Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

2008.01.30
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ドイツのシモーネ・セガトリ&アネッテ・スドル組は去年の世界選手権で初めてファイナル入りを果たした素晴しいカップルです。
現在ドイツで2位のカップルですが、名前からも想像できる通り、シモーネはイタリア人、アネッテはドイツ人。ドイツ1位で世界2位のベネデット&クラウディアもイタリア人&ドイツ人のカップルなので、イタリアの男性陣は本当に強いですね!
そしてアネッテのラインは本当に美しく、こんなに背中がながーく見えるダンサーはなかなかいないと思います。ドレスもいつも趣向を凝らしていて素敵です。実はドイツダンス協会が一番推しているカップルはシモーネ&アネッテなのだとか。。。

実は私も世界2位のベネデット&クラウディアよりもシモーネ&アネッテの踊りの方が好きです。
こちら で世界選手権のときの二人の叙情的で優雅なスローの踊りがご覧いただけますが、シモーネ&アネッテは各種目の個性を本当に素晴しく表現できるカップルだと思います。音楽の解釈も好きです。(アネッテのドレスは白です。冒頭部分のみですぐ他のカップルに切り替わるのでちょっとしか見られないのですが。。。)
スローは「ダンスのロールスロイス」とも呼ばれ、ゆったりと流れるように踊るものなので、スピードのあるスピンをくるくる回り続けてはスローの特性が失われてしまうのです。

先日、「ただテンポにあわせて踊れば良い時代は終わった」と書きましたが、「曲を解釈すること」と「単に音をはずすこと」は本当に紙一重です。ビデオのサウンドを消して音なしでも音楽が見えてこなければ、それは単に音をはずしているだけ。。。ととらえるべきだと思います。
そういう意味で、シモーネ&アネッテの踊りは本当に音楽性があって素敵だと思います。

私が現世界チャンピオンのパオロ・ボスコ&シルビア・ピトン組が苦手な理由は、パオロに音楽性がまったくないからです。確かにタンゴやクイックはエネルギッシュでかっこいいですが、ワルツとスローは完全に音をはずしています。
世界選手権のファイナルでは、プランディ・サウンドから出ている大変難しい曲、「アヴェ・マリア」がかかりましたが、曲を完全に無視して踊っているのがはっきりとわかります。
こちらでワルツの映像 がご覧いただけます。(後半に映りますが、シルビアはグリーンのドレスを着ています)
シルビアは大変素晴しいパートナーで、大変なフォローをしていますが、良く見るとシルビアがボスコのリードに従って踊っていないことがわかってしまうのだそうです(先生談)。
ヨーロッパダンス界では、このようなボスコの踊りを批判する声が大変高いです。去年彼らは世界チャンピオンになりましたが、超絶技巧とスピードが要求されるアマチュアダンス界と違い、プロフェッショナルではベーシックの完璧さが要求されます。彼らがいずれプロフェッショナルに転向した場合、ファイナルに食い込むのはかなり難しいのではないかと思います。


↓アネッテ&シモーネです。アネッテのドレスは最新流行で素敵ですね。それにしても、彼らはいつもラテンダンサーなみに黒いです!(笑)








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Last updated  2008.01.30 05:31:31
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