「修理する権利」が 欧州家電の目指すべき新しい方向に サステナビリティに関していえば、欧州で今、注目されているのが「Right to Repair(修理する権利)」の法制化の流れだ。家電製品を使い捨てにせず、修理することで長く使おうという動きで、それに敏感に反応したドイツの老舗メーカー、ミーレ(Miele)はネジを一本も使わずに組み上げた掃除機を発表、壊れた部品を簡単に取り換えられるようにした。創業者一族出身のラインハード・ジンカン代表取締役は「モノを大事に使えるようにするサステナビリティ戦略こそがメーカーの信頼につながる」と強調する。