2024/08/28
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ 住友が銅の生産で一帯を禿山にしたおかげで大水害が発生(1889年=別子大水害)、住友は植林だの精錬所の移転だの後始末に忙殺される破目になり田中正造から皮肉にも褒められることに。 ◆ 日本のテレビコマーシャルの誕生は、この日フィルムの裏表をひっくり返したことで始まった(1953年=NTVが本放送開始)。 ◆ 上の階のピアノのうまさに嫉妬した男が、そのピアノを持っていた一家を皆殺しに(1974年=ピアノ騒音殺人事件)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月28日】

黒澤映画の傑作『七人の侍』公開70周年の今、
全米で再び脚光を浴びる理由 =後節=
=NewsWeek_ Opinion / 2024年8月23日(金) / ジョーダン・ホフマン(映画評論家)



語り継がれる三船の魅力
技術的な面では、最終決戦の盛り上がりに類似点を見いだすことができる。黒澤は複数のカメラを使って同じ戦いを異なる角度から撮影しているだけでなく、いくつもの小さな戦いをカットでつなぎ、スリリングな最終決戦に向けた盛り上がりを演出している。

『七人の侍』で最も強烈な輝きを放つのは三船敏郎だ。エネルギッシュで力強いだけでなく、『欲望という名の電車』のマーロン・ブランドのように、その予測不能な魅力でスクリーンを支配し、観客を魅了する。

彼が演じる菊千代は酔っぱらいで粗暴だが、笑えるし、繊細な一面を見せることもある。燃え盛る建物に踏み込んだ菊千代が赤ん坊を救い出すシーンは、おそらく『七人の侍』で最高に感動的だ。

ほかの俳優が演じていたら、菊千代はただ「声が大きいだけの乱暴者」になっていたかもしれない。だが三船が演じることで魅力的な人物になった。この映画が今も語り継がれている最大の理由は、たぶん三船の存在にある。

公開70周年を迎えて『七人の侍』は初めて4Kでリマスターされ、北米全土(ニューヨークやロサンゼルスだけでなく、オハイオ州やケンタッキー州、カナダのオンタリオ州なども含まれる)で大々的に公開された。

なにしろ大作だから、15分の休憩とポップコーンを買いに行く時間も加えたら、映画館で過ごす時間は4時間を超えるだろう。ひたすら忙しくて集中力の持続を苦手とする現代人には、かなりハードルの高い上映時間だ。

それでも多くの人が足を運んでくれたことを願う。16世紀の貧乏侍だって犠牲をいとわず、自らのミッションを貫徹したのだから。
From Foreign Policy Magazine

​​


​​〈​​ 信長、秀吉、家康が首相になったら〉歴代総理の誰に相当?映画「もし徳」から考える「戦国の三英傑」のリーダー像  =前節=​ ​​
=Wedge_Online 【徳川家康から学ぶ「忍耐力」】 2024年8月25日 / 城島明彦( 作家)

 「コロナで総理大臣が死亡」という緊急事態が勃発した日本を救国するための非常手段として、「AIを活用した家康を首班とする1年間の時限内閣を組閣」という設定のSF小説の映画化で、7月26日から鳴り物入りで全国公開された。原作の小説が発売された3年前(2021年)には想像すらしなかった〝とんでも事件〟がその後の日本で次々と起こった。

 安倍晋三元首相の暗殺や今夏の日経平均の〝史上空前〟の大暴落と大暴騰など、「日本はどうなるのか」と誰もが不安に感じる昨今。「AIを通じて過去の偉人の知恵と実行力にすがる日本の国づくり」という、本来ならありえない設定はグッドタイミングというべきか。

 映画を観て帰宅後、テレビをつけると、岸田文雄首相が「次の総裁選には出馬しない」とのニュースが流れるオマケまであって驚いた。世間は忘れているし、メディアも報じないが、岸田内閣が支持率低下に突入するきっかけは、主要7カ国(G7)の開催国のホストとしての振る舞いが見事ということで高支持率を得た矢先に放たれた「昨年末に親族を首相官邸に招いて忘年会を催した」という〝文春砲〟だった。

 つまり、「公設秘書にしていた息子の〝首相官邸私物化〟」で岸田人気は長期低迷トレンドに突入し、〝死に体同然〟だったが、「権力に恋々としない為政者」としての評価を狙った岸田流の〝引き際の美学〟といったところか。息子の後継者問題で悩みを抱えるのは、岸田に限らず、三英傑もそうで、信長も秀吉も家康も悩み苦しんだ課題ではある。

‟自社の神君”に意見を聞く
 映画「もし徳」だが、AIで過去の偉人たちを呼び出して〝コロナ突破のための時限救国内閣〟を組閣させるところから始まるキャスティングは、首相が家康(野村萬斎)、財務大臣が秀吉(竹中直人)、経済産業大臣が信長(Gackt)、官房長官が坂本龍馬(赤楚衛二)といった主要閣僚で、そのほか、外務が足利義満、法務が藤原頼長、厚生労働が5代将軍徳川綱吉らに加え、原作にはない紫式部や北条政子の女性閣僚も色を添える布陣だった。

そんな〝ぶっ翔んだ発想の映画〟を観ていて、筆者はふと真剣に思ったものだ。
 ――「もし徳」のバーチャルな〝コロナ時限内閣〟に入閣した「戦国の三英傑」は、戦後のリアルな歴代内閣でいうと、誰が最も近いのだろう?

 そういうことを遊び心で考えてみるのも一興というわけだ。いや、どんな企業にもいえるのは、これからの時代、「右せんか、左せんか」という大きな岐路に立たされたときには創業精神に立ち返って考えるべきだろう。その際には、「もし徳」をまねて「〝自社の神君〟をAIで呼び出して経営会議に参加してもらい、意見を聞く」という手法に応用できる時がくるかもしれない。

「氏より育ち」か、「育ちより氏」か
 三英傑を号令というかキャッチフレーズで比較すると、信長は「天下布武」を唱えたが、人殺しが嫌いな秀吉は話し合いで解決するという意味を込めた「惣無事(そうぶじ)」、家康は「元和偃武(げんなえんぶ)」を掲げた。

 元和は「大坂夏の陣」が終わった1615年からの新元号であり、偃武は「武をやめること」「武器をおさめること」で、「長い戦乱の時代が終わり、平和が来た」という意味である。信長が天下を統一するまでの「覇道」を示す標語だったのに対し、秀吉・家康の標語は政権を取ってからの平和な世を目指した「王道」である点に大きな差異がある。


 ・・・・・・・・明日に続く・・・・

○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/08/28 05:10:09 AM
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