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2024.06.26
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カテゴリ: I whisper
私の人生には常々「運命」という言葉が付きまとう。

生まれ、生い立ち、進学、就職、出会い……。

偶然のようで必然ではと思えることが幾つもある。


​●命​

亡くなった夫とは、仕事で28のときに知り合ったが、
夫の私に対する印象はすこぶる悪くて、
「つき合う」という関係にまで醸成させるのに
5年かかった。
夫からのアプローチだったが、元来私は男性とのつき合いが苦手で、
自分から好きになった人以外との「デート」(死語?)は
しない質(たち)だった。
私の理想とは程遠い、派手なタイプの男性だったのに、
すんなりスタートしたつき合いも、きっと運命なのだと思う。

少し前にも書いたが、私は占い師から「36歳で死ぬ」と言われていた。
つき合うに当たって、夫にそのことを言ったら、
「大丈夫。僕と出会ったから運命が変わったよ。
僕の面倒みなあかんから、長生きするよ」
と言われた。

結果、夫は私に20数年の命を与えてくれ、
平均寿命より20数年若く亡くなった。
私は36から20数年生きながらえ、
平均寿命より20数年若く死ぬことになった。
運命以外の何物でもないように思う。


​●仕事​

私をこの世に迎えてくれ、いつも優しく育み愛してくれた、
大好きな祖母が亡くなった年に私は独立して開業した。
まだ24歳だった。
祖母が見守り、支えてくれたのだと思う。
時代の荒波に抗えず(抗うこともしなかった)、
27年営んだ事業(広告会社)から、飲食店に大転換した。
そのときには、夫や夫の家族が支援してくれた。
もしこの店がなかったら、昨年の病気の後、
どんな生活をしていただろう。
営業時間や業務内容を大幅に変更、縮小はしているが、
継続して営業できているし、常連さんとの会話や
ふれ合いはいまの私の何よりの栄養になっている。

しかも、当時(11年前)にはまだ元気だった夫が
私よりも早く逝くであろうことはわかっていた。
自分勝手なわがままはできないとはいえ、
事業主という立場であったがゆえに
夫の調子が悪いときや病院への通院にはつき添えた。
折しも、コロナ禍で営業体制が不安定になっていたこともあり、
夫の人生の終焉には割と時間を共にできたのではないかと思う。

従業員を抱えていた広告会社だったら、
無理な話だった。
一人で営む飲食店だったからできたのだと思う。

広告会社から飲食店に切り替えたのは、
運命だったとしか言いようがない。


​●命日​

主人の父親は、大変私を可愛がってくれた。
私も、折々のプレゼントや年玉といった儀礼は欠かさなかった。
医師が「緩和ケア」という言葉を発した後も、
義父と一緒に新たな治療法を求めて
遠い病院に出向いたこともあった。
残念ながら、その甲斐なく義父が逝ったのは、
夫との初デートの記念日だった。
初デートから16年後。

そんなに早く義父を亡くすとは思っていなかったが、
夫との記念日に義父が逝ってしまったのは、
運命以外の何があるだろう。


​●怖い主治医​

怖い主治医との初対面は、緊急手術のために入院した日の夕方だった。
そのときは内科の主治医(女性)がいた。
「誰だ、この人」
というのが私の最初の意識。
しかし、怖い主治医の目を見たとき、
自分と同じ目の色……表現が難しいが、
感受性…、あるいは思考の方向が同じ人種なのではないかという
微妙だが一種の「安心感」を抱いたのを覚えている。

が、

虫「先生が執刀してくださるんですか?」
怖「別に僕が執刀せんでもいいんやけどね」

の会話で、瞬時に粉砕された。
どこに地雷があるのかわからない人だった。

しかし、この人も私の運命の輪の中にいる人なのではないかと思う。

どんなつながりで出現したのかは定かではないが、
きっと、前世でも何かの関わりを持っていたのではないかと。

もちろん、いい関わりではないように思う。

前世でも、大変いじめられたり蔑まれたりしたのかもしれない。

しかし、運命の輪の中にまた入ってきてしまった人だ。

逃れることはできないのかもしれない。

抗いはする。
最期まで、何とかできないかとアタフタする。
しかし結局、彼との関わりの中で私は死んでいくように思う。


運命とは、げに恐ろしいものだ。





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Last updated  2024.06.27 11:42:19
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