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BLUE ROSE
★アジア映画★
「クローサー」
リュック・ベンソン、ジェット・リーの盟友と言われているコーリー・ユン監督。
アジアで大人気の3女優の共演と話題を呼んでいました。
リュック・べッソン製作の「トランスポーター」のスー・チー。
歌手としても人気を誇る「天使の涙」のカレン・モク。
そしてNO.1アイドルの「少林サッカー」のヴィッキー・チャオ。
「チャーリーズ・エンジェル」+「マトリックス」+「ミッション・インポッシブル」
+「キャッツ・アイ」+「ドラゴンへの道」(ブルース・リー)・・・と
いろんな作品をミックスアップしたような感じになっています。
≪ストーリー≫
チョウ兄弟が経営するアジア最大のコンピュータネットワークがウイルスに侵され、
“電脳天使”と名乗る謎のネット侵入者によってシステムは救われる。
実はリン&クワン姉妹が仕組んだ、社長のルイを暗殺するための巧妙な罠・・・。
リンは“電脳天使”と名乗り出て、ルイに面会を求めに行き暗殺してしまう。
リンとクワンは亡き父が開発したコンピュータシステムによって
スナイパーとしての“仕事”を請負い、高額な報酬を得ていた。
刑事課の新人女刑事コンは助手のシウマと殺害現場で独自の捜査が始める。
次の新たなる暗殺依頼のメールをリン&クワン姉妹は受けたが、
リンは、昔別れたティンヤンと再会したことで仕事に躊躇し、
クワンはリンに黙って依頼のあった“仕事”に一人で向うが、
銃口を構え、なかなか引金を弾けないクワン。
気付いて後から駆けつけたリンが代わりに狙撃して逃げる途中、
刑事のコンとシウマ、さらに謎の男たちも現われて銃撃戦になり、
危機から脱出したものの、その後も執拗に追われる2人に待っていた運命とは・・・。
初体験のすご~い試写会に行ってきました!!!
何がすごいって、マスコミ向けのスペシャル・セレヴ試写会だったので
TV局や雑誌などのカメラがたくさん来ているのはもちろん、
映画界・芸能界の方々が目の前に続々とゲストに現われたんです!
たぶん、関係者以外の一般人(?)は10人もいなかったのではと思います。
まずは主役の3女優、スー・チー、カレン・モク、ヴィッキー・チャオ。
そして、映画で共演している倉田保昭さんも会場に現われました。
司会&インタビュアーには、クロさんこと襟川クロさん、
さらにゲストには、ゴージャスな叶姉妹、可愛かったさとう珠緒さん、
元気いっぱい、でも何を言ってるのかよくわからなかったチューヤンさん、
ジャイアンツの元木選手の奥様である元アナウンサーの大神いずみさん、
元B-21スペシャルのミスター・ちんさん、
名前のよくわからなかったグラビアアイドル系の宮本何とかちゃん、
そして、先日のベルリン映画祭でNETPAC賞を受賞されたSABU監督も!
場違いな感じで興奮しつつ、カメラ撮影はいつ始まるのかなあ~と
どこにいていいかも分からず、ごった返している中に紛れていたのですが、
ふと横を見たらタバコを吸っているクロさんがいて、
目が合うと私を一般人とも知らずニコッと笑ってくださいました。
そして、主演の3女優が出迎える中、試写会場に入る時、
眩しすぎるほど綺麗で圧倒されてしまい、握手を求められず、
目が合ったヴィッキー・チャオに咄嗟に「ハロー!」って言ったら
笑顔で「ハーイ!」って答えてくれました。 (=^^=) ♪
会場はホテルの一室なので、50席くらいだったでしょうか。
ワインや水割りやコーヒーなどのドリンクサービスも用意されていましたが、
それよりもここはいろんな人にナマ(?)でお目にかかれるチャンスと
積極的に行こうと決意して、また入口に戻ってカメラマンたちの少し後の所で
まるでどこかの取材スタッフの一人であるかように紛れこんで、
前述のゲストたちが次々に来て、撮影をしているのをずっと見ていました!
自分で図々しさに呆れながら、2メートルも離れていない距離でルンルン!(笑)
カメラを持ってくれば良かったと、ものすごく後悔しました。
そして、カメラ付き携帯でないことも・・・。
そして、上映の前に主演3人&倉田さんのインタビューがあって
スー・チーは大人というかクールな感じ、カレンはすごく明るくて元気、
ヴィッキーは若さがいっぱいで可愛い感じで答えていました。
叶姉妹やさとう珠緒さんなどは、すぐに帰ってしまったようですが
映画を鑑賞した後も、多くの方々がしばらく談笑されていて、
一見、いかつい感じの風貌(ごめんなさい!)のSABU監督も、
口数少なめの感じでしたが、笑顔で応対されていました。
ここは一つ・・・と勇気を出してと、大神さんやちんさんも側にいらしたのですが、
ずっとSABU監督を目で追っていて、一人になった瞬間を狙い、
「握手していただいていいですか?」と声を掛けました。
大きな手で握手をしていただきながら、「おめでとうございます!」と言うと、
笑顔でコクンと頷いてくださいました。
あとからドキドキしちゃったのですが、嬉しい記念日になりました。
さてさて、ミーハーな話はこれくらいにして作品のことを・・・。(笑)
途中でクスッと笑えるシーンや「ン?」っていうシーンもあったり、
涙を誘うような展開も待っています。
ただ、アクションシーンは本当に目が離せないほど引き込まれました。
ラストシーンでは日本刀を使ったアクションがあるのですが、
そこだけの撮影のために2週間を要したそうです。
また、CGを使わず、主演の3人は特訓を重ね、
全シーンのアクションを吹き替えなしでこなしたそうです。
倉田さんがインタビューでいろいろなエピソードをお話されていましたが、
「かなり厳しかったので、スーとカレンを泣かせてしまった」そうです。
ヴィッキーも「痛くて泣きたかったけど、我慢していた。
そのお陰で冷たいと言われてしまった」と言っていました。
同じソニー・ピクチャーズ配給の「チャーリーズ・エンジェル」と比較されることについては
「彼女達はただ脚を蹴り上げているだけ。私達のアクションの方が難しい」と
真剣な顔つきで、自信ありげに声を揃えて答えていました。
(2003.2.17 ★★★☆☆)
「北京ヴァイオリン」
“僕が奏でる父さんの夢”・・・まさにキャッチコピー通りの「北京ヴァイオリン」です。
現代の中国映画の巨匠と言われるチャン・イーモウと方を並べるチェン・カイコー監督作品です。
「キリング・ミー・ソフトリー」でハリウッドに進出したカイコー監督。
その結果は賛否両論ではありましたが、舞台を再び中国に戻したのは大正解でした。
懸命に生きる父子の絆と、彼らの周りには心優しい市井の人達に見守られながら
“夢”に向かって父、息子が時にはぶつかり合いながら、愛情を深めていきます。
≪ストーリー≫
中国北部の豊かに水をたたえた美しい田舎町で、13才のチュンは父親と2人で慎ましく暮らしている。
チュンはヴァイオリンが得意な少年で、2歳の時に母を亡くし、ヴァイオリンは母の形見だった。
チュンの奏でるヴァイオリンは、町の人々の心を癒し、楽しませていた。
食堂で働く父親は、息子のことが誇らしく、一流のヴァイオリニストにすることが唯一の生き甲斐。
ある日、チャンスが訪れ、有名なコンクールに出場するために
地道に貯めたお金を持って、チュンと父親は北京に向かった。
都会の人込みに圧倒されながら、チュンは1人の若い女性に目が留まり、
彼女の荷物を運ぶのを手伝いながら、記憶にもない母の姿が重なっていた。
コンクールは5位に終わったが、北京に住民票がないと音楽学校では学べないと知り、
変わり者の教師チアンに、何とかチュンの個人指導を頼み込み、アパートも借りた。
偶然にも、駅で見かけたリリという女性も近くに住んでいた。
チアン先生は腐敗した音楽の世界に嫌気をさしていたこともあり、
初めからチュンの指導にもあまり気乗りがしなかったのだが、
チュンのヴァイオリンの音を聞いて、忘れていた音楽家の血が流れ出すのだった。
チアン先生、その後、ユイ教授などの指導を受け、さらにヴァイオリンの腕をあげるのだったが・・・。
観る前は、音楽映画と思っていましたが、この作品は父と子の絆、愛情の感動作です。
途中から涙が溢れ、最後までハンカチを手放せませんでした。
特に、ラストシーンではチュン少年こと、タン・ユン少年の素晴らしい演奏、
そして、感動的な物語の結末に心で拍手喝采を送っていました。
タン・ユン少年は北京中央音楽学院に在籍中で、世界を目指している実力の持ち主です。
またお父さん役のリウ・ペイチーさんがいい味をたっぷり出して見せてくれています。
顔がサッカーのゴンこと中山選手と笑福亭笑瓶さんを足して2で割ったような感じ!(笑)
「秋菊の物語」「西洋鏡 映画の夜明け」などに出演している中国を代表する俳優さんだそうです。
そして、2人目の先生となるユイ教授にはカイコー監督が扮し、
カイコー監督の奥さんであるチェン・ホンがリリ役として出演しています。
また美術にチャン・イーモウ作品で知られるツァオ・ジュウピンが担当しており、
ちょっとしたところにチャン・イーモウ監督作品に通じる物への慈しみが感じられたのは、
同じ美術の方が担当していたせいもあるのかもしれません。
タン・ユン少年が奏でるヴァイオリンは、劇中のコンサート・シーンでも登場する、
中国の新進気鋭のヴァイオリニスト、リー・チュアンユンが演奏しているそうですが、
実際の撮影現場では、タン・ユン少年自身が演奏をし、撮影スタッフを感動の渦に・・・。
今の社会で、現代人が忘れがちな素朴な優しさと無償の愛を注ぐ父、
その父のためにと大きな夢に向かってひたむきにヴァイオリンに打ち込む息子。
決してクラシック音楽のファンではないという方にも、楽しめて感動できる作品だと思います。
そして、オフィシャルサイトの“物語ができるまで”という情報で知ったのですが、
この作品のベースになった、TVで放映されたある実在の親子の話があるそうです。
2002年サン・セバスチャン国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演男優賞(リウ・ペイチー)受賞
(2003.3.19 ★★★★☆)
≪タン・ユン&リウ・ペイチー 来日インタビュー≫
※2003年2月28日 セルリアンタワー東急ホテル
Q:タンくんは、最初に映画出演を依頼された時、どんな気持ちでしたか?
タン・ユン(以下:TY)
コンクールが終わったあと、僕のところに助監督が来て、
チェン・カイコー監督の新しい映画に、僕にぴったりの役があるので
出てもらえませんか? と言われました。
とてもびっくりし、同時にうれしかったです。
自分にとってとてもよい機会だと思いました。
Q:もちろん、映画出演は初めてのタンくん。
ヴァイオリニストを目指していた少年が、
突然、俳優としてカメラの前に立つことは、大きな決断だったのでは?
TY:もともと、こういった方面に興味があったということ、
この話に家族が賛成したということ、
また、ヴァイオリンも演技も、芸術の一部であること。
音楽と演技には共通項があり、お互いに助け合って双方がうまくなる、
ちょうどいい機会かもしれない、と思いました。
Q:父親役を演じたリウ・ペイチーさんは、中国を代表する俳優のひとり。
これまで多くの作品に出演し、賞を獲得しているベテランです。
今回の脚本を読んだときの印象を教えてください。
リウ・ペイチー(以下:LP)
実は第一稿は、内容がシンプルすぎて創造性に欠けていると思いました。
それを監督に率直に言い、脚本を書き直したのです。
直した脚本はとても良くなって、この映画の意図や方向性、
音楽とストーリーをどうつなげていくか、さらに監督と話し合ううちに、
素晴らしい作品になると確信しました。
チェン監督と仕事ができるのは素晴らしいことで、
一生のうちに何度もあることではありません。
とてもいい経験になりました。
Q:この親子関係は、とても自然で信じられるものでした。
このハーモニーを保っていく上で、特に気をつけたことはどんなことでしょうか?
実際にリウさんには8歳の息子さんがいるそうですが、
特にご自分の姿と重ねる部分はありましたか?
LP:私は、この映画では母親を演じなくてはなりませんでした。
一箇所だけ、子供がヴァイオリンを売ってしまい、
それを怒って殴るシーンは、父親の厳しさが自然に出たシーンです。
それ以外は、母親のつもりで父親を演じました。
それから、かなりの時間をかけて編み物を練習しました。
そうでなかったら、あんなふうに手は動かなかったでしょうね。
私も、自分の子供は大変かわいがって育てていますから、
その態度は身についていると思います。
それで、カメラの前で仮の親子を演じていても、
自然に父親の姿を演じられるのでしょうね。
Q:タンくんは、初めての映画出演で思い出に残っていることはありますか?
また、今後も映画出演を考えているのでしょうか?
それとも、ヴァイオリンひとすじ?
TY:一番印象に残っているのは、撮影がうまく行かずに困ったことです。
最初の先生と別れるシーンで、僕は泣かなくてはならなかったのに全然泣けなくて、
簡単なシーンなのに朝になってしまいました。
一番忘れられない思い出です。
今後の夢は、もちろん、ヴァイオリニストとして音楽の道を進んでいくことなのですが、
未来のことは自分でもわかりません。
もしかしたら、今回のように音楽を通じて映画をやることも、ありえるかもしれません。
Q:これはまた、楽しみな発言。
音楽と映画、どちらの分野でも、タンくんの可能性は無限大です。
LP:この作品で、中国の生活の様子、監督に作り出された特殊な父と子の関係をご覧になって、
喜びと、考えるテーマを見出すことができると思います。
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