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番外編4 「連れ去られたミルキー」P64-P70


番外編4 「連れ去られたミルキー」おまけ


小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


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小話  屋台その2  VOL.162


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特別編 『アリスの大豪邸』 


特別編 『アリスの大豪邸』 ACT.10


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2005.05.09
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アリス  「…………」



 ここまで苦労してやって来たのに、これ以上進むのはとても難しそうです。
努力は無駄だったのでしょうか?アリスは今の自分の考えを口にしました。

アリス  「でも……、よく考えて見ると……、あの廊下はとても危険ね。
皆をこれ以上危険な事に巻き込めないわ。
ここで……引き返すしかなさそうね」

アリスはそう言って、またミルキーの頭を撫でました。

アリス  「ごめんね。もう2度とあんな怖い目に遭わせないから……」

アリスはニセアリスとウサギさんにも言いました。

「引き返しましょうか……」

ウサギ  「……」

ニセアリス「そうだな…………。それがいい。
引き返そう、引き返そう!(軽いノリ)
それがいい!それがいい!(極めて軽いノリ)」

アリス  「でも、もう、パパやママに会えない……」 

 そう言ってアリスは片手で顔を覆いました。涙をこらえているようでした。
ミルキーがまたアリスの顔を見上げました。

ミルキー 「アリスタン、かわいそう……」

ミルキーは、膝の上に置いてあるアリスの手をナデナデしました。

ミルキー 「おお、よしよし……。ミルキータンが慰めてあげます。おお、よしよし……」





 そのアリスの様子をじっと見ていたジョセフ少年ですが、何かを決心したように席を立ち上がり、本棚から1冊の本を取りました。そして席に戻りました。
本と思っていた物は、実は本に見せかけた「書類入れ」で、蓋を開けると中に数点の写真が入っていました。ジョセフ少年はそれをアリスに手渡しました。

 そこにはお城の最上部と思われる構造物が写っていました。これぐらい高い階になると、下の階に比べて各階層の面積がコンパクトになっており、写真からでは比較的小さな屋根のように見えました(でも、本当は巨大な物と思われますが)。そして、正規のお城の屋根からやや横方向に不恰好に追加された建物が写っていました。それはこのお城を支えているあの柱群と同じ鉄製のポールのような物で支えられていました。ポールは屋根から突き出ており、この構造物を空中に独立して浮かせていました。
 また一本の通路みたいな物が本当の城の最上階部分から、その独立した建物に伸びており、それを通ってこの建物に入る構造のようでした。

ジョセフ 「増築した部分です。女王様はここにおられます。」

 ここはさっき、職業上の秘密と言っていた場所ですが、そこを写した写真をジョセフ少年は見せてくれました。いえ、もしかすると、この写真は”秘密”でもなんでもないかも知れませんが……。それでもアリスはジョセフ少年の親切に感謝しました。

アリス  「……行くのが大変そうな所ですね」

ジョセフ 「この写真に写っている1本の通路が、この建物への唯一の進入口だと思います。
外から来る者にとってはね」

アリス  「”外から来る者にとっては”?」

ジョセフ 「この別棟の下の部分、つまり本当の城の屋根部分に注目してください。他の部分は傾斜が付いてますが”女王の間”の下部分だけは平らです。ここは必要な時には開閉され、下からエレベーターが伸びて来て連結される構造だと思います。恐らくはこれが女王様の専用エレベーターでしょう。女王様は、必要ならこれを使用されて、お城の中と行き来されていると思います」







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Last updated  2005.12.13 05:23:47
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