2013/01/06
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登攀じ

悲しい遭難事故である。 新春から山での遭難事故が報道されている。



孫と遭難した73歳の男性死亡 姫路の明神山

 “兵庫県姫路市夢前町の男性(73)と孫で同市香寺町の小学2年の女児(8)が5日、近くの明神山(668メートル)に出かけたまま下山せず連絡が取れなくなった。

 姫路署や市消防局などが捜索し、6日午前9時過ぎに山中で2人を発見した。2人は県警などのヘリで病院に搬送され、女児は元気だが、男性は死亡が確認された。

 署によると、男性は5日午前10時ごろ、女児を連れて家を出たという。午後3時ごろに「道に迷ったが夕方には戻る」と携帯電話で連絡があったという。

 しかし、夕方になっても2人が下山せず、携帯電話もつながらなくなったため、家族が午後5時50分ごろ駐在所に届け出ていた。”と報じた。

 他方、

北ア・剣岳で4人遭難か=関東男女パーティー捜索 -富山県警》

 富山県警は5日、北アルプスの剣岳(2999m)に入山し、連絡が取れなくなっている男女4人が遭難した可能性があるとして、ヘリコプターなどで捜索を始めた。
 上市署によると、4人は東京都内の登山会所属のパーティーで、昨年12月30日に入山。 予定の1月3日になっても下山していなかった。
 連絡が取れなくなっているのは、・・・・・・・・・。
 トランシーバーの呼びかけに応じていないという。(時事ドット・コム 2013/01/05-19:17)

西穂高、男性の死亡確認=3人遭難で -岐阜県警》
 北アルプス・西穂高岳(2909m)で男女3人が遭難した事故で、岐阜県警は5日、神奈川県藤沢市の会社員をヘリコプターで収容し、死亡を確認した。 死因は凍死だった。

 死亡者は3日に心肺停止状態で見つかっていた。 他の2人は同日救助され、凍傷などを負っているが命に別条はないという。(時事ドット・コム 2013/01/05-17:13)


山小屋で8人救出=スノーモービル遭難 -秋田県警》

 秋田、山形両県の県境にある鳥海山(2236m)に入山し、猛吹雪のため下山できなくなっていたスノーモービルの男性グループ8人は4日午前9時前、避難していた5合目の山小屋で秋田県警の救助隊員らに救出され、同日午前10時半ごろ、麓のホテルに到着した。

 県警由利本荘署などによると、全員けがはなく、元気という。

 8人は2日朝、5合目の山小屋「祓川ヒュッテ」まで登り、その後下山を始めたが猛吹雪のため動けなくなった。 同日夜、「穴を掘ってビバーグする」と下山していた仲間に携帯電話で連絡。

 3日 朝から県警由利本荘署の救助隊が救助に向かったが悪天候のためいったん断念、8人はこの間に徒歩で山小屋まで戻り、一夜を明かした。(時事ドット・コム     2013/01/04-12:19)



 “剣岳で4人遭難”の計画ルートは小窓尾根から剣本峰に立ち、早月尾根を下山ルートに選んでいる。 大変困難なルートである。

 小窓尾根では転落事故にて身近な先輩が他界している。 私自身 リーダーとして、小窓ノ王を巻き込み剣本峰に抜ける三ノ窓にて吹雪で五日間閉じ込められた経験がある。

 厳冬期の剣岳、しかも 小窓尾根を選んでいるからには、経験豊かなメンバーで挑んだのであろうが、残念である。 

 ガイドを伴う登山が一般化し、山ガールが闊歩する登山界。 マニアックな先鋭的登行での事故は社会的な批判を受ける。 支援体制(事故発生時の対策・対応)が確立していない山岳団体は山岳界を失落させる。

 山岳遭難救援に対応するヘリコブターと山岳警察の実働隊各位の諸経費を支払う能力(所族山岳会の積立金や保険の手当て・等)があるのだろうか。

 冬山に入山するパーティー の活動は慎重に構えた練り上げた計画の実施であろう。 実施計画の前に、救援対策・資金準備など万全の裏付が必要であることを入山者達は自覚しているのであろうか。 

 山岳遭難は全て自己負担が原則である。

 最近の山岳事故で支援隊を送り込んだ山岳会は余りにも少ない。 支援体制を組織・発動できない、 事故が起きれば“ 山岳警察におんぶに抱っこ ”の登山パーティーばかりでは、社会批判は高まる一方である。

 このような状態が続けば山岳界は失落する。

 上下関係の卑屈さを嫌う、また 気の置けない仲間グループなら 【ヤマケイ・カルチャークラブ< http://www.yamakei.co.jp/event/culture.php >】等の有意な講習に参加して研鑽すべきであろう。


無謀な事故には慙愧に耐えない







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Last updated  2013/01/06 09:55:29 PM
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