ウエスティ Benの部屋

ウエスティ Benの部屋

12月28日(水)



ナイル川沿いの民家

ナイル川沿いの民家。屋根が無い。
雨がほとんど降らないからいいのだそうだ。


予定では、9時半頃には水門を通り、10時過ぎにはエドフに向けて出航し、午後からエドフを観光するはずだった。
しかし水門が予想以上に込み合って10時過ぎてもまったく動く気配がない。
朝食を済ませてサンデッキに上がると、すぐ脇の工事中の第2水門の上を旅行者と思しき団体が同じ箱を各々抱えてぞろぞろ通り過ぎていく。
クルーザーが動かないから、歩いて観光しているのかな、それにしても工事中の水門の上なんて何か観る物があるのかな、と不審に思っていた。
すると、ガイドの人から予定変更の知らせが入った。

このまま水門の開くのを待っていてもラチがあかないので、11時頃にバスでエドフに向けて出発し、観光をする事になった。
観光している間にクルーザーは水門を通り抜けているはずだ。
なるほど、先ほどサンデッキで見かけた観光客の団体も急遽陸路移動へ切り替えた人たちだったのだ。抱えていた箱はランチボックスだ。

ルクソール市及びアスワン市から郊外または他県へ陸上移動する際は、警備車両をつけ、コンボイ(車隊)を組んで移動することが推奨されている(外務省 海外安全HPなど)。
私達もコンボイ移動したのだが、エスナからエドフまで50km程度を南下する間に2箇所ほど検問所があり、そこで警備隊が交替する。
ただ、警備隊が出払っていたため、帰ってくるまでいつ迄とも知れず待つ事になった。
その間、バナナやサトウキビを載せた車両、地元の人の車など通常の車は難なく行き交う。バスの運転手は通りかかったロバの馬車の少年からサトウキビを分けてもらってかじっている。
まさに 「エジプトの待ち時間」 である。

やっとエドフの街に着き、ホルス神殿へ。

ホルス神殿

ホルス神殿は数ある遺跡の中でも、神殿としての本来の姿のままで残った最も保存状態が良いものとして知られている。
日干し煉瓦の外壁まで残っている。

ここにはホルス神が祭られている。

Key of life

ホルス神から「命の鍵(key of life)」を受け取る王のレリーフ。

壁面や列柱にはレリーフが施され、ホルス神が父オシリスの仇を母イシスとともに叔父のセトゥ神に討つ場面が順を追って描かれている。
圧巻である。

3時ごろまで見学し、またコンボイを連ねてエスナに停泊中のクルーザーに戻った。
クルーザーはコム・オンボに向けて出航。

遅い昼食(バスの中でもランチボックスで軽食はあった)とアフタヌーン・ティーの後はお待ちかねのガラベーヤ・パーティー。
ガラベーヤとはエジプトの民族衣装で刺繍やビーズなどで装飾されたストンとした長い服の事。
それにスカーフなどを頭に巻いて用意万端。
ゲームやダンスなど楽しいパーティーで夜が更けて行った。

ガラベーヤ・パーティー

踊り疲れて暑くなって少し頭を冷やそうとサンデッキに出ると、降るような星空が広がっていた。
カシオペア座、北極星、天の川までがはっきりと見え、とても美しかった。


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