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2024年05月22日
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テーマ: ニュース(99716)
カテゴリ: ニュース
パレスチナ人に対するジェノサイドを止めようともしないイスラエルを、欧米主要国の指導者は何故支援し続け、やめさせようとはしないのか、そのカラクリについて文筆家の師岡カリーマ氏は4日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




 スーダン、コンゴ、ミャンマー、ウクライナ・・・、理不尽な暴力に苦しむ人は各地にいる。 それでもガザという不条理を訴え続けるのはそれが、普段は人権の守護戦士を気取り、世界の良識の代表のような顔をしている欧米諸大国の指導者の了解と援護のもと、白昼堂々と犯されているからだ。

 アイルランドのジャーナリスト、D・クローニンが、フォンデアライエン欧州連合委員長の会見の場で「ジェノサイド支援」に抗議したとき、委員長が始終浮かべていた小馬鹿(こばか)にするような薄笑いは、不気味に象徴的だった。 それが象徴するのは、人権や正義といった立派な理念は万人のものではなく、特権の輪からこぼれ落ちた人々が無慈悲に切り捨てられる世界構造だ。 ガザはその究極の縮図でしかない。

 欧米各地(日本も)で抗議運動を続ける大学生たちは、ガザが他人事(ひとごと)ではないと気づいている。だからその運動は、強権的な警察国家さながらに抑圧され、多くの学生が不当に逮捕されている。露骨な言論統制の動きも数多く伝えられている。 ガザの蹂躙(じゅうりん)がまかり通る世の中では、誰も安全ではない。誰も自由ではない。若者たちは気づいている。
(文筆家)


2024年5月4日 東京新聞朝刊 11版 17ページ 「本音のコラム-なぜ、ガザか」から引用

 人権とか正義という理念は、地球上に暮らす全ての人間に共通の理念であり、国連憲章にもそういう主旨が書かれていたように思ってましたが、それはとんでもない勘違いで、もし国連憲章にそう書かれていれば「将来はそうなるといいね」といった程度の意味であり、西欧主要国の政治指導者が「地球上に生活する全ての人間の権利を尊重する」などということは、考えていない、ということのようです。パレスチナの地にイスラエルの建国をみとめようと西欧の首脳が集まった席で、「パレスチナには既に居住する民族がいるのだが、それはどうするか?」との問いに、当時の英国首相だったチャーチルは「そこに以前から犬が住んでいたからと言って、我々がその犬の権利を考慮する必要はないだろう」と言い放ったのは、「今までは、ユダヤ人に我々と同等の権利を認めて来なかったが、今後は認めることにしよう。しかし、パレスチナ人については、それはまだ早い」というような意味だった、と解釈することができます。それは、不当な考え方であり、私たちは国連憲章や日本国憲法に明記された、「あらゆる人々の権利を尊重する社会」を実現する必要があると思います。





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最終更新日  2024年05月22日 01時00分10秒


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