漏斗胸(ろうときょう)




次男坊は、生まれつき漏斗胸だった。
漏斗胸とは・・・
  胸骨が文字通り、漏斗状に反り返っている状態
  胸部の厚さが、腹部の3分の1ほどしかない。
  重度の場合は、心臓などに奇形が認められることもあるらしい。
  治療は、外科的にのみ効果あり。
  骨がまだ柔らかい5~6歳が外科的手術の最適期。
     (開胸手術は上に当てはまらず)

生まれつきなんとなく、胸が凹んでいるな・・とは思っていたが、
漏斗胸と言う知識がなかったため、そのままにしていた。
たまたま、次男坊5歳のとき、読売新聞の家庭欄で、
漏斗胸の特集記事が載っていた。
すぐに、その記事を書いた警察病院形成外科(飯田橋)の医師に連絡をとったところ、「診察してみましょう」と言うことで、すぐ予約を入れた。

それまでの、漏斗胸の手術方法は、胸部の骨全部をそっくり取り出し、
ひっくり返して入れると言う、とても大変な手術だったらしい。
傷口もとても大きくなるし、
入院日数も長くなる。

しかし、警察病院で行われている手術は、
胸の両脇に2センチくらいの穴をあけ、
そこから細長いチタンの棒を入れ、
凹んだ部分を下から押し上げるという方法だった。
この方法は、当時日本では警察病院でしか行われておらず、
次男坊が入院したとき、同室には青森から来た子と、中国から来た子がいた。
2年間入れっ放しにしておき、矯正させると言う治療だ。

今年でちょうど2年経つ。
6月2日に入院して、3日に取り出す手術を行う。

2年前の時より、本人も負担は軽いだろう。
2年前の術後は、痛みとの戦いだったから。
今回は、抜くだけだから痛みの度合いも違うだろう。
でも、やっぱり
全身麻酔は怖い・・
前の手術のとき、本人は喘息なんて患っていなかったのに、
「ほんの少し、喘息っぽい呼吸があります」と言われた。
そして、手術中、麻酔を入れたところ、一時的に肺が縮んで呼吸困難になったと
あとで聞かされた。

普段はまったく喘息どころかアレルギーとも無縁なのに
術前の検査でそれが認められ、あらかじめ予測できた事態だったらしく、
大事にはならぬよう、対処してくれたらしい。

今回の手術も
無事終わりますように・・・・





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