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番外編4 連れ去られたミルキー P1-P7


番外編4 「連れ去られたミルキー」P8-P14


番外編4 「連れ去られたミルキー」P15-P21


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番外編4 「連れ去られたミルキー」P29-P35


番外編4 「連れ去られたミルキー」P36-P42


番外編4 「連れ去られたミルキー」P43-P49


番外編4 「連れ去られたミルキー」P50-P56


番外編4 「連れ去られたミルキー」P57-P63


番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


小話  屋台その2  VOL.155


小話  屋台その2  VOL.162


小話  屋台その2  VOL.169


特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.20


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.30


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.40


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.42


『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.50


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『アリスの大豪邸』 第2部 ACT.80


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『アリスの大豪邸』第3部 ACT.120


『アリスの大豪邸』第3部 ACT.130


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.03.12
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 インコは群衆に向かって「このウサギの”ウイリアム”君は、よそ者に大会の場所を喋ったと思われます!」と言いました。

群衆「えーーーーーーーーーー!!!!」

 場内にどよめきが走りました。
そして、ひそひそ声が始まりました。
「”裏切り者”ですかな?」等と口々に話しています。




 インコはニセアリスに言いました。
「誰か親切な方が、この”裏切り者”を捕らえて大会準備室に送り届けてくれていました。丁度よいので、あなた方にこれを差し上げます。

 ……このウサギ、性格は”裏切り者”で良くないので、家畜やペットとして飼うのではなく、"お早めにお召し上がりいただいた方が”よろしいかと思います」

 これを聞いてウサギさんはガタガタ振るえだしました。
ニセアリスはさらに「ニコーーーーーーー!」とウサギさんに笑いかけました。
ウサギさんはニセアリスにつぶらな瞳を向けて命乞いをしました。

 するとニセアリスはウサギさんの頭をナデナデして嬉しそうに笑いました。
そして、群衆の方を向き、ウサギさんを両手で高く掲げ、こう言いました。



ニセアリス「皆さんありがとう!この”食材”はおいしくいただきます!!」

観衆「わーーーーーーーーー!!!!(歓喜!)」



 ウサギさんはニセアリスの腕の中で口から泡を吹いて気絶しました。

インコ「ほほほ……。ではこれで!(そそくさ!)」
インコは足早にステージを去ろうとしました。






ニセアリス「ちょっと待ったああああーーーーーーー!!!」






インコ「ビクッ!」
ニセアリス「もう1つ、忘れてないかーーーーー?!」

インコ「え?えーーーーーと、何の事でございましょうか?」

「優勝者には”何でも願いが1つかなうんじゃ”なかったかあーーー?!!!!」
ニセアリスがドスの効いた声で怒鳴りつけました。
インコは首を、グッと一瞬引っ込め、その後、「はぁーーーーーーー」と深いため息をつきました。
インコ「……それも”いります”か?」
ニセアリス「あったり前だろ!!!!」

 観衆、ざわざわざわ……。

ニセアリス「こちとら、それ”目当て”で大会に参加したんだからな!」
ニセアリスが露骨に言うので、アリスはそれを聞いて恥ずかしくなりました。
そして下を向きました。


 インコは実に残念そうな顔をしながら、羽の間から一通の封筒を取り出しました。
そして、ややぶっきらぼうに、片手でそれをニセアリスに渡しました。
ニセアリスはウサギさんを抱いている手を突然放して、それを受け取りました。



 ゴン!



 ウサギさんはモロにステージ上に落っこちました。そして痛そうに背中をさすりました。
しかし次の瞬間、一瞬のスキをついて逃げようと走り出しました!でも、自分を縛っているロープの先をニセアリスに踏まれていたので、逃げ切れずに転倒してしまいました。

 場内から笑い声がしました。
ニセアリスはウサギさんを無視して、渡された封筒を開け、中から手紙を取り出しました。
それは丁寧な字で書かれた便箋で、その中にはこれまた丁寧な字で書かれた招待状が入っていました。王室の割り印も押してありました。




**************************************************************************


 女王陛下様へ、

 この者は”そっくりさん大会”の優勝者である事を照明します。この書簡の持参者が、今大会の勝者であり、栄誉を受ける権利を有します。
この者の”願い”を1つ聞き入れてくださいますよう、お願い申し上げます。

                           そっくりさん大会実行委員長 アルフレッド・インコ



**************************************************************************



 ニセアリスはこれが何かよく分からないので、インコがてっきり説明してくれるものだと思っていましたが、当のインコはガックリ来てその場にしゃがみ込んでいるだけです。

 その後しばらくしてインコはひどく心労した表情をしてから横に倒れました。そこで、もう1匹のインコが慌てて「大会の終了宣言」をし、実行委員のダチョウ達がインコを担架に乗せて運んで行きました。
 それから大会の参加者達は、大会終了後に渡される「お土産」の食べ物をもらうために、出口の方にぞろぞろと殺到しました。


 ニセアリスは気が付いて我に返ったウサギさんに質問しました。
ニセアリス「これは何だ?”願い”を聞き入れてもらう為に、わざわざ女王様に会わなくちゃならないのか?」

 ウサギさんはニセアリスを睨んで、口の中で何かモゴモゴと小声で言いました。
(おそらくニセアリスを非難する事を言っていたと思います)
その後、手渡された書簡をよく読み、
「……そうです。これは招待状のようなものです。”願い”は女王様がかなえてくださいます。そこに行かなければなりません」と答えました。



 ニセアリスはその書簡を受け取って、大切そうにポケットにしまい、アリスにこう言いました。
「女王様に会いに行こう!」






 第3話 完





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Last updated  2007.07.09 02:01:49
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