コスモス娘のメモ帳

コスモス娘のメモ帳

姉の危機??


姉が高校3年生の夏休み前。
なんだか親が慌てていた。
どうやら姉の成績が芳しくなかったらしい。
特に数学がかなり困った状況になっていたようだ。
文系ではあったが、大学入試には数学もある。
そこで数学をどうにかしなくてはならないと、
姉は生まれて初めての塾に通うことになる。

数学以外の教科の成績がどうだったのか知らない。
私は姉の成績表なんて一度も見たことがないから、
数学が出来ないと言ってもどの程度出来ないのかも知らない。
英語は高1位で英検1級に合格していた。
高3か大学1年の時は国連英検の一番難しいのに受かったらしい。
国連英検ってなんぞや??
まあ、難しいんだろう。
だから、姉の英語力には問題は無かったと思われる。

それ以外はよく分からない。
社会は世界史と地理を勉強していた気がする。
文系だったから理科の勉強はあまりしていなかったが、
相変わらず部屋で実験をして遊んでいた。
そういえば、理科の選択は生物だった。
なんで化学じゃないんだ?よくわからん。
多分姉のことだから周りに勧められるまま生物を選んだのだろう。
文系の理科を生物にするのはセオリーだ。

姉は数学の成績が芳しくないのはあまり気にしなかった感じだ。
「出来ない」なんて自分でも分かっていただろう。
でも、先生や親に指摘をされるまで、
「出来ないとマズイ」とは思わなかったようだ。
いや、指摘されてからも思っていたかどうか分からない。
姉にとって成績はあまり気にならないものだったのかも知れない。
彼女はとにかく自分の好きなこと・興味があることに埋没していた。
この頃姉と一ヶ月以上口を利かないなんて普通だった。
一週間くらい顔を合わせなかったこともあるだろう。
同じ屋根の下で寝起きしていたんだけど。

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