Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

2008.03.28
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4日間にわたって開催された先週末のマンモス競技会では、私達の級の競技は土曜日の夜でした。
19時開始で決勝、表彰式が終わったのが夜中の12時半。それからIDSFオープンラテンの決勝を観戦していたので会場を出たのは午前2時前。外はすっかり氷点下で、車には雪が降り積もってフロントガラスは凍り付いていました。

次の日、自分たちの出番が終わってやっと精神的にも落ち着いた私達は、夜の部で開催されたIDSFシニアオープンスタンダードを観戦に行きました。35歳以上45歳未満の部で、落ち着いた大人の雰囲気で進められるレベルの高い競技です。猛進型、高慢型、肘鉄大好きな若いカップルがいないせいか、ぴりぴりとせずにとてもよい雰囲気の競技会なので、私はシニアオープンを見るのが大好きです。

自分達の踊りには思い切りスタミナ不足を指摘されましたが、シニアスタンダードのトップ選手たちのタフさにはとにかく頭が下がるばかりです。シニアスタンダードは大変な激戦区なので、IDSFオープンの場合は100組以上の参加があることもざらですが、シード権選手でも決勝までは5回戦踊ることになります。決勝ではへろへろになっていた私達とは違い、シニアトップは決勝まで元気で、最後のクイックまで元気よく飛び回っていました。
そして、長年の経験からくる豊かな音楽性や表現力、細かいところまで神経の行き届いたムーブメントは、若さあふれたエネルギッシュなIDSFオープンとはまったく別の大人の魅力を感じさせてくれます。

優勝したのは、世界選手権で7位だったヨルク&ウテ・ヒレンブラント組。リーダーのヨルクは燕尾服ではなくスモーキングを着用していてとてもおしゃれ。タンニングもばっちりで黒髪なので、最初は絶対イタリアのカップルだと思ったら地元だったのです。(笑)パートナーで奥様のウテはショートカットにした金髪がカッコよくて石びっしりの豪華ドレスが似合っていました。

2次予選のワルツのナチュラルターンを見ただけで、「今日は彼らが優勝に違いない!」と思わせるほどのカリスマ性のある素晴らしい踊りでした。ダイナミックで流れのある踊りで、ポーズの一つ一つが大変美しく、彼らがフロアに出てくると目が離せなくなります。

ヒレンブラント組以外にも、世界のトップで活躍する素晴らしいシニア選手達をたくさん見ることができて大変良い勉強になりました。私達もあと数年でシニアですが、シニアでトップレベルに近づくにはまだまだ努力が必要です…。

こちら で、2007年のジャーマンチャンピオンシップシニアスタンダードのクイックステップの映像がご覧いただけます。カメラが切り替わってわかりづらいのですが、パートナーがオレンジのドレスを着ていて、リーダーの背番号が6番なのがヒレンブラント組です。
ちなみに、パートナーが真っ白のドレスを着ているトップシニアカップル、トルステン・シュトラウス&サビーネ・ヤコブ組のクイックの素晴らしさにも定評があります。

ところで、S級戦やIDSFオープンでは、決勝のクイックが終わると必ず全員で観客に挨拶しますが、とても素敵な習慣だと思います!

↓シニアのトップ、ヨルク&ウテ・ヒレンブラント組





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Last updated  2008.03.28 08:19:10
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