があれば、終了は14時過ぎになるので、回転寿司とビール、となるのだが、10時では店は開いていない。自宅で用事を済ませたら、近くのとんかつ屋に行くのが治療不可の日の慣例。このとんかつ屋は、昨年1月に転居してきてから、病気が発覚して入院するまでの5ヵ月弱の間、月に2回以上通っていた。が、入院後は2ヵ月に一度くらいの頻度になり、余り行かない間にスタッフがたくさん入れ替わり、最近では、店長(と虫けらが思っている)がいなくなっていた。病欠かな? 支店をオープンさせたのかな?などと思っていた。きのう店に入ると、キッチンの中にいたスタッフが会釈しながら「いらっしゃい」と言ってくれた(虫けらが入店すると、この人は必ず挨拶してくれる)。虫けらがカウンター席に座ると、最近姿を見なかった年配のスタッフが「あ、まいど!」と奥から声をかけてくれた。そのあと、イヤホンで音楽を聞きながらスマホの操作をしていたので、少し気づくのに遅れたが、店長が久々に虫けらの横に立って「いらっしゃい」と声をかけてくれた。虫けらも、突然の店長のご登場に驚き、「ご無沙汰してます」と返すと、なぜか「すみません」と言われて顔を見合わせたが、虫けらは言葉が次げなかった。何を謝ったのだろう。ただ、店長はやつれた様子がないので、病気ではなかったと思う。そのあと、ロースカツ定食と瓶ビールを楽しむ虫けらをスタッフがチラチラ見ているのがわかる。なぜに?しかも、こちらから言っていないのに、味噌汁が豚汁に変更されているというサービスも(確か、本来は+150円か200円だったと…。お椀が大きく、通常の味噌汁とは分量が違うのだが)。ロースカツ定食 890円 お安い!このサービスはこれまでも受けたことがあるので、虫けらのような常連(とまでは言えない頻度の訪問ではあるのだが)には、割とよくやるサービスなのかもしれない。今回ではないが、いつもよりちょっといい肉を使ってくれたとか、少し大きめのとんかつにしてくれたといったサービスもあった。ありがたい。が、今回は、何か様子が違った。ん? 虫けらの様子が違った?少し髪が薄くなったのに気づいた?病院帰りのままの服装なので、いつもよりおしゃれに見えた?外出時は、化粧下地からUVカットに気を使っているので、いつもより厚化粧に見えた?どんな理由かわからないが、虫けらが注目されているのは間違いなかった。その上、会計を済ませて帰るときに店長が見送りに出てくれたのには恐縮した。ひょっとして、この店の店員さんの間では、私は死んだことになっていた?なんて思いながら、保湿入浴剤*を購入するために、ジャパンに行くべく、店を後にした。*抗がん剤の副作用で、皮膚の乾燥(通常レベルではない)があり、これを防止するために必要なのだ。●虫けらがおかしいとんかつ屋→ジャパンと回ったのだが、いつもなら、とんかつ屋の定食とビールで腹パンになり、早く横になるべく、すぐさま家に戻るのだが、きのうはまだおなかに余裕があり、ジャパンで保湿入浴剤とともにおやつを買って帰宅した。ワインをタンブラーに注いで、パソコン前に座ったら、どうもまだ食べたい感じがして、Amazonで購入した干し芋を冷蔵庫から取り出して、ムシャムシャ食べ出した。4〜5枚食べてやめたのだが、まだ足りないと、「おさつどきっ」と(芋ばっかりじゃん)チョコレート、キャラメルを食べた。炭水化物ばっかりだが、こういうときは、血糖値が下がっているか、肝臓が欲しているかのどちらかだと思っている(とんかつ定食を食べた後なので、肝臓か…⤵️)。食べ終えて、ふと気になって体重を計った。(朝は48.5kg)なんと! 50.1kg!!!3年ほど見ていない数値だ。これまでも、夜ならこれくらいの体重になったことはあっただろう。しかし、朝しか計らないので、認知したことがない。夜中、ふと目覚めて、何か食べようかと思った刹那、体重が気になった。1階に降りて洗面所で計る。49.5kg。余り落ちていない。49kg台で定着してくれれば、気が楽になる。朝、通常通りに計る。48.5kg。元の木阿弥。夜中に1kg減るという経験は、最近した。基礎代謝が非常に上がっていたのも同じ。あ、怖い主治医に聞くのを忘れていた。何か、自分の体がよくわからなくなってきた。これが、病気というものなのか。それにしても、おかしなことばかりの一日だった。来週は、お気楽に過ごそう。ま、病気になってから、大概お気楽に過ごしているのだが。 諦 念
2024.10.26
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久々の更新。実は、謎のアクセス爆増があり、「なぜに???」と経過を見守っていた。なぜか2000年代の古い記事ばかりが閲覧され、しかも、同じ記事に複数のアクセスがあるという意味不明な現象を気味悪く思っていた。1週間でその動きが収まったので、とりあえず更新を、ということに。〜〜〜〜〜〜〜先週土曜日、このブログの縁で知り合った方(男性、少し年下。以降、「Sさん」と呼ぶ。)と京橋(大阪)の人気店に行くことに(その店のこともこのブログ経由で情報提供)。結構な雨が降っていたので、「大丈夫かな」と思っていたが、甘かった!店の前は長蛇の列。左右に分かれて列をつくっていて、ざっと数えたら、50人は下らない。原因はインバウンド。海外向けのガイドに載ってしまったのだろう。「待つの、いやや」とSさんが駄々をこねるので、仕方なく場末の居酒屋へ(まだ昼だったので、まともな居酒屋は開店前)。周辺には(京橋らしい)昼飲みできる場末感漂う居酒屋がたくさんある。13時を少し過ぎた時刻。1階席はまあまあ満席状態。2階に上がると、空き座席はあるが、どんどんお客で埋まって行く。串揚げがメインのようだが、海鮮も一品もあり、まさに場末の居酒屋。S「最近のブログ、怖い主治医の話ばっかりやね」たまにこのブログを読んでくれているようで、1/3は怖い主治医絡みのネタであることを指摘される。それをいいことに、怖い主治医について相談してみる。虫「診察室では、本当に怖いのよ」S「怖いって、どんな風に?」ここで、診察室の様子を虫けらが再現(「質問しても、まともに答えない」とか、「触診しても、それだけで終わってしまう」とか、「面白い単語を使う」とか……)。Sさん、即答する。S「それ、虫けらさんが怖いんやで」虫「なんで? 診察室だけなんよ。 病室で話した時は、普通のテンポで話せるし、 終始やさしい雰囲気やったし、 会話中言葉を飲み込むようなこともなかったのに」S「そうやろ? 診察室では、萎縮するんや」虫「萎縮?」S「虫けらさん、すごい質問してるんと違う? 医者も答えるのが難しい質問。 しかも、知識がないと言われへんようなこと言うやろ。 一言言うたら、百倍返しの人やからなぁ」そう、『一言言うたら、百倍返し』、以前Sさんに指摘された。虫「診察室では言葉を選んで、端的に話してるよ。 怖い主治医がそういうタイプの人やから」S「ほかの患者さんとは、普通に話してるんと違うの? その医者」……そういえば、診察室で三者面談のような形になった、抗がん剤治療室の看護師さんが言っていた。虫「○○さん(看護師さんの名前)のおかげで、 初めてあんなに話せました」看「そうですか? すごく和やかに会話なさっていたのに」虫「いつも緊張して汗だくですよ」看「えー、そんな風には見えなかった。先生も気さくに会話されてたし」虫「あんな先生を見たのは初めてです」看「意外ー。そうなんだー。 いつも先生は患者さんと結構お話しされてるのに」そうだった。看護師さんがそう言っていた。怖い主治医は、虫けら以外の患者とは、普通に会話しているんだと知って、ちょっとショックだったのだ。虫「医者が萎縮するって、そんないかつい? 私」S「普通の患者と違う何かがあるやろ」虫けら、考え込む。そういえば……病院の血液検査結果票が独特なのだ。これまで、自分がかかった病院でも、夫が世話になった病院でも、結果票は日本語で表記されていた(『AST、ALT』など、アルファベット表記が標準のものは別として、『血糖値』『クレアチニン』という風に誰でもわかるような表記方法)。ところが、かかっている病院は、すべて記号表記。中でも、病院独特と言っていい表記方法の項目もある。最初、『結果票、いただけますか?』と申し出て、怖い主治医がプリントアウトしてくれたものを自宅に持って帰った時は、片っ端から記号の意味を調べた。3つ、4つの病院、機関の出している情報を統合して初めて解読できたことを思い出した。その結果票を見ながら、虫「腎臓は問題ないですね」などと言うわけだから、「こ、こいつ、勉強しとるな」「侮れないな」などという感想を持つのは当たり前かもしれない(記号が血液の何を示すかだけではなく、どの臓器に関係し、数値の+−が表す意味を理解しなければ、『腎臓は問題ない』という結論は得られない)。また、抗がん剤やがんについてもよく調べているので、普通の患者さんが質問する、2段階、3段階上の専門的な質問をすることも事実だ。それが原因か。。と、Sさんに説明した。それと、以前登場した「がん医療」に関するパンフレットのコピーを全部書き直した話をした。S「え、それ、怖い主治医に渡したん?」虫「ちょっと失礼な物言いをしたから、誤解を解くため」S「虫けらさんのコピー見たら、怖気付くわ」虫「怖気付く? なんで?」S「その商売、何年やってたんよ。プロの仕事見たら、 素人はびっくりするよ。虫けらさんが只者やないことに 気づいて怖気付いたに違いない」えー、そんな効果期待してなかったのに。全ては虫けらの蒔いた種?自分が原因で起こった現象に悩んでた?どういうこと?で、どうしたらいいの?Sさんはそれ以上のアドバイスをくれなかった。もっと聞いたらよかった。ご主人が医師のK子さんの言葉といい、男性目線のSさんの言葉といい、虫けらが考えていたことと全く違う視点での感想だった。まったくもってごもっともな上に貴重なご意見。これを参考にして、解決策を探るとするならば(解決…何をどうしたら解決になるのか。。とりあえず、怖い主治医ともっとスムーズに会話できるようになることを解決、とする)、診察室以外の場所で会うことが必須である。診察室では、どうしても患者と主治医にならざるを得ない。「怖い」「怖気付く」「萎縮する」という状態を怖い主治医側に「解け」と言ったところで、どうにもならない。しかも、虫けらが怖い人種になってしまったことは、もうどうしようもない。が……、診察室以外の場所……、ない。しかも、治療のことを聞いたり、疑問を解決するのは、診察室以外にない。どうしようもないのか。!!!あった。再度入院することだ。病室での会話はごく普通だった。これまで、3度怖「この数値で、熱があったり、調子が悪かったりしたら、 入院してもらうところです」と言われた。入院と、通院の狭間で蠢いている虫けらなのだ。次の診察時は、絶対数値が悪いはず。これで、熱発でもしていたら、首尾よく入院、となる。……そんなタイミングよく体調が悪くなるわけがない。間の悪さ、タイミングの悪さにかけては自信がある。ま、そう言わず、入院の簡単な準備だけしておこう。普通に診察してもらうのに、パンツをたくさん持っていたらおかしいな。パジャマも変。お泊まりセットくらいにしておくか。化粧水とか、入浴セットはどうしよう。ティッシュも必要だし、タオルも……。入院も簡単ではない。 撃 沈
2024.10.21
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昨日の 怖い主治医の新戦略に虫けら、撃沈 のスピンオフ版。本編をかいつまんで主要部分を編集したり、本編に登場しなかった場面を列挙する。●怖い主治医の新戦略 怖「1回延期する?」 怖「無理して副作用で長いこと休むより、いま休んだ方がええわな」 (怖い解説。治療を休んだ方がいいという最悪のアクシデント例) 怖「好中球の数値、下り坂の途中やったらやめた方がいい。 上り坂の途中やったら、問題ない。 予測で悪いけど、上り坂の途中のような気がする」 (よい傾向を探して、やってもいい要素の解説) 怖「どうしますか?」 怖「やる前提で話を持っていってるようやけど、 よろしいか?」 虫「はい」 完璧な説得展開だ。 虫けらに延期するか? と問いながら、 →治療をやめることを推奨 →治療をやめる方がいい条件と、 やってもいい条件、自分の推察を披露 →再度、虫けらの意向を確認 →治療決定 治療を遂行して問題が起こっても、これは完璧に虫けらの責任。 これまでは、こんな慎重なやり方はしなかった。 怖い主治医の中に、虫けらへの心配と 責任回避の方策を万全にする理由があったのだろう。 これは……これも、虫けらの人間力低下に 由来するものかもしれない。 トホホ。●点状皮下出血 虫けらの下腿に皮下出血が発生した。 以前にも出現したことがあるが、2日ほどで消滅するので、 怖い主治医に診てもらう機会がなかった。 今回は、診察の前日に出現したので、ちょうどよかった。 怖い主治医は目視した後、虫けらの足首上を 親指を上にして掴み、親指を少し動かす形で触診した。 その後、怖い主治医は何も言わなかった。 そのときは、虫けらは質問しなかったのだが、 後に、虫けらがまた皮下出血の話を持ち出した。 虫「ヘパリンを塗って、マッサージしてるんですが」 怖「ヘパリンはいいけど、マッサージはせんといてください」 (放置するしかないような感じ。虫けらは、早く 点状のブツブツを消したいのだが…) 虫「お風呂はダメですか?」 怖「お風呂は大丈夫。揉みしだくようなことはしないでください」 (虫けら、盛大に吹き出す。「揉みしだくて…」とつぶきながら つぼってしまって、笑いが止まらない) 怖「何か、面白いこと言いましたか」 怖い主治医は至って平静な表情。 (でも、内心、あれ? あれ? だったかもしれない。 なぜ虫けらが笑ったのか……理由が理解できたのか、 できなかったのかはわからないが、すぐに話を変えた) 「揉みしだく」という言葉、意味合い的には 正式な日本語だが、余り使われているのを見ない。 (踏みしだく、噛みしだくという表現は 使われることがあるのだが……) 文字を操る仕事だったが、虫けら自身はこの単語を 仕事では使ったことがない。 脳裏をよぎるのは、「団鬼六」という巨匠の名前。 天満のエロ男爵は、「揉みたおすとも言う」と 解説をしてくれたが、いずれにしても、 女性の胸への動作を表すようだ。 怖い主治医はこの単語をどこで覚えたのだろうか。 謎を解明する日は来ないだろう。 吹き出したことは申し訳なかったので、 機会があったら詫びたいと思うが、そのチャンスは 絶対ないと思う。●頭髪いじり 前回、診察室で怖い主治医に対面したとき、 虫けらはおったまげた。 いつもはきれいに整えられた頭髪が ザンバラ髪になっていたからだ。 第3回目の地獄行き決定! 今回、診察の最後にふと怖い主治医の頭髪を見たら、 いつもの髪型に近い。 つまり、2週間で相当伸びる頭髪なのだ。 多分、1ヵ月に一度散髪に行くペースだが、 切った当初はああいうザンバラ髪なのだ。多分。 虫けらは、偶然にもいつもいい状態の 怖い主治医に会っていたということになる。 虫「先生、髪、伸びるの速いですね」 怖「芸能人やないので、2週間に一回散髪できないんで、 申し訳ありません」 なんで謝る? 虫けらは、これまでに3度、怖い主治医の頭髪をいじった。 最初は去年の夏頃。 虫「髪、伸びてますね」 怖「不評ですね。切ります」 次は、前回。 虫「先生、とても髪を短くされましたね」 怖「はい」 虫「さっぱりされた感じで…」 虫けらの中途半端な言いように何かを察知したのか、 怖「これまで長くて、鬱陶しかった」 虫「いえ、これまではカッコよくて、 いまは短くしてさっぱりなさったということで…」 そして、今回。 いずれも、返しがおかしい。 何かひねくれた感じがしないだろうか。 自虐的とも取れる。 こちらが褒めようとして言っているという前提は皆無。 こき下ろすことが前提になっている。 虫けらはそんな卑屈な人間ではない。 こき下ろすようなことをわざわざ人に言って、 相手に嫌な思いをさせるようなことはしたことがない。 怖い主治医には、虫けらはそんな人間だと 受け取られているということか。 それは、余りにもつらいではないか。 これは、うまく解明しなければ。 虫けらもそういう傾向(自虐オチ)があるので、 共通の「何か」が見つかれば、意外に簡単かもしれない。 ま、解明のチャンスを掴むのに、 時間がかかるとは思うが、 思いもよらぬところにチャンスが落ちているものだ。 解明したら、ここに記そう。
2024.10.12
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きょうは診察&治療日。抗がん剤治療4回目(予定)。老人ばかりが溢れる朝8時の採血場。30分以上待って採血を終え、外科外来へ。さらに30分以上待った後、怖い主治医のアナウンスに従って、診察室へ。きょうの虫けらの戦略は、「とにかく怖い主治医の言葉を聞く」「自分からは言葉を発しない」「怖い主治医の言葉に疑問を持ったら、 深く考えたのち、質問をする」だった。不要な意見を言ったり、質問したりして、怖い主治医の意識を撹乱するのを防いで、実のある診察時間にしたいと思ったのだ。そして、浅薄な人間性を少しでも封印し、思慮深い人間を装うために努力するのだ!診察室。怖「いかがですか?」出鼻をくじかれた。質問から始まるとは。まず、検査結果を評価されると思っていた。虫「いつもどおりです」沈黙。モニター画面に目をやるが、字が小さくて見えない。表示サイズを変えたのか?ふと机の上を見ると、血液検査の結果票が置かれている。(以前は毎回プリントアウトして置いておいてくれたのに、ここしばらくは、プリントアウトされておらず、モニター画面を見るようにしていた)結果票を手に取って、項目を目で追う。問題は、「白血球」と「好中球」だが、一目見て、相当低いことには気づいたが、治療を休むほどのことではないと思った。判断は、怖い主治医がしてくれるので、他の項目を見る。気になっていたのは、「血小板」と「尿素窒素」「クレアチニン」。尿素窒素とクレアチニンは基準値。腎臓はOK。肝臓関係も大丈夫。「血小板」……低い。虫「血小板が下がってる」独り言のように言葉をこぼしてしまった。怖「血小板は大丈夫。14あるからね」「L」がついているのだから、基準値より低いのだし、抗がん剤治療を始めてから最も低い数値だ。虫けらがなぜ「血小板」を気にしていたかというと、抗がん剤の副作用に「内出血」「皮下出血」など血小板が少ないことに起因する症状があるからで、今週、虫けらの足首からふくらはぎあたりに点状の内出血ができた。以前にもこういう症状があったのだが、2日ほどで引いてしまう(消滅する)ので、怖い主治医に見せるに至らなかった。このことは、診察前の問診票に書いていたので、気づいた怖い主治医が怖「皮下出血はどこ?」と。虫「下腿です」と言いつつ、スカートのスリットの間から左下腿を出す。怖い主治医が虫けらの足首上を親指を上にして掴む。何を診ている?親指に少し力を入れたり、上下させたりする。何を診ている?怖「右は?」虫「同じです」右下腿を見せる。こちらには触れなかった。怖「手は?」虫けら、シャツをまくり上げながら虫「ないです」怖「採血のあとは? 血が止まってる?」虫「はい。いつもどおりです」怖「そう」ちょっと不審な声色と表情。言葉はない。いつもこんな調子。なぜ、この症状が出たのか、どう対処したらいいのか、どうなれば治るのか、知りたいことは何一つ解決しない。ここでしつこく質問するのが虫けら。でも、きょうははしないことにした。(と言いつつ、後でもう一回この話題になり、質問し倒した。そこで面白い言葉が怖い主治医から出た)怖「さて、一回延期する?」え、虫けらが決めるの?怖「数値的にいったら、延期してもいい数値や」虫けらが見る限り、決行しても問題ないと思うが、怖い主治医としては、何か心配な部分があるのだろう。怖「いま無理して、副作用が出て、 長いこと休まなあかんということになるより 休んだ方がええわな」虫けら、返答せずに考える。怖「途中で検査してないから推測やけど、 数値が上がり調子でこの数値やったら問題ない。 多分、何日か前に最低になって、 いま、上がる途中やないかと思うねん。 推測でもの言うて悪いけど」虫「延期になったら楽ですが、 いつまでも前に進めないのが……」怖「これ(抗がん剤治療)は、 いつまでに何回やらなあかんというものじゃないし、 継続するのに意義があるから」虫けらは、検査を気にしていた。3ヵ月(治療6回)を目安に造影剤CT検査をする。その結果によっては、治療を終了することも考えているのだ。延命とはいえ、数ヶ月の効果しかない治療なのに、副作用に苦しむのはQOLを下げるもの以外の何物でもない。幸い、体感的な副作用は余りないが、体内では確実に反応していて、程度の差はあれ、全身の各機関に通常ではない反応が出ている。数ヶ月のために我慢するのが賢明なのか、それとも、治療をやめて、副作用のない短い日々を過ごすのが得策なのか、両者を天秤にかける作業を常にしている。故に、早く検査をしたいのだ。怖「どうしますか?」虫けら、この展開に戸惑う。「治療を受ける」と言えばいいのか、「延期する」と言えばいいのか。怖い主治医の心理状態を考える。。…わかるわけがない。虫けらを試しているとも思えない。今回は、虫けらが決めるしかないのだろう。? これは、怖い主治医の高等戦術か?K子さん(古い友人。ご主人が医者で、医者側から見た貴重な意見をいただける)が言っていた。K「患者さんは、自分が望んでなかった結果になったら、 医者のせいにしたがるから」と。虫けらはそんなことはない。怖い主治医の指示や指南であっても、それに同意したら、その全責任は虫けらにあると思っている。少しでも疑問があるなら、解決してから同意するし、そもそも嫌なら拒否する人間である。虫「これまでのように、2回やって1回延期、 が、いいペースだと思っています」怖い主治医、笑う。なぜ笑う!怖「やりますか? と言いながら、 やる前提で話を持っていってるような感じやけど。 よろしいか?」虫「はい」えらく慎重だが、結局虫けらの意見が通る格好になった。これは、予期しなかった展開だ。昨夜、相当戦略を練ったのだな?K子さんが言うように、シミュレーションしたのだろうか。…そんなことはしない人だ。虫けらの顔を見て、瞬時に思いついたのだろう。「こいつ、相変わらず元気そうだな」「まだ強い副作用が出てないのか」「意外にしぶといぞ」「治療するかしないかは、投げてやれ」てな具合か。というわけで、浅薄な人間性を是正する機会を得られないまま、いま、治療室のベッドの上でこれを書いている。次は2週間後。多分、治療は延期だろう。それをひっくり返すために、この2週間、大節制生活をしてみるか。いや、本末転倒だ。好きなように食べて、飲んで、遊んで、ストレスフリーな生活をする以外に、何があるというのか。残命1年を切っているのだ。楽しく過ごそう。と言いながら、診察の数日前になると「どうしよう」と悩むのだ。こんな優柔不断な虫けらは人生初めてのこと。原因は、怖い主治医にあることは明白なのだが、虫けらのこの状況を解明したり、説明したりする術がない。解明できたときは、言葉を尽くしてこのブログに書こう。ところで、今回の診察で、思わず笑う場面が幾つかあった。(前述の、点状皮下出血のくだりでも登場)虫けらの常識や人生観を逸脱するような意外なものなので、別記したいと思う。それにしても……、怖い主治医の話し方というか口調が、「私、先生の友達ですか?」と問いたくなるような気軽さ、遠慮のないニュアンスになってきた。言葉だけではなく、言葉の間に入る意味のない言葉が主治医と患者のそれではないような。。それも書いてみるか。点滴はあと1時間以上ある。下書きでもするとする。いや、YouTubeを視聴するか。治療の後は、おきまりの寿司&ビールコース。楽しみ。。
2024.10.11
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30年来の友人が店を訪ねてくれた。「友人」と言うには、少し遠い存在なのかもしれない。が、仕事ではあるが、一緒に海外ロケに行って食事や買い物を楽しんだり、プライベートでも数年に一度は食事に行ったり、メール交換したり、何より今年になって、3度会っている。先日は、彼女が趣味でやっているダンスの発表会(?)を観に行った。「友人」と呼んで問題ないだろう。彼女は短大を卒業してからずっと、フリーのアナウンサー、ナレーター、タレントとして活躍している。テレビやラジオで彼女の姿や声を観た、聴いたという人は多いと思うのだが、ここでは詳しくは語らないことにする。彼女をK子さんとする。病気のことを話す延長線上で、怖い主治医の画像を見せた(入院中に無理を言って撮影したツーショット。撮ってくれたのは怖い主治医だが)。地獄の前の生き地獄 ③ 〜怖い主治医〜K「ふーん」虫「これは笑顔だけど、診察室では無表情で怖いんです」K「わかるわぁ」…何か含みのある言葉。K子さんのご主人も医師。いまは、臨床から離れているみたいだし、不運なことに、虫けらと同じ病気で、抗がん剤治療中だとか。以前も発症したけれど、寛解して4年以上経ってからの再発。K「虫けらちゃんの話、よくわかるのよ。 主人の状態と重なるところがあるから」虫「そうだったんですか。でも、ご主人のがんは 抗がん剤がよく効くから」K「副作用が強くて。前回と違って、年をとったし」虫「そうですか。つらいですね」K「自分も医者だったから、主治医に余り無理を言えないみたいで」虫「そうか。でも、小さなことでも伝えないと。 副作用は怖いです」K「虫けらちゃんは、先生に、何でも言える?」虫「……主治医は、とても心配してくれるので、 遠慮してしまいます」K「わかるわー。先生の気持ち」え? 虫けらの気持ちじゃなく?さっきの「わかるわぁ」はここにつながるの?主治医と虫けらのツーショットを見て、そんなことまで察知してしまったのか、この人は。K「主人も、患者さんにどう伝えるか、よく悩んでいたわ。 ナーバスな患者さんだと、言葉の順番を間違えたら えらいことになるって、診察の前日の夜、 告知のシミュレーションをしたりしてたのよ」虫「私はナーバスじゃないし、主治医のひどい言葉にも 動じないですよ」K「虫けらちゃんは、何でも知ってるし、 すぐに言葉を返せる賢い患者さんだから、 先生も大変だと思うわよ」虫「主治医はクレバーだし、冷静沈着で 的確な物言いをしますけど、 虫けらの前で言いよどむとか、 表現を選択している感じは……」ないとは言えない。抗がん剤治療を開始するにあたっての解説や手術内容を説明するときは長い時間をかけて言葉を尽くしてくれたし、発する言葉を選んでいたのを覚えている。K「虫けらちゃんを前にするとき、すごい緊張してると思う。 中途半端なことを言ったら、虫けらちゃんに バカにされるかもしれないし、 言い負かされるかもしれないもの。 うちの主人も、賢い患者さんを相手にするのは とても苦労するって言ってたわよ」そ、そうなの?あの怖い主治医が、虫けらの前で緊張しているの?そうは見えないんだけど。虫「虫けらのことを異常に心配してくれるのは確かです。 この間も、抗がん剤の抜針を自分でする、しないで 一悶着ありましたし……(事と次第を説明)」人間力の低下が原因か ⤵️K「そうでしょう? 虫けらちゃんのことが 気になるのよ。 ほかの患者さんとは違う気持ちで接してるんじゃないかしら」違う気持ち……どんな気持ち?鬱陶しい、面倒臭い、ストレス……、そうか、ストレスだ!この一年余りで、怖い主治医に体調のことを4度聞いた。余りにも体調が悪そうだったからだ。いつも、「体調が悪い」と返された(最後は2週間前。返事すらしてくれなかった)。虫けら自体が体調を悪くする原因……ストレスだったのか!よくものうのうと「体調、お悪いんじゃないですか?」なんて聞けたものだ。多分、K子さんは、そういう意味で「虫けらちゃんのことが気になるのよ」と言ったわけではないと思う。しかし、昨年6月からの、怖い主治医と虫けらが対峙したシーンを思い返すと、怖い主治医が発する言葉の端々、虫けらに向ける視線、沈黙の時間、そのあとに出た言葉、虫けらが返した言葉……。。虫けらは、実に浅はかな人間であったと痛感した。これではいけない。虫けらの勝手な思いが強過ぎたのだろう。怖い主治医の虫けらに対する思いやその奥にある思いやりや心配などを推し量ることをしなかった。結果、主治医にとって、虫けらがストレスになってしまったのだろう。次回の診察はあさって。浅薄な人間性は、そうそう改まるものではないが、少し時間と心を使って、怖い主治医と対峙してみよう。……なんて言っているが、点滴中(診察の後。ベッドの上でPCをいじくる)にこのブログを更新して、泣き言、愚痴、後悔を書き連ねることになるのは予測に難くない。あーあ、死ぬまで治らんのだろうな、浅薄な人間性。。 撃 沈
2024.10.09
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次の外来診察で、怖い主治医に聞かねばならないことができた。(石破構文ではない)一昨年の夫の急逝前は、大体50kgあった体重が、その後46kgまで落ちた。1年かけて49kgくらいに戻して安定していたが、がんが発覚し、手術してから、また46kgまで落ちた。1年かけて49kgに何とか戻したが、抗がん剤治療を始めて46kg台を最低として、47〜48kg台をウロウロしていたが、49kgになることがなかった。抗がん剤の分量は、体重から割り出すので(全てではないが、副作用などが強ければ、体重を基準として分量を調整するようだ)、診察のたびに怖い主治医から体重を聞かれるが、怖「体重は?」虫「48.5kgです(前回は47.7kg)」怖「増えたね」こんな会話をするぐらい、体重の増減に対する見方が厳格なのだ。健康体なら、1kg未満の増減など、ほぼ気にしない。しかし、がんという病気は、「やせ」が絶対禁物なので、体重を減らさない努力を日夜繰り広げているのだ。47.7kgから48.5kgに増えたのは、3回目の治療が不可判定、1週間延期となったおかげで、副作用のない、のびのびとした日々を過ごせたことが理由だった。そして、抗がん剤治療に入ってから49kgに到達できなかったのは、ひどいゲリリンのせいだった。食べても、食べても、すぐにお出ましになるので(食べたものの姿がまだ存在する)、栄養を吸収する暇がなかったのだ。しかし、治療延長の1週間はゲリリンがなく、きちんと栄養吸収できたからにほかならない。次回の診察で、体重を聞かれたときに、減っていてはならぬ、と、(3度の食事の合間を埋めるのは間食)これまでに経験したことがないほどおやつを買い込んで、食べている(アーモンドなどナッツ類、干し芋、キャラメル、ドライフルーツ、味付けうずらたまご、たこせん等々)。が、今回も抗がん剤を抜いてから、体重が増えない。思いのほかゲリリンが軽かったので、これまでよりは減少幅は小さかったのだが、減ってから増えない。昨夜(正確にはきょう未明)、1時過ぎに目が覚めて、トイレに行ったついでに体重を計った。『49kg』!!先月半ばの入院時以来(7週間ぶり)の49kg台である。驚きながら眠った。朝6時、目が覚めて水(お茶)を飲むついでに体重計に乗った。『48kg』??寝ている間に1kg減る?スマホでデータを取得して分析、理由がわかった。未明の1時の「基礎代謝量」が、朝8時のそれの1.2倍弱くらいあるのだ。それでいいのか?就寝中に消化等の代謝が行われるのは「新陳代謝」の方で、今回の数値は基礎代謝である。寝ている間の方が穏やかになるものではないのか。まさか、がんは、就寝中に基礎代謝が上がるものなのか?これは、怖い主治医に聞かねばならない。そして、もしそうなら、これまで以上に食べる方法を考えねばならない。(石破構文ではない)これまで、体重を計るのは朝のみだったので、夜と朝の「差」など、気にかけたこともなかった。怖い主治医に聞かずとも、調べればわかることかもしれない。そうか。下調べした上で、怖い主治医に聞こう。(ちょっといやらしい?)もともと、筋肉質で基礎代謝量が多い方だった。そのせいもあって(と思い込んでいたのだが)、体内年齢は実年齢より15歳くらい若かった。しかし、抗がん剤治療が始まってからは、10〜12歳程度に落ちていた。(体内年齢を割り出す計算式がわからないので、基礎代謝量が関わりがあるとは言い切れないのだが)日中の基礎代謝量はそれほど変わっていないと思う。問題は夜だ。体重増加のヒントを得ることができれば、気持ちが楽になるかもしれない。ちょっと調べよう。 黙 考
2024.10.04
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8月半ばの入院時、3日続けて怖い主治医が虫けらの病室を訪ねてくれた。理由は、1日目→手術についての確認と、血液検査結果のチェック2日目→始まった抗がん剤治療の副作用チェック3日目→2回目の抗がん剤治療の日程変更の確認1日目については、地獄の前の生き地獄 ③ 〜怖い主治医で詳細を記述しているが、2日目は実は余り覚えていない。酒を飲んでいたわけでもないのに、何を話したか記憶がほとんどない。副作用のことを聞かれて、まだ発現していないことを告げると、怖い主治医が今後の注意点や早めに発現する副作用の説明を簡単にして、病室を出て行こうとした。その主治医に「え、先生、もう行かれるんですか?」と言って、虫けらが引き止めた記憶は残っている。そのあと、前日の手術室で起きたことを細かく話し、虫「あんな段取りの悪い人が、上手な手術をするわけない、という印象を持ちました」怖「あなたのおっしゃることは、100%同意します」(この後も同意の理由を丁寧に説明)虫けらのとてもきつい言葉に、怖い主治医が恐縮しながら返答してくれたのを覚えている。それと、病室を出るときに、怖「あしたも、明るい笑顔で会えるように」という、驚くようなやさしい言葉を残してくれ、表情もそれまで見たことがないような、穏やかな人格者のそれだったことは鮮明な記憶となっている。が、それ以外の記憶が全くない。時間にすると、20分ほど滞在してくれたと思う。なんて惜しいことをしたのかと思う。録音でもしておけばよかった。スマホ3台態勢で入院していたのに。で、3日目。消灯間際、多分2分前くらいに病室に飛び込んできた怖い主治医。診察室では全身真っ白の、格式ある出で立ちなのだが、そのときは、ボトムスはスエット、尻が隠れるくらいの白衣の下(中)は、手術着だった。遅くまで手術をしていたのかな、と思ったが、金曜日だったので、多分大きな手術はないはず(金曜日は外来診察日で、16:00近くまで外来にいる)で、若手のトレーニングに付き合ったか、怖い主治医の都合で手術室にいたか…、といまになって考えるが、そのときの虫けらには、そんな思考が働く余裕がなく、遅い時間の怖い主治医の来訪に驚くばかりだった。2度目の抗がん剤治療が目的の外来診察日を木曜日から翌週月曜日に変更することを怖い主治医が虫けらに告げ、虫けらもそれを了承してから、30分くらい病気に関すること、全く関係ないことを話した。怖い主治医が病室を出ていくとき、虫「お仕事は、終わりました?」怖「ん、まだ帰れないな」虫「お忙しいのに、足止めしてすみません。 できることがあったらお手伝いしますよ。 メールで送って指示してくださったら、 仕上げて送ります」怖い主治医、やさしい笑顔でこちらを見る。怖「とりあえず、あしたは出て来たくないから、 もう少し仕事やね」虫「無理なさいませんように」という会話をした。消灯後の怖い主治医翌日(土曜)の夜(その翌日《日曜》朝退院予定)、看護師から看「次回の外来診察の予約票です」と、書類を渡された。そのときは、何も考えずにファイルに予約票を挟んだ。外来診察の日の朝、最終確認のために予約票を取り出して気づいた。出力の日時が右下に印字されている。その日は、虫けらの病室を3度目に訪ねてくれた日、時間は、怖い主治医が虫けらの病室を出た10分後くらいだった。つまり、「まだ帰れない」理由の一つが虫けらの予約票をつくることだったわけだ。もちろん、他の仕事もあっただろう。しかし確実に、虫けらに日程変更の確認をし、その返事を得られてからしかつくれない予約票をつくるという仕事があった。逆に言えば、忙しい最中(さなか)、予約票をつくるための確認という用件だけで、わざわざ虫けらの病室を訪ねてくれたということになる。当然のこと、ではない。病棟の看護師を通してでも、確認することができる。もし虫けらの都合が悪いとしても、調整作業は看護師経由でできるのだ。わざわざ病室に来る必要はない。怖い主治医にしかわからない理由があったのかもしれない。じゃ、答え合わせにならないじゃないか!確かに。しかし、虫けらの解釈を勝手に言わせてもらえれば、細かなことに時間をかけ、さまざまな配慮を働かせて仕事を進めるのが怖い主治医のやり方のように思う。ところが、病室に来てくれたときの主治医の笑顔や話し方を思い浮かべると、そういう解釈が正しいように思うのだが、外来診察室での怖い主治医の話し方や声色を念頭に置くと、「怒ってる(?)」「面倒臭い(?)」「虫けらが嫌い(?)」などという負の感情がベースにあるという解釈になる。それほど、診察室での怖い主治医は怖いのだ。いまだに。先日も、虫けらが自己抜針(抗がん剤の点滴を患者自らが処理する方法)できるかどうかを心配して、治療室の看護師に電話確認して来た(電話は怖い主治医から確認依頼された看護師から)。治療室の担当看護師は看「愛されてますね」虫「えっ?」看「こんなに心配してもらって」と言っていたが、虫けらの脳裏には、診察室で次の診察日の変更が必要ないか、イライラしながら確認依頼している怖い主治医の顔が思い浮かんで、落ち込むしかなかった。『次の外来のとき、どう謝ろう…』 ←イマココ来週の外来日が憂鬱だ⤵️あ、違う。怖い主治医の思慮深さとやさしさと仕事の丁寧さの話だった。虫けらの浅薄な人間性のおかげで、後になって、いろいろなことが明白になる。まだある。また書くとする。 自 爆虫けら雑感:抗がん剤治療室に確認の電話が入ったのは、虫けらが抜針作業を終えた瞬間だった。再診受付機で来院処理をした後、外科外来を通してから治療室に上がった。全てスムーズに行ったので、抜針が終わるまでに要した時間は10分程度だった。そんな絶妙のタイミングで電話がかかってくる?怖い主治医は虫けらの抜針時間を知らない(2日前の最後の抗がん剤の点滴開始時間に依拠する)。2日前に治療室の看護師からの報告があったか、怖い主治医が虫けらの来院をチェックしていたと考えられる。いずれにしても、そこまで気にかけてくれる理由は?と考えざるを得ない。やはり、虫けらの人間力低下が怖い主治医を不安にさせている(イライラ、プンプンかも)のか。どう考えを巡らせても……。次回の外来(来週)が怖い。←イマココ
2024.10.02
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