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2010年01月10日

鍼灸で死亡事故　　　　　　　？

(5)

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Google検索キーワード/鍼灸　死亡　大阪

以下ニュースコピペ↓

大阪府池田市の鍼灸（しんきゅう）院で昨年１２月、当時５４歳の患者女性がはり治療を受けた直後に死亡していたことが９日、捜査関係者への取材で分かった。

　大阪府警池田署は業務上過失致死の疑いで鍼灸院を家宅捜索。押収した資料を分析し、関係者から事情を聴くなど、治療と死亡の因果関係を調べている。

　捜査関係者によると、女性は昨年１２月１５日午前、池田市の鍼灸院ではり治療を受けた後、院内のトイレで倒れているのが見つかった。病院に搬送されたが、翌１６日に死亡した。

　府警が司法解剖した結果、死因は呼吸不全や循環不全などにより、脳に十分な酸素が運ばれなくなる低酸素脳症だった可能性があるという。
　女性は以前からこの鍼灸院に通っていた。

VOICEの見解

今回一連の報道で特徴的なのは、
亡くなった方、容疑者の先生、治療院の名前がどこにも出ていないということ。

これは女性の死因と鍼灸治療の因果関係がはっきりしていない、
あるいは明確に立証することが難しい、
ということなのでしょう。

記事を読むと、
亡くなった女性はこの治療院に通って、定期的に鍼灸治療を受けていらしたようです。

また気分が悪くなってすぐに、
治療院に戻っていらしたことを考えると、
治療院と患者さん、先生と患者さんの間には、
しっかりした信頼関係があったのではないでしょうか。

信頼関係が気付けていたということは、
治療の効果がきちんと実感できていたということです。

治療効果を明確にしながら、
患者さんとの信頼関係も気付いていけるような先生が、
今回に限り死に至るような乱暴な治療をするのでしょうか

他の記事などと比較すると、
鍼灸治療で肺に損傷（恐らく片側）→
　　　呼吸がしにくくなる＝酸素が十分に脳に供給されない→
「低酸素脳」で死亡
と推測されているようです。

鍼を刺すことで肺に穴が空き、
かたっぽの肺が機能しなくなったために、酸素が十分に取れなくなって、
脳が働かなくなって死亡、ということなのでしょう。

もしも両方の肺が機能不全になったのなら、
上記のような死亡に至る機序も納得できるのですが、
片肺が機能しているのだとしたら、
低酸素脳状態から、いきなり死亡に繋がるでしょうか？？

気胸になるとかなり苦しい状態ですが、
いきなり死に至るほどの低酸素状態にはなりません

しかしもっと不思議な疑問があります。
もし気胸が原因なら、
司法解剖した時点ではっきりとわかるはずです。

それが書いていない。

女性死亡→肺に傷がある→低酸素脳状態だったのでは？

これではどこにどんな原因があるのか、
全くはっきりしません。

鍼灸治療によっていかなる損傷を与えたのか、
そのことが女性のからだにどのように影響を与えたのか、
死亡と鍼灸過誤（が、あったとして）との因果関係を、
もっとはっきりと公開して欲しいものです。

引き続きの情報公開を、
期待しています。

同じ鍼灸師としての立場から、
やや擁護的な記事になったように見えますが、
鍼灸治療は他の医療行為と同じ、副作用を伴う行為です。

気胸という危険性もありますが、
からだが一時的に怠くなったり、
吐き気や目眩が一時的に強く出る場合もあります。

鍼灸治療を受けられる際は、
担当の先生としっかり話しをして、
納得した治療を受けていきましょう。

亡くなった方のご冥福を、お祈り申し上げます。

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