BLUE ROSE

Mr.ディーズ



出演料はトム・クルーズやトム・ハンクスと同じ2500万ドル級!
主演映画は次々に全米No.1にランクイン!
歌を歌えばグラミー賞にもノミネート!
誰のことかと言うと・・・アダム・サンドラーです!!!
実は「Mr.ディーズ」は、名作「オペラ・ハット」のリメイク版だそうです。
巨匠フランク・キャプラ監督がアカデミー賞で監督賞を受賞している作品です。
急死した大富豪の財産が遠縁の男に相続されることとなり、
遺産目当てにいろんな人が押し寄せてくるという展開のストーリー。
フランク・キャプラ版がヒューマニズム溢れる名作と言うならば、
アダム・サンドラー版は愛と笑いがいっぱいのラブ・ストーリー・・・。
そもそもアダム・サンドラー自身もまわりのスタッフも、
話の筋を借りただけで、リメイクなどとは思っていないそうです。(笑)


≪ストーリー≫
片田舎でピザのお店を経営するディーズは、
店で自作のグリーディングカードの言葉を週に一度披露し、
配達しながら町の人達と触れ合うことが日課となっていた。
従業員5万人を抱える大企業ブレイク社の社長が突然亡くなり、
遠い親戚にあたるディーズが、唯一の400億ドルの遺産相続人に・・・。
会社の持ち株譲渡の手続きのためにニューヨークに連れてこられたディーズ。
彼を待ち受けていたのは、世紀の大遺産騒動に沸くマスコミ陣。
ゴシップ番組のキャスターで最近あまり調子の良くないベイブにとっても
スクープを狙う絶好のチャンスと、街角で偶然出会ったように仕組んで、
アイオワの片田舎出身で学校の看護婦をしていると偽って
ディーズに大接近することに成功し、食事、そしてデートにこぎつける。
人を嘲笑することや自分本位な考え方、そして曲がったことが大嫌いなディーズ。
弱きを助ける正義の人であり、気さくな性格が誰とでも友達になっていく。
ニューヨークでの数日の間、ディーズのいろいろな行動が、面白おかしく報道され、
それが、ベイブの“仕業”と疑うどころか、次第にベイブに惹かれていくディーズ。
ベイブもディーズの心の美しさに触れ、過剰な報道に疑問を持ち始めると同時に
嘘をついている自分が恥ずかしくなり、真実を打ち明けることを決めたのだが・・・。


アダム・サンドラーとの共演を強く希望していたウィノナ・ライダー。
私生活ではいろいろありましたが、今作では一途なベイブを好演していました。
共演者はジョン・タトゥーロ、スティーブ・ブシェミ、ピーター・ギャラガーなど、
個性的な顔ぶれが“噛めば噛むほど・・・”と言うくらいの味を感じさせてくれます。
そして、テニス界の暴れん坊、ジョン・マッケンローが本人役で登場したのには
マッケンロー、コナーズ、ボルグ全盛時代のテニスをよく見ていたので
なんだかとても懐かしく&嬉しくなりました。(笑)
もう1人特別出演していたのが大物黒人指導者アル・シャープトン師でした。

「Mr.ディーズ」が全米公開したのは、去年の6月28日。
初登場で興行収入No.1を獲得し、アダム・サンドラー主演作として
なんとNo.1ヒットが7作目にもなるのだそうです! (=^^=) V
日本ではアダム・サンドラーものがヒットしたという記憶がないのですが、
この作品を観て、それがとても不思議(意外?)に感じます。
常に心温まるキャラクターを演じるアダム・サンドラーですが
スクリーンの中ではない、普段の姿も変わらないのではと・・・。
「ウェディング・シンガー」だけしかまだ観たことがないので、
「ウォーター・ボーイ」や「ビッグ・ダティ」などもぜひ観てみたいです。

(2003.3.7 ★★★☆☆)



   ≪おまけ≫
   「オペラ・ハット」
    原題 「Mr.Dees Goes to Town」
    出演 ゲイリー・クーパー ジーン・アーサー ライオネル・スタンダー

   フランク・キャプラ監督(1897~1991 イタリア出身)
    主な監督作品
    「或る夜の出来事」(1934)
    「失われた地平線」(1937)
    「群衆」(1941)
    「毒薬と老嬢」(1944)
    「素晴らしき哉、人生!」(1946)
    「スミス都へ行く」(1939)
    「わが家の楽園」(1938)
    「波も涙も暖かい」(1959)
    「ポケット一杯の幸福」(1961)



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