明 天 更 好

明 天 更 好

その3 「不育症」



排卵誘発剤を処方され、2~3ヶ月様子を見ただけで、
「AIH(配偶者間人工授精)するか。」
といわれ戸惑ってしまいました。

この程度の治療ともいえない治療で踏み切ってしまうのか?

主人に相談すると、やはり
「そこまでひどい状態なんか?そうじゃないのならもう少し自然の状態でできるまで待ってみよう。」
といわれ、そこの産婦人科での治療はお休みすることにしました。

ある日、不妊系雑誌を見ていると、「不育症」という言葉が目に飛び込んできました。

「流産を2~3回以上繰り返す状態を不育症」というらしい。
まさに私の状態そのまま。納得することができました。

記事を見ていると、たまたま近くの総合病院にその「不育症」治療をやっている病院があるとのこと。
運のいいことにその総合病院に勤めている知り合いがいました。

意を決してその人に相談。

するとその人の妹さんも同じ「不育症」の疑いがあり、その病院で治療したこと、今は子どもさんに恵まれているとのこと、などを話してくださいました。

「その先生、ぜひ紹介して欲しいんだけど」
「ああ、彼(その担当医)、異動したんよ。」

ええっ!万事休す!

「でも、大学病院に帰っただけだから。一緒に飲みに行ったりするし、今度紹介したげるわ。」

「地獄に仏」とはこのことか、と思いました。

そしてしばらくして「彼(担当医)に言っといたし。彼の初診日は火曜日って決まってるから必ず火曜日に行ってや。」

そして、火曜日に休日をあわせてその先生のいる大学病院に行ったのでした。


       つづく


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