BLUE ODYSSEY

BLUE ODYSSEY

『アリスの大豪邸』第2部 ACT.110


ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.110


ニセアリス「けけけけけ!」

アリス「ニセアリスさん!”イヤガラセ”はやめてください。
そのマンガをミルキーさんに貸してあげてください。」

ニセアリス「ヤダ!」

アリス「そうですか。
それなら………、
明日のお食事はご自分の分はご自分で用意してくださいな。」

ニセアリス「それぐらい”激安スーパー”ですぐ買える。」

ニセアリスが言うことを聞きそうにないのでアリスは、

アリス「さあミルキーさん、もうマンガを読むのは止めて寝ましょうか?」

と言いました。それにしぶしぶミルキーは同意しました。
そしてアリスにすすめられるまま横になりました。
でも眠れません。

ニセアリス「……………………。」

相手をしてもらえないのでニセアリスは不満です。
そこでマンガを読み始めました。声に出してマンガを読み上げます。

ニセアリス「けけけ!




そうか!!主人公は海に飛び込んで………、




おいおいおい! (泣きマネ)




なんて悲しい結末に!」






ミルキーはムクリと起きました。

ミルキー「……………………。」

ニセアリス「そうか!!こういう結末に!

そしてなんと………!!!

そうか!そうか!」

ミルキーは横になっているアリスの身体を揺さぶりました。

ユサユサユサ……、

ミルキー「アリスタ~~~~ン!」

でももうアリスは眠いです。

アリス「ミルキーさん、気にせずに眠りましょう!」

ミルキー「でも…、アリスタン!」

アリス「相手にしてはいけません。相手にするからよけいあんな事をするんです。」

ニセアリス「むかあ!」

ニセアリスはまたマンガを読み始めました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.111


ニセアリス「うおおおおお!そうか!!

なんておろかな!!

でも……、

そうか!

おもしろい!!

おお、こうなってくるのか!!」

ミルキー「アリスタ~~~~~~~ン!!」

アリス「ミルキーさん、気にせずに眠りましょう!」

ミルキー「そんなアリスタン 、眠れないよお~~!」

アリス「イジワルをする人なんてほっておきましょう。その内飽きてきますから。」

そう言われたのでミルキーはがんばって眠ろうとしました。
しかしニセアリスはアリスの言葉でまた……、




ニセアリス「ああ、主人公は!!!

主人公はああああ~~~~!!!

ああ、なんて事だ!

主人公が!!まさかそんな!

主人公がああああああああ!!!」





ミルキー「アリスタ~~~~~~ン!」





ですがアリスは眠いのでウトウトしてしまいました。
どうせニセアリスのこれは毎度のことなのです。
いちいち相手をしていられませんでした。











こうして朝が来ました。
アリスはいつの間にか眠ってしまっていました。

アリス「……………………。」

見てみますとミルキーは寝ていました。
かわいそうに枕を涙で濡らしていました。
一方ニセアリスは…………、






ニセアリス「 ぐおおおおおおおおおおおおおおお!!!!






ぐああああああああああああああああああああああああああ!!!






ニセアリスは大イビキをかいて寝ていました。

ウサギさんが起きました。

ウサギ「やれやれ、どうしましょう?また一人昼と夜を取り違えた人が出てしまいました。」





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.112


ニセアリスはグースカ寝ています。
カーペットの上に”大の字”状態です。
アリスはニセアリスを起こそうとしました。

アリス「ニセアリスさん、起きてください!
さあ、朝ですよ!ここから出ます!起きてください!」

でもニセアリスは起きません。

アリス「……………………。」

そこでニセアリスの身体をユサユサと揺さぶりました。




ユサユサユサ………、




でもニセアリスは起きて来ません。

アリス「ニセアリスさん、起きてください!
インターネットカフェから出ないとよけいなお金がかかってきます!さあ出ますよ!起きてください!」






ユサユサユサ………、





でもニセアリスは起きません。

ウサギ「はあ~~~~~。
どうしましょう?
宅配業者に頼んで”荷物”として運んでもらいましょうか?」

アリス「困りましたねえ……結局昨日の夜ニセアリスさんは起きていたんですね?」

ウサギ「とにかくインターネットカフェを出ましょう!お金がかかってしまいます!」

アリス「そうですね!」

それでニセアリスを運び出す事にしました。
時間がないので今日は無料のモーニングは食べられません。

モグモグはいつも背中に荷物を乗せて運びます。そこでモグモグの背中にニセアリスを乗せました。
なんだかニセアリスの身体がすごく重く感じられました。
アリス、ウサギさん、由美が力を合わせてなんとかモグモグの背中に乗せました。
その後はモグモグは力がありますので運び始めました。
そしてお店の出口へ。
カウンターのお姉さんが大きなヒヨコの上に大の字になっているニセアリスの姿を見て驚いていましたが……。
とにかくみんなは時間までにインターネットカフェから出ることができました。

ウサギ「なんとかインターネットカフェから出られました。
今日も[ナイトパック]の料金でいけました。」

アリス「良かったですね。」

ウサギ「ですが、問題があります。
モグモグもさすがに重そうにしています。
これでは長い道のりは持ちません。」

アリス「そうですねえ。
困りましたねえ。はあ~~~~。」

ウサギ「”リヤカー”でも買いますか?」

アリス「いくらぐらいするのですか?」

ウサギ「けっこう高いです。”中古車”が買えるぐらいです。
は?中古車?!」

ウサギさんは手を叩きました。

ウサギ「そうだ!”中古車”です!」





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.113


アリス「”中古車”?」

ウサギさんは中古車屋に行こうと言い始めました。

ウサギ「そうです!”中古車”です!
新車の自動車は高くて買えませんが………”中古車”なら買えるかもしれません。」

アリス「でも、それでもお高いんじゃありませんか?」

ウサギ「とにかく行ってみましょう!
良い物があるかもしれません。
中古というのは探せば”掘り出し物”が見つかる時があります。
それを逃してはなりません。
それに自動車があれば”荷物”も運べますし、遠い所までみんなで乗って行けますし、とても便利ですよ!」

それで一応中古車屋に行ってみることにしました。
近くに中古車屋があったのでまずそこに入ってみることにしました。





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『ポンコツ中古車屋』




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アリス「ここですか?」

ウサギ「う~~~ん、確かに店名がもひとつですが……、
まあ、こんなお店でも”掘り出し物”がある場合があります。
とにかく中をのぞいてみましょう!」

でも、お店の看板は色落ちしていて、今にもおっこちそうに傾いていました。
そしてお店の周りには”鉄製の柵”がありましたが、塗装がはげて錆びていました。
中に置いてある車はぜんぜん洗っていませんでした。それにその周りにはところどころ”クモの巣”がはっていました。

ウサギ「うっ!」

なんだかすごく汚いお店です。あたりには油が付いたウエスがさんらんしていました。
それに地面に油が垂れていたりしました。





ここで特別編 『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.114


お店の奥にはトタンを組み合わせた小さな小屋がありました。
それは今にも崩れそうに斜めに傾いていました。
中の広さは畳半畳程度しかないように見えました。
こんなに狭いと中には誰もいないとアリスたちは思いました。
しかし、なんとそこについている扉が、




ギーーーーーー!




と音を立てて開きました。
そこからなんともヘンテコな感じのなおじいさんが出て来ました。
どうやら”このお店の人”らしいです。
腰が曲がっており、杖をついていました。それに身体全体の動作がゆっくりしていました。まるでスローモーションを見ているような感じです。
それがアリスたちの前まで歩いて来てこう言いました。

おじいさん「きひひひ!きひひひ!」

おじいさんはニタニタと薄笑いを浮かべていました。

アリス「……………………。」

おじいさん「はれえ~~~!10年ぶりにお客さんだよ!」

ウサギ「じゅ、10年ぶり?」

おじいさん「ウソじゃ!ここはお客がたくたん来てしかたないお店じゃよ!」

ウサギさんはクモの巣が商品の中古車にはっているのを見ました。

ウサギ「……………………。」

おじいさん「へっ、へっ、へっ!
さてはこの”有名人”のワシに会いに来たのかえ?」

ウサギ「おじいさんは有名人なのですか?
おじいさんはいったい誰ですか?」

おじいさん「ワシはネット界で有名な”やさしいじいさん”じゃよ?」

ウサギさんは首をかしげました。

ウサギ「失礼ですが、そんな名前聞いた事がありません。」

おじいさん「この有名なワシを知らんのか?!もっとインドアネットを見なさい!」







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