2024/08/31
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
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【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月31日】

陸空両用の「空飛ぶ車」 社会を変える「ASKA」 
実用化を見据えた日本での活用方法とは? =後節=
=Wedge_Online 【JAPANESE, BE AMBITIOUS!米国から親愛なる日本へ】
2024年8月29日 / 大城慶吾( 月刊「Wedge」編集長)



フルスケール実機 / 「ASKA A5」の強みとは
 昨年にはフルスケールの実機を完成させ、6月には米連邦航空局(FAA)による証明書(COA)と特別耐空証明を取得し、現在は試験飛行を積み重ねている。22年6月以降、FAAから正式に「型式証明」取得へ向けたプロセスを開始している。また、実機は米自動車管理局(DMV)からナンバープレートも取得した。前回の取材時よりも、ASKAの空飛ぶ車は実用化に向けて着実に前進している。それはもう、遠い未来の話ではなく、近未来に実現する可能性が見えてきた状況にあると言っても過言ではないだろう。

 「18年に開発を始めてから6年。これまでにデザインも3回変え、多くの失敗から学び、さまざまな改良を行ってきました。すでに公道では、自動車として500キロメートル以上テスト走行しています。現在は、安定した状態でホバリング(空中停止飛行)し、さまざまなシステムの稼働状況を確認しながら慎重に試験を行っています」

開発は順調のようだが、実用化に向けてクリアすべき課題はある。
 「推力と車体重量のバランス、安定した垂直離着陸の実現、騒音低減のためプロペラの最適化など、改良すべき点はあり、やってみなければ分からないことが多いのも事実です。
 ただ、『問題があるからやらない』ではなく、『全ての問題点を洗い出してチーム全員で共有し、改善していくこと』をモットーにしています」

 技術とは生鮮食品に似ている。放っておけばたちまち〝陳腐化〟する。だからこそ、絶えず磨き続け、技術の〝鮮度〟を保ち続ける必要がある。
 「人命は最優先すべきですから、人を乗せて飛行するのは最後の段階で行います。27年の商品化に向け、今はリスクを一つひとつなくすことに全力で取り組んでいます」



 Advanced Air Mobility(AAM)と呼ばれる空の移動手段は、世界で市場規模が拡大していくことが予想される。米モルガン・スタンレーの予測では40年に1兆ドル、50年には9兆ドルに拡大すると見込まれるという。また、世界中で約1000社が走行機能のない電動垂直離着陸機を開発中とされ、近年は「陸空両用」タイプも勢いを増している。今年1月、米ラスベガスで行われた世界最高のテクノロジー見本市「CES」では、中国の電気自動車(EV)メーカー小鵬汽車(シャオペン)が陸空両用の空飛ぶ車のコンセプトモデルを展示し、話題を集めた。

 「空飛ぶ車は将来、国の基幹産業になる。これは、絶対に負けられない戦いなのです」

実用化のケースは  / 日本でもこれだけある
 真紀氏は、実用化を見据え、日本での活用方法も本気で考え始めている。
 「一つには都市と地方の移動で、新幹線と空飛ぶ車を組み合わせて結ぶことです。日本は自然の宝庫で、素晴らしい地方がたくさんある。例えば、静岡県在住の人が新潟県の佐渡島に行く場合、まず東京まで新幹線で行き、乗り継いで新幹線と航路を使うと7時間ほどかかりますが、東京から空飛ぶ車を使えば、1時間半に短縮できます。これにより、人々の行動範囲は格段に広がるでしょう。また、都心のヘリパッドから地方の旅館を直結すれば、移動そのものがアトラクションになり、日本人のみならず、外国人観光客にも歓迎されるはずです」

 もう一つは災害対応である。
 「災害時の物資搬送などにも大いに活用できます。ドクターヘリの代わりにもなります。しかも、自動車としても活用できますから、ヘリコプターでは行けないような場所にも行けるようになる。これこそが、本物の空飛ぶ車、陸空両用の強みなのです」

 「ASKA A5」の予定販売価格は1機78万9000ドル。「現在、先行予約注文の多くは在米の企業や個人からですが、日本の観光関連企業からも予約をいただいており、手応えを感じています」と真紀氏は言う。

 これまでの開発費用は、ほぼ、「自費」で捻出してきたという。しかも、ASKAの空飛ぶ車の90%以上の部品はインハウスで製作しており、オフィスに併設されている工場に足を踏み入れると、さまざまな工具や工作機械、3Dプリンターなどがあり、まるで町工場のようであった。



​  さらに驚いたのは、ASKAの社員の中には、かつて「MRJ」の開発に携わっていた元三菱重工出身の技術者が4人もいたことだ。彼らは「ASKAでは設計ベースから製造ベースまで、新しいことにチャレンジできる。意思決定も早く、自分の意見も反映される。働いていて、本当に楽しいです」と屈託のない笑顔で話してくれた。しかも、その顔は明るく、やる気と活気に満ちあふれており、ASKAはまさに、「坂の上の雲」を目指す、古き良き時代の日本企業そのものであるように思えた。

 一方、低迷する日本企業の中には〝シリコンバレー信仰〟が根強いが、真紀氏はこの状況をどう見ているのか。

 「もちろん、シリコンバレーには卓越した能力を持つ経営者や技術者がたくさんいます。だからといって、シリコンバレーに行くことだけを目的にすべきではありません。私たちはここにいることを重視するより、『空飛ぶ車を通じて、人々の生活の質を向上させたい』という大きな目的を持っています。起業家になることはあくまでも手段です。自分たちは何を成し遂げたいのかという大きな目的、志が先にあるべきです」

 正鵠を射た見解である。私は、ASKAの強みとは、シリコンバレーに所在していることではないと思う。真紀氏の掲げる大きな目的の実現に向け、前を向き、ひたむきに努力する仲間の存在こそが同社最大の資産であり、強みなのであろう。

 「必ず飛んでみせる!」

 ASKAで働く人たちの思いはこの一言に尽きる。ASKAの空飛ぶ車が近い将来、縦横無尽に、空を、地上を、行き交う日が来ることを信じたい。

日本人のわれわれにできることは、ただ、その日を待つだけでなく、ASKAを活用して「どういう日本にしていきたいか」を大いに構想、議論して、社会実装を後押しすることではないか。それこそが、ASKAで働く人たちの活力につながり、最大級のエールとなるはずだ。

ASKA A5 full-scale prototype performs tethered unmanned flight test


・・・・・・・・完・・・・・・・・
○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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