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2012/08/24

ドラマ「黒の女教師」第６話　あらすじ感想「親子の愛!?暴力・音大女教授に愚か者」

(4)

テーマ：どんなテレビを見ました？(79862)

カテゴリ：ＴＶドラマ感想

夢の代弁者---------！！

今回は音楽の道を目指すふたりの少女と、母親であり、師匠でもある大学講師のかなえのお話。

早くに母を亡くし、親友だったかなえに母親代わりに育ててもらった恭子。

彼女は3年になり、進路でこのまま音楽の道へ進むべきか、凡人でも安定した収入が得られる道を歩むか迷っていた。

かなえには愛という娘がおり、恭子は常に2位で、愛に勝てたことがなかったのだ。

「前が見えないからって、怖がって立ち止まってはダメ」

そう言って、手を握ってくれた優しい母はもういない。

そんな恭子が最後のけじめにしたいと、「トワイライトゾーン」という曲をコンクールに応募していたのだ！！

それに焦るかなえ。

金賞をとれば海外留学が決まる。

「人生上がるか下がるか、試してみないと分からない」

恭子は以前油絵をやっていた藤井の事を知っていたようで。

もうやらないのかと言われて、苦い顔をする藤井。

･･･藤井もまた何か挫折があったんだろうな。
芸術って難しいよなぁ。

だがある日、「トワイライトゾーン」が、音楽室から聞こえてきたのだ！！

弾いていたのは--------愛。

「盗作、したのね」

疑う恭子に、そんな曲いらないとはき捨てる愛。

本当は自分に勝てないからそんな言いがかりをつけているのではないのかと。

恭子は思わず叫ぶ。

「消えてよ！！私の前からいなくなってよ！！」

だが翌日･･･朝早くかなえから電話が入る。

なんと愛がいなくなったというのだ！！

まさか自分が消えてなど言ったから？

悩む恭子に、なんとコンクールで金賞を取ったとの知らせが入ったのだ！！

こんなタイミングで！？

だが、これで音楽家としての道は開けた。

それでも愛の事が心配で連絡を取ろうとする恭子。
だが、依然連絡が取れない。

意味深な笑みを浮かべる高倉は、何か愛に関する事情を知っているのかもしれない。

そして、流石に5日も連絡が取れないことを心配してかなえは学校まで来るものの･･･何故か警察への捜査は渋るのだ。

だが、そんな中、アジア作曲コンクールで金賞を取ったという愛。

その授賞式があるので、それには必ず戻ってくると、まるで自分に言い聞かせるように言うかなえ。

自分たち親子の夢だった大きなコンクールでの金賞受賞。

そんな時、ついに自分を責めるあまり妄想を見てしまう恭子。

愛を追い出したのは恭子なのだと責められ、「かごめかごめ」で、後ろに立っていたのは------高倉。

「本当に消えるべきは･･･あなた」

悪夢に飛び起きる恭子。

思わず藤井の元へ訪ねる恭子。

藤井は恭子言う。

「あなたは自分の道を突き進めばいい。

とかなんとか言って欲しい？

人の目を騙すのは簡単。
でも、自分を騙すのは難しい。

結局あなたの心は何を求めているの？」

「苦しいんです」

助けるための報酬は1回分のレッスン費だと持ちかける藤井。

お金を取るのかと、呆れる恭子はもういいと教室を出て行くのだった･･･。

そして、自らかなえの元へ行き、愛に酷いことを言ったと告白。

すると-------。

ずっと愛がねたましかったという気持ちは分かると言ったかなえ。

どうやら恭子の母親にはかなえは一度も勝てなかったよう。

だから今度は娘にって話なのか。

しかも愛が取ったというアジア国際コンクールに出した曲は･･･「トワイライトゾーン」だというのだ！！

盗作したのは、かなえ！！

そしてその曲を、娘の書いたものだとして先に応募してしまったのだ！！

だから恭子の受賞した金賞は取り消される。
先に公表したもの勝ち。

それに1度大きな賞を受賞しても、どうせすぐに才能がないから潰れると言い出したのだ！！

訴えてもかなえの立場の方が有利。
誰も恭子の話など聞いてくれないに違いない。

恩師にまで裏切られ、絶望する恭子。

彼女はついに藤井のいる美術準備室へ。

「私、音楽をなくしたくないんです」

始まる課外授業。

そして、アジア作曲コンクール授賞式が始まる。

だがその壇上に、愛の姿はなかったのだ！！

驚くかなえに、スタッフが、愛が受賞を辞退してきたと告げてきたのだ！！

更に伝言で、お母さんの夢の場所でピアノを弾くから来て欲しいと聞かされる。

それは、かなえがずっと目指していた銀座の「リリーホール」

そこでピアノを弾いていた愛を見て、ほっとしたかなえ。

だが、それは恭子だったのだ！！

舞台に現れた高倉。

愛はどこかと詰め寄るかなえに、自分の子供を奪われたらどう思うかと問う高倉。

曲は自分の子供も同然。

子供を永遠に奪う、その気持ちを味わってもらうと言い出す高倉。

泣きながらピアノを弾き続ける恭子。

母の面影が蘇る。
大切な、大切な曲。

そこへようやく姿を現した愛。

教師が生徒を誘拐してただで済むと思っているのかと叫ぶかなえ。

だが･･･。

「この人は、もう私の母親ではありません」

そういったのは、愛！！

どうやら恭子より先に愛が3人に課外授業の依頼をしていたのだ！！

彼女はずっとかなえの作った曲を、身代わりにしてコンクールに応募していたよう。
でも、まさか恭子の曲にまで手をつけるとは。

自分にはもう音楽を続ける資格がない。
音楽を捨てる。

だが、捨てるのは、音楽だけではない。

「お母さんを捨てたいんです」

そう言って、今までのコンクールで稼いだ30万を渡した愛。

「さよなら、お母さん」

かなえは何を言っているのかと、愛に迫るも･･･。

では何故警察に愛がいなくなったことを通報しなかったのか？

それは自分が不利になるから。

突然服を脱ぎ始めた愛。

彼女の背中には-------- 酷い折檻の痕が！！

こんな厳しいレッスンをしていたと知られたら、何を言われるか分からない。

だがそれでも自分は音楽のためにやったことだと、愛には自分がいなければダメなのだと、無理やり彼女を連れて行こうとするかなえ。

激しく抵抗する愛に「私はあんたのために夢を諦めたのよ」と突き飛ばすかなえ。

愛を庇った恭子には「どきなさいよ、凡人！！」と酷い言葉を投げかける。

「愚か者！！」

ついに高倉の足蹴りが決まる。

「才能が足りなかったのは、あなた。

夢に見切りをつけたのも、あなた。

自分の問題を、他人にすりかえてんじゃないわよ！！

夢を叶えたいなら、最後まで貫けって、学校で先生に教わらなかった？」

母の身代わりでいる事がいやになった愛は、別れた父と新しい生活をはじめたよう。

最後に恭子に今までゴメンねと言って去って行く愛。

追いすがろうとしていたかなえは、野口によって連行されていってしまうのだった・

「ライバルが去って満足？
他人が気になるようなら、さっさと夢を捨てることね」

そういわれて、恭子はありがとうございましたと頭を下げる。

これからが勝負なのだ。
恭子は。

そして･･･元は名が通っていたという油絵を、一度はやめた藤井。

だがその筆を再び取ったよう。

彼女も再び歩き出す道を選んだか。

親の過剰な期待も、子供には重荷になるだけの場合もあるわよなぁ。

あなたのためを思ってとか言われたら、愛情か、自己投影か、判断は難しいところ。

まぁ、今回は杉田さんだって時点で（←失礼）悪い母親なのは確定事項って感じでしたが。

ただ、愛の気持ちがもう少し見えやすかったらなぁと思ったわ。

恭子とのやりとりを見てても、あんまり母親の言いなりって感じで、自分の意思が見えにくかった。
だから虐待にしても、なんだか後出し的な理由に見えてしまったんだよね。

他人との比較は気にするなと言われても、身近なライバルがいたからこそ、続けられた事もあったろう。

ここから独り立ちして行く恭子にとって、本当の試練はこれからなのだろう。

さて、次回は高倉の過去に関係するあの生徒の話が少し進みそうな感じですね。

恐喝話とか、また問題も発生するようで。

次回は誰が愚か者なんだか。

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