世界で一番愛する人と国際結婚

~ Epilogue ~



最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。


こんな長文、自己満で誰も読んでくれないかも、と思ったのに、
皆さんが楽しみにしてくださったり、励ましのメールを
いただいたりして、とても嬉しかったです。


ですので、フリーページに残すことにしました。


もちろん、ノアールのような人は特殊ですが、フランス人男性は、
恋愛に対して情熱的、感情をあらわにする人が多いと思いました。


パリにいた頃、バスの中で、床に荷物を散乱させ、
声をあげて泣いている大の男を見たことがあります。
失恋したのでしょうか。


その後、知り合いのフランス人男性に、ノアールのことを
聞いてもらったことがあります。


「ああ、僕も若い頃は、彼のようになってしまったことがあったよ。
でも今は女の子のほうに、そうなられて困っている。」


と笑いました。



そういえば、私も若いころ、自分よがりの恋をしたことがあります。

それこそ、死んでしまいたい思いもしたことがあります。

私はこんなに愛しているのに、深く人を愛せない彼のほうに
問題があるのでは、と思ったこともあります。



でも、相手を思う気持ちがセーブできずに、自分だけが
愛し過ぎることは、時には暴力にもなりうること。


恋愛はつくづくバランスだと思います。


どちらかの気持ちが重過ぎても、軽すぎてもうまくいかない。


そうそう、それに関連することが、こちらの日記なのですが。


愛し過ぎる女性達


相手とペースを合わせながら、二人で一緒に恋愛を盛り上げて
いくためには、いわゆる駆け引きと言われてしまうような言動も、
恋愛のコミュニケーションの一つとして、必要不可欠だと思うのです。



ノアールは、恋愛コミュニケーション能力のとても低い男性でしたが、
彼が以前お付き合いしていた女性は、彼以上に嫉妬深く、恋愛が全ての
女性だったそうです。だからこそ、2年間も同棲が続いたのでしょうね。



あれ以来、彼も成長したと思うし、そう願いたいです。


そして、気づかないうちに彼は、私にも大きな影響を与えて

しまっていたのです。


フランス留学前に、あれほど私を苦しめた日本人の元彼のことなど、
もうアリのような存在になっていました。



日本に帰国後、日本人の彼は私に連絡を取ってきましたが、
私は彼のところに戻る気は一切ありませんでした。



私は、その後、時々ノアールのことを思い出すことがありました。



朝のキスで起されると、いつも朝食が出来上がっていたこと。


私の洗濯もやってくれ、きれいにアイロンがかかっていたこと。


徹底したレディファーストだったこと。


シェリー(フランス語のダーリンの意味)、ダーリン、ハニー、
レーヌ(王妃の意味)と私を呼び、私を褒めちぎり、
お姫様のように扱われたこと。


赤いバラの花束をさりげなく渡してくれたこと。



もちろん、日本人男性にもそういう人はいるのでしょうけれど、


私があの後、結婚するなら欧米人と考えるようになってしまったのは、


彼のそういった女性への接し方が、忘れられなかったのも


理由の一つだと思います。




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