Atelier Casablanca -ダンスドレスの部屋-

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2008.04.07
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ダンスの競技会では、ハイレベルになるほど政治力が強まりますが、特に東ヨーロッパで開催される場合に政治色の濃い結果が出ることが多いような気がします。

実際、東ヨーロッパ小国の世界選手権代表権をお金で買った選手の話も知っていますし、数年前にはずっと何年もチャンピオンだった10ダンスの選手が開催国(やはり東ヨーロッパ小国)の選手に負けて2位になったこともあります。モダンもラテンも実力ではかけ離れていたので、完全な政治的結果でした。エストニア代表としてこの選手権に出場していた私の当時の先生によると、この2位になった選手は受け取ったトロフィーを捨てたとか・・・。

この週末にモスクワでスタンダードのヨーロッパ選手権が行なわれました。

結果は次の通りです。
1位 パオロ・ボスコ&シルビア・ピットン(イタリア、3番)
2位 マラト・ギマエフ&アリーナ・バスューク(ロシア、17番)
3位 アンドレア・ジジアレリ&サラ・アンドラッキオ(イタリア、16番)
4位 イヴァン・ノヴィコフ&マルガリータ・クリメンコ(ロシア、36番)
5位 シモーネ・セガトリ&アネッテ・スドル(ドイツ、47番)
6位 ヴィクトル・キシュカ&マルゴジャータ・ガリッカ(ポーランド、22番)

準決勝でなぜか敗退したカップル
Donatas Vezelis / Lina Chatkeviciute (リトアニア)
Emanuel Valeri / Tania Kehlet (デンマーク)
Luca Bussoletti / Tjasa Vulic (イタリア)

2位のギマエフ組、4位のノヴィコフ組はいずれもロシア代表ですが、強い政治力が感じられます。実力的には明らかにジジアレリ組やセガトリ組が勝っています。

ドイツ国内では次のような批評が発表されました。
「ロシア、モスクワで開催されたヨーロッパ選手権はダンススポーツに汚点を残すことになった。実際に競技を観戦したドイツダンス協会の代表によれば、正当な結果は優勝のボスコ&ピットン組のみであった。2番手のロシア代表、ノヴィコフ組は決勝に入る資格など全くない踊りだった。また、ジジアレリ組が3位でギマエフ組が2位という結果も、ドイツ代表団には全く理解の出来ない結果だった。」

おそらく裏で大きなお金か政治力が働いたのだと思います。ロシアのイタリアつぶしでしょうか・・・。(ドイツ代表のシモーネ・セガトリはイタリア人です)

このような結果が起こるのは大変に残念なことだと思いますが、フィギュアスケートのように明確な審査システムを作ることが不可能なダンススポーツでは、こういった結果が出ることを防ぐのは難しいのかもしれません。
政治により実力に見合わない結果が出て悲しい思いをするダンサーたちはどの国にもどのランクにもいると思います。
ただ言えることは、「気にしない、次の競技会がまたある。ここでやめてしまったらそれこそ負けなんだ」ということです。

↓ファイナルの結果詳細です。ジャッジA-Dが西ヨーロッパ系、E以降に東ヨーロッパ系が固まっています。ジジアレリ組(16番)に対する5位や6位は明らかな悪意を感じます。





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Last updated  2008.04.07 05:50:54
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