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2017.11.23

【南極ストーリー】　vol.３７８　南極探偵スクープ！第１話　『大きな氷を船にして動かしたい。』　ACT.９

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10150)

カテゴリ：南極ストーリー

子供のペンギン「そんな…？」

チャラ男探偵「あれはデカすぎるよ。あんなの動くわけねーだろ？」

子供のペンギン「うええええええええええええええええん！」

ディレクター「カット！カット！カット！ちょっとカメラ止めて！
ダメでしょう？子供泣かしちゃ！さっきも言ったでしょう？
これはさあー、バラエティー番組なんだから！そんなことじゃ放送できないよ！」

チャラ男探偵「でも依頼内容と違うっしょ？
あれは”大きな氷”なんて言うレベルじゃないでしょう？
”ひょーざん”でしょう？ひょーざん！」

ペンギンの子供「うええええええええええええん！うええええええええええええん！」

ディレクター「はい、今の所まで全部カットね。」

カメラマン「そんな！」

ディレクター「全部撮り直し！」

カメラマン「またですか？」

チャラ男探偵「でもあんなデカい”ひょーざん”動くわけないっしょ？」

ディレクター「仮にもあなたは”南極探偵”でしょう？
南極探偵ならなんとかしてくださいよ。南極探偵って言うのは…、

『番組に寄せられるあらゆる依頼に答える』のが南極探偵です！」

チャラ男探偵「なんとかって…、なんともならないでしょう、あんな大きなひょーざん？！
デカすぎるでしょう？あれはもう”山”のレベルですよ！」

ディレクター「そこをなんとかしてください。」

チャラ男探偵「なんとかって…、いったいどうやったら動くんですか？教えてくださいよ！」

ディレクター「……………。できないって言うんなら…、

番組下ろすよ。（小さい冷めた声で）」

チャラ男探偵「は？今…、なんと？」

ディレクター「番組から下ろすよ。」

レイラーザモン探偵「……………。」

ディレクター「”できない”と言うのなら…、南極探偵失格です。
仮にも今回は子供さんからの依頼です。
それを何の努力もしない内から…、無理だなんて。
失格です。南極探偵失格です。番組降板です。」

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